Damon Wild - Downtown Worlds (Kanzleramt:KA101CD)
Damon Wild-Downtown Worlds
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The Rising Sons名義の「Afghan Acid」とかThe Pump Panel名義の「Ego Acid」らの傑作ハードアシッドテクノを残したDamon Wildはご存じでしょうか?またJeff Millsも「Mix-Up Vol.2」で使用している大傑作「Avion」は、Damon Wildの代表曲とも言えます。まあ知ってる人は知ってるが知らない人は知らない、有名では無いけれど意外と使えるミニマルテクノをリリースするNYのテクノアーティストなのであります。そんな彼が2004年、ドイツにおいて新たなる息吹を見せつけているKanzleramtから突如アルバムをリリース。Kanzleramtと言えばデトロイトの綺麗目の音とハードなリズムを巧みに混ぜ合わせた優良なレーベルなんですが、まさかDamonがこのレーベルから出すとはね。でもそれでも本質は変える事なく、以前と変わらぬハードでタフなミニマルなリズムで組み上げられたテクノを聴かせてくれます。ゴツゴツとゴリゴリと90年代風の荒々しいハードミニマルテクノが中心で、無機質で冷めたマシンビートは止めてと言われても止まりません。最近はクリックハウスを取り入れたミニマルテクノが多い中、原点を忘れないこうゆう作風は大歓迎ですね。リズム自体にしっかりうねりがあるからミニマルでもグルーヴィーだし、クラブで使えるトラックばかりでお世辞抜きで質は高いですね。中にはレーベルの音を意識してか綺麗目のシンセサウンドが入る曲もあったり、痒い所まで手が届く様なアルバムだと思います。ミニマルテクノのお手本として参考になりました。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(2) | |
The Nova Dream Sequence - Interpretations (Compost Records:MPOST 222-2)
Nova Dream Sequence-Interpretations
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ブロークンビーツやクラブジャズを得意とするCompost Recordsが?ハウスやソウル、ジャズ、ヒップホップなどで才能を見せつけるKing Brittが?まさかまさか純粋なテクノに手を出すなんて誰が予想出来ただろうか?そう、King Brittが送る彼自身が見た夢を音像化したのがThe Nova Dream Sequenceです。デトロイトテクノのファンであり、ずっとデトロイトテクノを作る事を希望していた彼が、ここに来てテクノへの接近しつつあるCompost Recordsからテクノアルバムをリリース。多彩なジャンルにおいて才能を持っているKing Brittですが、それはテクノにおいても同様で非常にイマジネイティブでディープ、デトロイトテクノにモロに影響を受けた感じになっていますね。深淵かつ妖艶なシンセサウンド、抑揚の無いミニマルなリズムラインを駆使し、夢見た内容と言うだけあってドリーミーで朧気な世界を創り上げています。無駄を省いたシンプルな構成で高純度にテクノ化した音は、相当に覚醒的でプログレッシブハウス方面でも人気が出そうな位ですね。デトロイトテクノの物真似では無く、デトロイトテクノを咀嚼した彼なりのテクノと言うべきで、やはり才能がある人は何をやっても凄いの一言。セクシー、ダーク、ミステリアス、ドリーミー、色々な言葉が浮かんできます。またここ2〜3年のエレクトロニック全開なCarl Craigの作品にも近い音の様な気も。Derrick Mayも絶賛してるし、テクノ好きは無視してはいけないですよ。

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| TECHNO3 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vladislav Delay - The Four Quarters (Huume:HUUME-005)
Vladislav Delay-The Four Quarters
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Basic Channelを継承する第一人者と言っても過言ではないVladislav Delay。個人的にはLuomo名義の妖艶なハウス作品の方が好きなんですけど、Vladislav Delay名義の方がBasic Channel色は色濃いですね。この作品は4部構成になっており、それぞれが15分もあると言う大作になっております。しかしBasic Channelは極限までシンプルでダビーな構成でしたが、Vladislav Delayは明確なリズムさえ無くなってしまい一般的に聞き易いものではないでしょう。クリックハウス通過後のカチコチとした音が随所に入り、いびつながらくたがぶつかり合う様なリズムトラックは変則的で捕らえ所が無い。また奥へと吸い込まれゆくダビーな残響音やドローンとして幽玄なシンセの上物が、暗い暗い厳冬の世界を表しているかの様。人を寄せ付けない難しい作品だとは思いますが、それでも何故かこの人の作品には時折暖かみが感じられるのが不思議です。他の名義で4つ打ち作品はリリースしているので、Vladislav Delayではもっとパーソナルな作品を目指しているのかも。極限まで深淵なミニマルダブの参考例ですね。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ken Ishii - Sleeping Madness (Sony Music Entertainment:AICT71~72)
Ken Ishii-Sleeping Madness
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8月9日位までiTunes Music Store JapanからKen Ishiiの待望の新曲「Sunriser」が無料DL出来るようになっているのですが、iTunesのインストールが必須だったりクレジットカードの登録が必要だったりで、無料とは言えそんなんでは結局新曲を聴けない。7th Gateとの共作らしいので、結構楽しみにしているのに残念です。

さてさてKen Ishiiの「Jelly Tones」(過去レビュー)に負けない名作を紹介。悪名高き「Metal Blue America」で多くのファンは期待を裏切られていたと思いますが、そこから更に進化を見せたのがこの「Sleeping Madness 」。派手ではないけれど地味に練られた曲が多く、家でのリスニングテクノとして何度も聴く事がありました。4つ打ちテクノ、ブレイクビーツ、ダウンテンポ、アジアンテイストがばらばらに存在し、彼にしては非常に雑食性の高いバラエティーに富んだアルバムになっています。ともすればまとまりの無いアルバムとなる可能性もあったが、そこはKen Ishii特有の未来的で透明なシンセ音が全てを一つにまとめています。フロアで通用するガツンとしたダンストラックもあれば、じっくり耳を傾けて聴くリスニング向けの曲もあり、複合的なジャンルで飽きずに聴けてかつ統一された未来的な音はアルバムのバランスを保っているのです。初期のインテリジェンステクノをやっていた頃にも負けないクオリティーがあり、Ken Ishiiの新たなる局面がやって来たのだと思ってました。ところがこの後は、微妙な作品が多くなってしまいましたが。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Koss - Live Ring (Sound Of Speed:SOSCD04)
Koss-Live Ring
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さて、昨日紹介したKuniyuki TakahashiことKossですが、以前にリリースした「Ring EP」(過去レビュー)のライブ盤も出ています。2000年7月1日、以前はクラブイベントも行われていた青山CAYでのプレイを収録した物ですが、相変わらずの5曲50分と長尺なプレイ。昨日紹介したアルバムと異なる点は、このライブではビートがはっきりと明確な事。終始ハウス調の4つ打ちが持続されて、永続的な快楽を引き起こすには充分。無機質に持続されるビートの上を、螺旋階段の様に上ったり下ったり永遠に終わりの無い幻想的なシンセサウンドが反復を繰り返します。こりゃセカンドサマーオブラブ真っ盛りなアンビエントハウスとでも申しますか。また音の一つ一つに柔らかみがあり丸みを帯びていて、耳当たりが優しく心地良く聞けるのも嬉しいですね。しかしマシンが生み出す音なのに、この人が発する音は暖かみが感じられるね。なんとなく彼の人柄も温和そうに思えてしまいます。これを聞いて微睡みの世界に落ちてしまいたい。

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Koss - Four Worlds Converge As One (Mule Electronic:MED06)
Koss-Four Worlds Converge As One
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はぁ〜、やっと自信を持って紹介出来る久しぶりのアンビエントミュージックがリリースされましたよ。北海道を拠点にオーガニックでディープなハウス作品をリリースするKuniyuki Takahashiさんは、電気的でよりミニマルな面を強調したKoss名義でも活動していて、ドイツ・Kompaktとも共振する和製レーベル・Mule ElectronicからKossの新作を届けてくれました。まず驚くべきは4曲収録で計77分と言う、かなり壮大な展開が予想される長尺な作り。そして4曲は4つのエレメント「水、火、空気、大地」を表し、またそれは「北海道、本州、四国、九州」で感じた物が、それぞれ反映されているのだとか。では実際に中身を聴いてみると…圧巻はオープニングの「水」。30分近くもある曲なのですが、殆ど展開も無くただゴォーっとシンセが鳴り響くのみ。空気の揺らぎの如く、薄いシンセ音もゆっくりとゆっくりと揺らぎを繰り返すのですが、この余りにも深淵で美しい世界はMike InkのGas名義を彷彿させます。時々コポコポと水の様な音も聞こえてきて、延々と変わらない時間の中で体の中から癒されますね。「火」ではじっくりとか弱く萌える炎の様に、静かな佇まいの中にも徐々に変わりゆく変化が聞こえます。業火では無く、ローソクの火の様な静けさです。「空気」はフレッシュで清々しい空気が満ちていき、ストリングスが取り入れられSteve Reichを思い出させるミニマルミュージックを聞かせます。そして最後の「大地」では、予想通りと言うべきかパーカッションが蠢く大地を表現し、地球本来の生命力を感じさせます。地球の全てを包括する深淵さが、ここに聞こえるのです。Koss名義では電気的と言いましたが、今作ではその中に自然の温かみも含まれていて、全く無機質ではなくそれどころか有機的です。寝る時に良い塩梅に効くヒーリングアンビエントですね。また4つの曲を同時にプレイすると新たな1曲になるそうなのですが、誰か実践してくれないでしょうか…。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rhythm & Sound - See Mi Yah Remixes (Burial Mix:BMXD-1)
Rhythm & Sound-See Mi Yah Remixes
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アブストラクトミニマルテクノの大元帥、元Basic Channelの二人が現在はダブ・レゲエユニットのRhythm & Soundとして活動しておりますが、そんな現在の状況に僕は余り興味を覚えません。だがだがだが、ここにきてやっとこさ久しぶりにテクノへのアプローチを見せてくれました。なんと昨年の「See Mi Yah」(過去レビュー)を、驚愕の11アーティストがリミックスしました。参加アーティストは、Basic Channel一派のSubstance、Vladislav Delay、Vainqueur、Hallucinator、Tikiman、ハウスの賢人・Francois K、デトロイトテクノのパイオニア・Carl Craig、クリック方面からはSound Stream(Soundhack)、Ricardo Villalobos、またミニマルの新星・Sleeparchive、そして何とBasic Channel名義で本人らも参加と言うやばすぎる面子。 これは聞かなくても分かる、素晴らしいに違いないと。

取り分け素晴らしかったのは、やっぱりCarl Craig。近年の作風であるエレクトロニックで覚醒感漂うプログレッシブな出来で、シンセの金属的な響きが最高です。こんなリミックスが出来るなら、とっとと自分の名義でアルバム出せよなー(笑)。Vainqueurも良かったね。Basic Channelを継ぐ者としてのリミックスと言うべきか、視界0メートルのぼやけた残響の中で淡々とリズムが鳴り続けます。Villalobosは相変わらずのネチャネチャとした粘度の高い音で、スカスカな構成がからっと乾燥した空気を作り出します。Francois Kは何故か一人暴走し、ラガジャングルを展開。これはちょっと方向性を間違えたか…(悪くはないけどさ)。でも何と言ってもBasic Channelのリミックスが聞けたのが、一番嬉しいです、感涙です。Rhythm & Soundをハウス化したいわゆるダブハウスなんだけど、音の鳴り方がやっぱり別格だなぁと。またいつかBasic Channel名義での活動を再開してくれないのかな〜・・・。なんて思いつつも、アーティストそれぞれが独自のリミックスを提供しています。この夏、このアルバムを聞いて暑さをしのぐべし!!

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Transit Kings - Living in a Giant Candle Winking at God (Victor Entertainment:VICP-63534)
Transit Kings-Living in a Giant Candle Winking at God
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さー遂にやってきましたよ、コイツラが。The OrbのAlex Paterson+元KLFのJimmy Cauty+Pink Froydのセッションメンバー・Guy Pratt+エンジニア・Dom Beken=Transit Kings!!テクノ好きの人ならばご存じ、90年代においてアンビエントテクノをナショナルチャート1位に送り込む偉業を成し遂げたアンビエントの伝道師・Alex Paterson。そして様々な無断サンプリングを使用し、著作権解放前線として奇行を繰り返したJimmy Cauty。KLFの傑作アンビエントアルバム「Chill Out」(過去レビュー)ではAlex Patersonも手を貸していたとか、またThe OrbにおいてJimmy Cautyと共作したりだとか、昔から何かと縁のある二人が遂に再開を果たしました。

さてその最新の音はどうかと言うと、アンビエントハウスを全く含まない今更的なレトロテクノになっていました。リズムはブレイクビーツやドラムンベースがメインで、そこに派手なシンセ音やらサンプリングやらを取り入れ、90年代に戻ったかの様な錯覚を覚える音。Guy Prattらの影響かギターやドラムなどがふんだんに使われ、生楽器による生き生きとしたプレイも目立ちます。去年のThe Orbが出したアルバムみたいにシリアスで生真面目な点は無く、むしろThe Orbの初期のパロディーな作風が蘇った様にも感じられます。下世話で享楽的、メジャーにかなり足を突っ込んだレトロテクノなので、果たしてこれは今の時代に通用するのでしょうか?90年代のOrbitalやNew Orderらに共通する懐古さがプンプン。斬新な音を求めるのであれば受け入る事は出来ないでしょうが、馬鹿さ加減を求めるのであれば通用するのでは。

ちなみにアルバム制作完了直後に、Jimmy Cautyは早速脱退。相変わらずの奇行を繰り返してますね。

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Terrace - Interesting Times (Eevo Lute Muzique:EEVOCD8)
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なんとStefan RobbersことTerraceの1996年以来の9年ぶりのアルバム。ウニョウニョなアシッドサウンドが特徴のAcid Junkiesとしても活躍していた彼ですが、オランダからデトロイトへの回答とも言えるEevo Lute Muziqueと言うレーベルの設立者でもありまして、Terrace名義ではデトロイトテクノに影響を受けつつもヨーロッパに洗練された雰囲気も持ち合わせています。2005年の新作も、まあ音的には特に新鮮さも目新しさもない古き良き時代のデトロイトテクノって感じですが、ここまでストレートにこうゆう作品を出されると文句も言えないですね。Warp RecordsのAIシリーズの様な知的さと、デトロイトの美しいロマンスを兼ね備えた音は、昔から全然変わっていないですね。初期Carl Craigと比較されたりもする音は、取り敢えずデトロイト好きは聞くべしと。そんなに有名なアーティストではないしむしろ地味だけど、これからもこの路線を継承していって欲しいですね。変わらなくても良い物ってあるんです。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Cajmere - Techno > Funk (303 Recordings:TOT3001)
Cajmere-Techno > Funk
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シカゴハウスの強烈な変態サウンドを現在も継承するCurtis Alan JonesことCajmere、またの名をGreen Velvet。Green Velvet名義ではピコピコで電子的な面を強調したテクノ/ハウスをやりつつも、相当にタフで狂った方面に行っておりますが、Cajmere名義ではレイザーラモンHGよろしくなハードゲイ風で、音数を絞ったシンプルなシカゴハウスを継承しています。そのはずなのに、Cajmere名義のこのMIXCDは何故にハードテクノなのか???特に序盤における怒濤のハードテクノ攻めにはびっくりしましたが、これこそが正に彼のタフな音楽性をそのまま象徴しているのかとも思えます。基本ズンドコ節の疾走しまくりハードテクノで、いつ緩める時があるのかと思ったら最後まで一気に走り抜けておりました。殆どシカゴハウスの変態サウンドは感じられないけれど、最近こうゆうハードテクノMIXCDは少ないので懐かしさを感じます。Cajmereがプレイする意味は分からないけど、それを抜きにすれば本当に楽しめます。Ben SimsやTechnasiaのDJプレイが好きな人にお勧めですね。

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| TECHNO3 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |