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The Plan - Plan B (Submerge:SUBWAX-002)
The Plan-Plan B
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昨日に引き続きデトロイトテクノのEPを紹介したいと思いますが、今日はデトロイト在住のCliff ThomasとJon MacNishから成るニューカマー・Tha Planについてです。2年位前にRichie HawtinがMIXCDの中で彼らのトラックを使用した事で注目を浴びたのですが、それから2年経ちようやく2枚目のEPがリリースされています。前作からかなり時間は経ってしまいましたが、そのせいもあってかかなり充実した内容になっておりますよ。4つ打ちの"Red Shift"は直球勝負でパワフルに上げつつも、流麗なシンセストリングス使いで感動的なまでに魂を揺さぶる入魂の一曲です。"Change Of Mood"は逆にエレクトロファンクを強襲した渋い出来で、デトロイトの根元を忘れてもいません。ブレイクビーツ気味の"Beautiful Intent"は、泣き落としのメロディーで攻めデトロイトへの郷愁を思わせる感じがこれまた良いですね。計4曲収録ですが総じて水準が高く捨て曲も無し、今後にも充分期待を寄せられる素晴らしい内容だと思います。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Thomas Fehlmann - Honigpumpe (Kompakt:KOMPAKTCD59)
Thomas Fehlmann-Honigpumpe
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やっと注文していたThomas Fehlmannの新譜が届いたけど、予想以上にかっちょいいな。Kompaktってどんだけ〜?全く次から次へと素晴らしいテクノミュージックを、しかもアルバムでリリースするんだからそのレーベルの層の厚さには驚きですよ。さて、取り敢えずThe OrbのAlex PatersonやBasic Channelとも交流の深いベテラン中のベテラン、Thomas Fehlmannだけれどもその交流の為かやはりダブやアンビエントを基調にしつつ幻想的な空間を創り上げています。幻想的と言うとただ気持ち良いだけなイメージになりかねませんが、それ以上にここで聴ける音はトレンドとは全く関係の無いピュアな美しさ。以前から音の美しさ、音響の奥深さには定評があったけれど、彼が歳を経る毎に輝きを増すのはほんと異常な位。流行と共に消え去ってしまうアーティストが多い中、確実に自分の音を確立し音響美に磨きをかけてきたのでより輝きを増すのでしょう。Gas(=Mike Ink=Wolfgang Voigt)+The Orb+Basic Channelみたいなダビーでアンビエントなミニマルのテクノ…って、どんだけー?(良い所取りなんだよと)。よく見たらマスタリングはPoleことStefan Betkeじゃん、ここでもBasic Channel繋がりね。とにかく朝靄の中に迷い込んだ様な幻想的な景色が浮かんでくる新作は、またまたKompaktファンを増やす要因となる事でしょう。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Kraftwerk - Expo 2000 (EMI Records:CDEM562)
Kraftwerk-Expo 2000
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ぶひっ、6月だって言うのに蒸し暑い毎日で少々ダレ気味のマチュでございます。暑い夏がやって来ると夏ばてを防ぐ為に、ゴーヤを食する事が多くなります。苦いけれどあの苦さが効くーって感じですね。

ダレ気味なので音楽の方も激しいのは聴く気が起こらず、ゆるゆるでまったりした物を体が欲しがっていました。そして選んだのはテクノの起源・Kraftwerkが、2000年に行われた世界万博の為に提供した約15年ぶりの新曲"Expo 2000"。一時期はKraftwerkはもう新作は出さないと誰もが思っていたであろうし、この15年ぶりの新作が出ると知った日には狂喜乱舞でございましたよ。そして実際にその内容を聴いてみると、あぁ確かにKraftwerkだねと言う内容で地味ではあるけれどやっぱり凄いの一言。音と言うのは物質の振動に依り生じる物なのですが、Kraftwerkの音は正に空間の揺らぎを感じられる奥深い音なのです。まるで彼らの音の振動に合わせて時間も空間も徐々に変調していく様に、時は遅くなり空間は捻れていく。電子音の出し方が別格、音の一つ一つが既に芸術品で自然と聴き入ってしまう事でしょう。オリジナルの他にエレクトロバージョンとノンビートバージョンも収録されていて、そのどれもが圧倒的な音の鳴りを聴かせてくれる名作です。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Orbital - Blue Album (Orbital Music:OrbitalCD001)
Orbital-Blue Album
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テクノシーンと言う荒波に揉まれながらも本質的にはそこまで変わらずに15年近くも活動を続けていたOrbital、その彼らの最後のオリジナルアルバムが本作。Paul HartnollとPhil Hartnollから成る兄弟ユニットは、レイヴ全盛期からシーンの最前線で活動を行い時にはテクノ四天王の一つと数えられ(日本だけじゃないの?)、一聴してOrbitalと分かる独特の世界観を創り上げ展開してきた素晴らしいユニットです。ど派手で起伏の大きい展開、メランコリックで美しい旋律、強烈に体を揺さぶるグルーヴは、テクノファンのみならずこれからテクノを聴く人達にも受け入れやすく、確実にテクノリスナーを増やす事に貢献したのではないでしょうか。多分テクノを聴く人でOrbitalを嫌いな人はいないんじゃないだろうか、そう思わせるだけの音が彼らにはあります。

本作で終止符を打つ事になったOrbitalですが、確かに最後と言うだけあってなかなかの力作です。正直な所2000年頃からは彼らの作品に余り共感を覚えなかったのですが、本作で最後の最後に一花咲かした様な作品だと思います。初期の頃はモロにレイヴサウンド全盛期と言う事もありばりばりアッパーな曲が多かったのですが、後期になると落ち着いて洗練された曲が多くなりいかにもベテラン的なアルバムが多くてちょっと退屈してたんですね。ところが自らのレーベルから出した本作でようやく商業的な束縛から逃れる事が出来たのか、全てやりたい様にやり色々な物を詰め込んだOrbitalの集大成的なアルバムになったのではないでしょうか。ここにはメランコリーもハードさも、4つ打ちもブレイクビーツもダウンテンポも、とにかく彼らがやって来た事全てが詰まっているんです。欲を言えばもっと4つ打ちストレートで攻めて欲しかったと思いますが、アルバムとしては緩急があり聴き易い内容で集大成として相応しいですね。最後に置かれた"One Perfect Sunrise"が涙を誘うラストソング、これで本当にOrbitalが最後なんだと思わせる感動・劇的な一曲でした。自分もテクノを聴き始めた頃からOrbitalにはお世話になっていたので、本当に感慨深い作品です。ありがとうOrbital、さようならOrbital。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Orbital - Live At Glastonbury 1994-2004 (ACP Recordings:ACP002)
Orbital-Live At Glastonbury 1994-2004
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キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ !
相当な数のテクノファンが待ちわびたであろうHartnoll兄弟が送るUK屈指のテクノユニット・Orbitalの、本当に最後の作品になるであろうライブベスト盤+DVD付きの3枚組をリリース。Orbitalと言えば初期のレイヴ等の大箱受けするトランスサウンド(ジャンルとしてのトランスとは異なります)が有名で、それからは次第にベテランらしい洗練された欧州産テクノに変容していき、ある1つのテクノの頂点を極めたと言っても過言ではないユニットです。極上の快楽をもたらすトランス的なメロディー、ハイパワーでハイエナジーなグルーヴが相まって、テクノを聴く誰もに最高の高揚感をもたらした解散した今となっては伝説的なユニットです。僕は初年度Electraglideで彼らのライブを体験したのですが、テクノのライブであんなにも圧倒的なエネルギーを感じた事は数える程しかありません。そんなOrbitalがUKの超特大フェスティバル・Glastonbury Festivalで行った5回のライブを収録したのが本作であります。ベスト盤とは言えあの曲やこの曲が入ってないなんて言う苦言もあるでしょうが、まあ良いじゃないですか。本作での個人的ハイライトは、公式音源では多分唯一であろう"Halcyon"にBon Joviを被せるセット。ライブではお馴染みのサンプリングなんですが、これがライブでしか聴けなかったんでCDで聴けるのは嬉しいです。Orbitalのユーモアと言うかサンプリングのセンスの良さを感じますね。あと久しぶりに聴いて気付いたのは、初期の頃の曲はTB-303のアシッド音をかなりバリバリ使ってたんですね。トランスサウンドの影に隠れて秘かに毒のある音も注入し、覚醒感を増量するその手法には今でも驚きです。CD2枚目の後半に移る内に次第に感慨深くなり、なんだか寂しさと懐かしさも込み上げてくる親父向けの内容だなー。ちなみにDVDの方では当然映像も楽しめるんだけど、こちらでは皆様が期待しているはずの八つ墓村スタイルのライト付きメガネを見る事が出来ます。これは…見れば分かる!w取り敢えずテクノファンは間違いなく買うべし!

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(1) | |
Thomas Fehlmann - Good Fridge (Flowing Ninezer Onineight) (Apollo:AMB8951CD)
Thomas Fehlmann-Good Fridge (Flowing Ninezer Onineight)
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Kompaktからの新作がヤバイ事になってそうな感じの御代・Thomas Fehlmannですが、このApolloからリリースされていたベスト盤も相当にヤバイです。The Orbにおいての手腕、Basic ChannelのMoritz von Oswaldらとドイツにデトロイトテクノを持ち込んだ成果に依って才能を認められた彼ですが、Kompaktに身を移す以前から既に彼の音楽性と言うのは確立されたいた事が本作に依って証明されています。本作は彼の90〜98年の音楽活動の総集編とも言えるベスト盤なのですが、大半が未発表曲なのでオリジナルアルバムと言っても差し支えない内容ですね。最近の作品に比べると重厚さは稀薄ですがダビーな残響音の深さは既に表れていて、やはりBasic Channelとの親交の深さが見え隠れしています。そして何よりもえも言わせぬ美しい音、特に粒子の輝きの如く繊細でしなやかな上音は身も心も柔らかく包む様でふわふわと浮遊感を生み出しています。一言で言うと格が違う、さすがベテランだと言わんばかりの存在感。だからと言って気難しい音楽を聴かせるでもなく、むしろよりテクノの可能性の広がりを示唆していた自由性はむしろこの頃の方が上だと思います。テクノはクラブだけで聴くと思っている認識を根底から覆す奇想天外な構成で、まるで完全にコントロールされた知性を以てして創られたアートにさえ思う事でしょう。自由な音楽なのにコントロールされたとはこれ如何にとなりますが、フォームは無くともこの美しい音響はFehlmannの統治下にあるのです。Alex Paterson、Moritz von Oswald、Sun Electricが参加し、マスタリングはPoleことStefan Betkeとかなり豪華な面子が脇を固めており、その面子に違わぬ素晴らしい一枚です。

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| TECHNO4 | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hakan Lidbo - Dunka Dunka (Musick:Musick16)
Hakan Lidbo-Dunka Dunka
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エレクトロニックミュージックと言うのは一人でも作れるせいか創作意欲がある人だと異常な程多作な方も居る訳でありまして、10数種に及ぶ名義で数え切れない程リリースを重ねているHakan Lidboもその一人であります。テクノに詳しい方なら別名義のData 80を思い出すでしょうが、僕はData 80の甘酸っぱいディジタルディスコな作風の魅力に取り付かれてしまって彼のファンになりました。奇しくもアルバム"Data 80"(過去レビュー)をリリースしていたForce Tracksは一度倒産しており、この愛らしい名作は現在だと入手が難しい様です。それはさておき様々な名義を持つ彼は音楽的にも幅広く精通しており、テクノ、ハウス、ジャズ、エクスペリメンタル、ロックなどとにかくジャンルに拘らずにリリースを重ねています。この新作は一応テクノと言う事になるのでしょうが、一般的なテクノからは少々離れていてノイズーに暴力的・攻撃的な音が刺激的なエクスペリメンタルテクノになるのかな。もうちょっと分かり易く説明するとCristian Vogelらに代表されるNo Future系の音を思い出しましたが、そうゆう意味では現在のご時世だと古臭い音と認識されてしまいます。癖が強いので好き嫌いがはっきりする内容で、何故こう言った音を今リリースしようと思ったのかは真意が読めません。でもアナログ機材で作られたと思われる図太いシンセ音は好きな人は好きだろうし、このご時世に浮いている内容は逆に完全に独自の路線を突き進んでいるとも思いました。出来るならまたData 80路線の音を聴きたいですが。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
DJ 3000 - Blood And Honey (Underground Gallery Productions:UGCD-MT002)
DJ 3000-Blood And Honey
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去年の1stアルバムから一年、Underground Resistanceの一員であるFrank JuncajことDJ 3000の新作が早くも登場です。近年のデトロイトアーティスト勢の動きと言うのは90年代に比べると驚く程活発で、URらベテランの地道な活動がようやく実ってきたのかなと感じます。DJ 3000もそう言った開拓者に影響を受けて音楽活動をしてるのでしょうが、彼自身のオリジナリティーもしっかり出て来ていてURの後ろ盾が無くても安心出来るアーティストの一人です。URと言えばエレクトロもしくはフュージョンハウスが一般的な認知だと思いますが、この人はエレクトロもやりつつパーカッションの効いたエキゾチック、つまりは異国情緒の漂う音が特徴です。それはDJ 3000がアルバニア系の移民である事も当然関係しているはずで、デトロイトを語る際に使われる希望とか夢とか以上に望郷の念が強く感じられます。僕は東京生まれで東京育ちなので故郷なんて場所はないけれど、彼の音楽を聴いているとなんとなくだけれども懐かしさを共感出来るんじゃないかな。特にストリングスの効いた"Gjeoshaj 1862"、"Subotica Night"、"Lost Generation"なんかはロマンティック溢れる旋律が聞こえ、みんながURに期待している音がここにあります。かと思えば他の曲ではトライバル一直線にどこまでも土臭いパーカッションが鳴らされ、こちらの方はRed Planetの作風なんかも頭に浮かんできました。ただ驚く程音が乾燥していて、湿度を全く感じずむさ苦しくないのも特徴です。全体的に前作に比べるとかなりアルバムとしてまとまりが感じられて、充分な成長を窺えます。こうやってデトロイト新世代が育っていくのは、本当に嬉しい気持ちになれますね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Surgeon - Communications (Downwards:DNCD01)
Surgeon-Communications
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去年はSurgeonのDJ見れなかったから今回は行くど〜と息巻いているマチュでございます。今までManiac Loveと新宿Liquidroomでと確か2回程彼のプレイを体験したはずですが、ハードミニマルDJではありながらそれ以上の内容を聴かせるプレイは圧巻。バキバキズンドコのハードミニマルにAphex Twinのメタリックな曲や、Akufen系のクリックハウスもぶち込んだり、何でも混ぜたごった煮状態。音数はかなり多めで絨毯爆撃を受ける様な破壊的なサウンドは、ディープなミニマルに移行してしまった他のハードミニマリストとは異なり常に一貫性があります。とにかく今ハードな音が聴きたければSurgeonに任せればOKと言う訳です。

そんなSurgeonの1stアルバムが本作。当初はJeff Millsフォロワーなんて言われていたけれど、今聴けばJeffとは路線の異なるミニマルだなと思います。Jeffの音は黒いファンクに満ちているけれど、Surgeonにはそうゆうファンクと言うのは余り感じられないかなと。寧ろ徹底的に感情を排したクールな音はDJ仕様を前提とするならば使い勝手の良い曲ばかりで、家で聴くよりも完全にフロアで有効なトラックが多いです。また勿論Jeffの楽曲に影響も受けてはいるんだろうけど、それ以上に彼が好きだと言うインダストリアルミュージックの影響の方が前面に出ているのも特徴ですね。非人間的な硬質でメタリックなサウンドが正にそうで、最近のしけたクリックだとかミニマルだとかを圧倒する凶悪な音は今でも格好良いです。でも出た当時はこれはこれでかなりハードな部類だったと思うけれど、近年のSurgeonは更にハードなんだよね。時代と逆行してどんどんハードに進化するSurgeonは、我が道を突き進む信頼出来るアーティストの一人です。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marco Carola - Fabric 31 (Fabric:FABRIC61)
Marco Carola-Fabric 31
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イタリアのハードミニマリスト・Marco Carolaの初のMIXCDは、ロンドンの重要なクラブ・Fabricのレーベルからのリリース。このMIXCDシリーズは総じて質の高い盤が多いのですが、本作はかなりがっかりした久しぶりのハズレです。Marco Carolaと言えば元々はハードかつパーカッシブなミニマルテクノを得意としていて、フロアでもがんがん使えるトラックを量産しまくる安全印なアーティストだったのですが、クリック全盛期の近年はAdam Beyerにも負けじとクリックをハードな作風に落とし込み上手く流行に乗った感もあります。Questionシリーズはバキバキでファンキーな音が格好良いし、Do.Mi.No.シリーズは一躍クリック+ハードな作風のトップに躍り出た画期的な作品だったはず。本作もそんな作風を期待していたら、確かにクリッキーではあるんだけれども気合いが全く入ってないじゃん!間のあるリズム、カチコチのパーカッションは確かにファンキーではあるけれど、終始ローテンションでのっぺりした展開は全く以てつまらない。ディープと言うにはそこまで空間を感じさせる音も少ないし、ミニマルではあるけれど上り詰める高揚感も感じられないし、聴き所はどこにあるのか本人に問いたい。これが本当にDo.Mi.No.シリーズをリリースしていた人のMIXCDなのかと疑いたくなる位ですな。せっかくハードミニマルにクリックを取り込んだのだから、DJプレイにこそそうゆう所を反映させても良いのではと思います。

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