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Âme - Rrose Selavy (Innervisions:IV28)
Ame - Rrose Selavy
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人気が衰える事を知らないINNERVISIONSを代表するÂmeの新作は、更に更にとディープな方向へと突き進んだマッドな一枚。不安を誘う呟きが印象的な"Rrose Selavy"、金属的なパーカッションや冷たいシンセが淡々と響きどこかインダストリアルな印象もありますが、ボトムの太さは充実しておりパーティーの序盤を盛り上げるのにも使えそうなトラック。全く光明も伺えず緊張感と深遠な空気が張り詰めております。片や"Junggesellenmaschine"もディープさを伴いながらも、恍惚感のあるシンセリフがじわじわと盛り上げるディープなテックハウスと言った感じ。長尺ながらもその長さも生かして快楽度を高めつつ、ブレイクで一気に快楽が消し飛び静寂の時間が現れるピークタイムチューン。地味な様でありながら緻密に色々な音が編みこまれていて、生真面目な職人気質さを感じさせますね。相変わらずINNERVISIONSはジャケットも手が込んでいて、文字繰り抜きが格好良いですな。

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| HOUSE5 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Thomas Fehlmann - Gute Luft Remixe (Kompakt:KOM 213)
Thomas Fehlmann - Gute Luft Remixe
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今年アルバムをリリースしたベルリンテクノの重鎮・Thomas Fehlmannが、アルバムからリミックスをカット。リミキサーにはビートダウン系を得意とするSoulphictionと、Reagenzの一員でもあるベテランテクノアーティスト・David MoufangことMove Dが参加。Soulphictionのリミックスは完全に彼の作風に変化していて、闇の奥底でシンセがざわめき艶めかしいパーカッションが湿度を高め、妖艶な雰囲気を醸し出すビートダウンハウス。原曲の痕跡が跡形もないようなリミックスではありますが、Soulphictionの味が出た絶妙なリミックスだと思います。Move Dは2曲リミックスを提供しておりますが、滑らかで浮遊感のあるテックハウスに仕上げた"Softpark"が秀逸。柔らかな心地良いシンセの反復がリードする中、色々な音も細かく配置して少しずつ展開を作っていき盛り上がって行きます。嫌味でないエレガントな佇まいもあり、如何にも現代的なモダンな作風でこちらも素晴らしいです。

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| HOUSE5 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
RADIQ - A Man On The Corner. EP (op.disc:op.disc 023)
RADIQ - A Man On The Corner. EP

OP.DISCよりRADIQこと半野喜弘の新譜が届いております。自分の中では半野名義ではホームリスニング向けのエレクトロニカを、RADIQではジャズやハウスも取り込んで幾分かフロア向けになった音楽性かなと言う認識だったのですが、本作ではそれが図太いグルーヴを生かした黒いハウスに変化していてびっくり。一聴して冷たく無感情を思わせるパーカッションやキック、そして重いベースラインですが、実は生々しい躍動感を持っていて非常にファンキーなブラック臭が漂っております。生演奏なのかプログラミングなのか判断がつかないけれど、まるでジャズバンドでも組んで演奏したかの様にラフな臨場感に加えて、プログラミングの緻密さが合わさった音楽性。基本はリズム中心で引っ張っていくミニマルな構成だけど、そんじょそこらのミニマルとは断然違う音の図太さと重さもあります。決して派手な作風ではないけれど、どの曲もうねりのあるグルーヴが爆発しており素晴らしい。

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| HOUSE5 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gathering - In My System Part One (Gathering:ga01:ga01)
Gathering - In My System Part One
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シカゴハウスのベテラン・Chez DamierにChris Carrier、Jef Kの二人が加わった謎な組み合わせのGathering。突然Part.1と2の2枚のEPがリリースされましたが、ネットで調べた内容が正しければこのPart.1は、Jef KとChris Carrierのリミックス2曲が収録されております。A面はJef Kによるリミックスらしく、広大な海をゆったりと揺蕩う様なおおらかなディープハウス。Chez Damierと思われるムーディーな声がタイトル名を呟き、そしてうっすらと透明感のあるシンセストリングスも張り、落ち着きがありシックな夜の感覚が感じられますね。B面はChris Carrierによるリミックスだそうで、A面に比べてアグレッシヴでリズムも跳ねており、ミニマル色とシカゴ色も感じられるダンスミックスです。ボーカルやシンセにはダビーなエフェクトがかけられており、派手に盛り上げるならこちらが効果的かな。どちらもChez Damierらしいメロウかつムードはあり、ロマンティックなディープハウスが好きにはお勧めです。詳細とかが余り書かれていないので非常にブートっぽいんだけど、正規盤だそうな。

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| HOUSE5 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Backwoods - The Backwoods (ene:DQC-501)
The Backwoods - The Backwoods
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サンプリングを巧みに操りファンキーなハウス/ディスコダブを制作するForce Of Nature。昨年はメンバーの一人であるKZAがソロアルバムをリリースしましたが、遂に残りのもう一人であるDJ KentがThe Backwoods名義でアルバムを完成させました。辺境の森林地と言う意味のThe Backwoodsを冠した本作では、森や山や海、野外レイヴなど自然の中での経験も影響したそうで、確かに野外向けと思われる開放感が持続するトラックが中心となっております。Force Of Natureの湿度の高い粘り気、黒くどぎついサイケデリア等の要素は以前より後退し、代わりに光り輝く多幸感が溢れており今まで以上にバレアリックな印象。ディスコダブやテックハウス、有機的なハウスからジャムバンドがセッションした様なファンキーな物まで色々な音を聴かせてくれますが、そのどれもがベテランらしからぬ初々しい新鮮さが先行しており、驚きにも似た意外性があります。またサンプリングを減らし生演奏も取り込んだおかげか、ラフだけれども生命力にも似た力強さを感じさせ、体の奥底から全身を揺さぶるグルーヴが水しぶきの様に弾け飛びます。これは音がどこまでも拡がって行く野外で聴いたら、絶対気持良い事でしょう。

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| HOUSE5 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rick Wilhite Presents The Godson & Soul Edge (Rush Hour Recordings:RH-RW1 CD)
Rick Wilhite Presents The Godson & Soul Edge
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近年デトロイト系のリイシューに躍起になっているオランダのRush Hourは、昨年遂にRick Wilhiteのレア盤であった"Soul Edge"と"The Godson E.P."をリイシューした。Rick Wilhiteと言えばTheo Parrish、Moodymann a.k.a. Kenny Dixon Jr.と共にオリジナルの3 Chairsメンバーである。とは言え後者の二人に比べると知名度的には劣るのも事実だが、リイシューされた2枚のEPとそして"The Godson II"からのトラックをまとめた本作を聴けば、Rick Wilhiteがハウスと言うフォーマットを利用しブラックミュージックを色濃く継承している人物である事が分かるだろう。TheoやKDJの様な空間や重量さえもねじ曲げるような過激で強烈な凄み、汚らしくも時折見せる錆びれた美しさはRick Wilhiteには殆ど存在しない。むしろハウスの重要な要素であるソウルフルでファンキーな味と規則正しい4つ打ちを強く前面に打ち出していて、それはかつてのディスコサウンドにも通じる煌びやかなムードさえある。勿論TheoやKDJとも共通するラフで汗臭い黒いグルーヴがあるのは言うまでもないが、それは彼らに比べると穏やかで人懐っこささえ感じられるであろう。お勧めは何と言っても"Drum Patterns & Memories"、去年から様々なDJがプレイしておりフロアを熱く賑わしている。

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| HOUSE5 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mademoiselle Caro & Franck Garcia - Soldiers (Buzzin' Fly Records:051BUZZ)
Mademoiselle Caro & Franck Garcia - Soldiers
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Ben Wattが主宰しているBuzzin' Flyから、フランスの男女デュオ・Mademoiselle Caro & Franck Garciaの新譜。初めて名前を耳にしたユニットでしたが、リミックスにはBen WattとThe Revengeが参加していたので購入してみました。オリジナルトラックはしっとりとセクシーな艶もあるエレクトロニックなハウス。ポップな歌物ながらも透明感と気品に満ちていて、Buzzin' Flyらしいアーバンなセンスを感じさせます。The Revengeのリミックスは彼らしいブギーでロッキンな生っぽい味付けで、しみじみと哀愁を漂わせております。しかしながらやはり別格はBen Wattのリミックス。オリジナルのセクシーな味を残しつつ更にディープに、よりロマンティックに、そしてフロアに対応した疾走感のあるテック仕様で見事なお仕事をされています。澱みの全く無い清流の如く透明感のある洗練されたトラックで、EBTG好きな人にもグッとくるであろう一曲。

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| HOUSE5 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joaquin Joe Claussell Presents The World Of Sacred Rhythm Music Part One (Music 4 Your Legs:MFYL003)
Joaquin Joe Claussell Presents The World Of Sacred Rhythm Music Part One
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90年代にスピリチュアルハウスなるオーガニックなダンスミュージック大旋風を巻き起こし、00年代後半に入ってからもSacred Rhythm Musicを設立しより荘厳で神聖さを極めたダンスミュージックを創作するJoe Claussell。場合によってはスピリチュアルと言う言葉が一人歩きし、デジタル配信が隆盛を誇る現代においても時代に抗う様に12インチどころか7インチも大量にカットするなど、ともすれば妄信的で胡散臭い宗教思想ともとられてしまう彼の音楽人生だが、実の所彼が関わった音楽を聴けばそんな心配はただの杞憂に過ぎない事が分かる。生命力に溢れた大地の鼓動と共振するリズムと耳触りの良い温かみのあるアコースティックな音色、そして彼独特のサウンドエフェクトを駆使した音楽は、ハウスまたはダンスミュージックの枠を超えた神秘的でありながら普遍的な音楽へと昇華され、まるで慎み深い祈りの様でさえもある。Sacred Rhythm Music初のコンピレーションとなる本作において、大半の楽曲には何らかの形でJoeが関わりを持ち、そしてJoeがその才能を惚れ込んだ日本人のトラックも収録されている。そのどれもが生命力に溢れた力強さと凛とした美しさを兼ね備えている。全てを聴き終わり静寂の後に訪れる余韻は、雨上がりの朝の清々しさや安堵にも似ている。まるで聖なる雨が人の心の中に溜まった汚れを洗い流した様に。

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| HOUSE5 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Matthew Herbert - Globus Mix Vol.5:letsallmakemistakes (Tresor:Tresor157CD)
Matthew Herbert-Globus Mix Vol.5 Letsallmakemistakes
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ちょっと前にDommuneにも出演して面白いDJプレイを披露したMatthew Herbertですが、その彼が2000年にリリースしたMIXCDが再発されております。Dommuneで彼のDJを久しぶりに聴いた感想は、普通にDJしてる!と言うのが第一印象。と言うのも確か2003年にHerbertが新宿LiquidroomでDJをしたのですが、繋ぎも出来なければぶっこみも出来ないと言う金も取れないレベルのDJをして度肝を抜かれた経験があるからです。自分としては本作みたいな面白いプレイを期待していただけに、生でDJを聴いた時には怒りを飛び越えて呆れた位でしたよ。んで本作の話に入りますが、10年前の作品とは言え今聴いても当然面白いと言うか、昔よりも更にしっくり来る感じ。当時はDBXやGreen Velvet、Theo Parrishらオールドスクールなハウスと、IsoleeやErrorsmith、Pantytecの新しいミニマルハウス、そしてSi Begg、Mr. Oizoのエレクトロ、果てはHerbert周辺のRadio BoyとWishmountainが同じ時間軸に存在する事に意識的ではなかったのです。結局は彼が創作する音楽が遊び心に溢れた物である様に、彼の手にかかればどんなトラックも玩具の様なツールとして機能する事がこのMIXCDで証明されていたのかも。特にリズムへの拘りは並々ならぬ物で、ファンキーと言うには余りにも奇怪なリズムのトラックが並んでおりますが、それを違和感無く同軸に並べてしまう彼の手腕こそ音の魔術師たる所以かもしれませんね。

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| HOUSE5 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Glimpse - Runner (Crosstown Rebels:CRMCD010)
Glimpse - Runner
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数年前から自身のGlimpse RecordingsやCadenza、Planet E、Buzzin' Flyなど名門レーベルから作品をリリースしているChris SperoことGlimpseですが、今までバードシリーズや"% Black"シリーズをまとめた編集盤はあったものの、ようやく彼のキャリアで初となるアルバムが届きました。しかしながら彼の初期の作風はDJツールに特化したミニマル中心だったはずですが、このアルバムはバラエティーに富んだ作風へと変化しており意外性があります。初っ端の"Walk Tall"ではマリンバが印象的なカリビアンなハウストラックでそれを感じられますが、その後も歌物のメロウなテックハウス"If I Was Your Girl"、デトロイトハウスまんまなラフでムーディーなハウス"Things To Do In Denver"、エスニックでチリアンミニマルを思わせる"Alone Again"、そして神々しく壮大な展開を繰り広げる異色の"Train In Austria"まで色々とスタイルを詰め込んでおります。だからと言って散漫な印象は無く、ローファイとアナログが好きだと言う彼の発言通りに全編が素朴で柔らかい音に満たされており、徹頭徹尾人肌を感じさせる温もりが感じられます。以前のミニマルな作風はムーディーなモダンハウスへと移行していて、上手く時代に乗ったのでは。

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| HOUSE5 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |