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DeepChord - Sommer (Soma Quality Recordings:SOMA CD099)
DeepChord - Sommer
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視界も眩む薄膜のノイズと過剰なリヴァーブによるミニマルダブを生み出し続けるUS屈指のBasic ChannelフォロワーであるRod ModellことDeepChordが、前作から一年経たずして早くも新作をリリースした。前作同様にUKの名門テクノレーベルのSOMAからのリリースと言う影響もあるのか、長尺なミニマルトラックを得意とするDeepchordにとっては意外にも感じられる5分前後のコンパクトな曲がアルバムを占めるようになった。今までにも用いていたフィールドレコーディングは本作でも利用していて、バルセロナやアムステルダムにベルリンと言った世界各地の環境音を霧靄のように張り巡らせているが、しかしミニマルダブと言うスタイルは引き継ぎつつも今までに聴けなかった明確なメロディーが浮かび上がり、意識的にDeepchordのイメージを塗り替えるが如くよりテクノ化したスタイルへと変貌を遂げている。不鮮明なノイズの中に姿をくらますアブストラクトな閉塞感は後退し、より肉体感を刺激する外交的なダンストラックの比重が増し、そこに麻薬的な精神作用が無くともビートで耳を惹きつけアンビエンス感溢れる幻惑のメロディーで魅了するテクノへと進化しているのだ。その意味では以前よりもDeepChordらしいやり過ぎな残響音のミニマルダブの個性は減っているが、ダンストラックとしてのバランスを考えると本作は優れたアルバムとなっている。

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| TECHNO9 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Keihin - This Heat (Almadella:AMDL004)
Keihin - This Heat

日本では早くからテクノとダブステップを結び付け、自らはAlmadellaと言うパーティーを主宰する元自衛隊員と言う肩書きを持つKeihin。日本各地の生粋のアンダーグラウンドパーティーを渡り歩く叩き上げのDJであり、彼にとって3枚目となるこのMIXCDに於いても普通のテクノだけには収まらない混沌とした闇が広がるプレイは正に地下で格闘してきた経験を爆発させた内容となっている。Keihinと言えば強靭な肉体感を強調した暴力的なプレイや鉄鋼を打ち付けるようなインダストリアルでハードなテクノと言う印象があるが、しかしそれだけではないのも事実だ。このMIXCDの出だしはブラックでスピリチュアルな芳香が滲み出るフリー・ジャズから始まるが、この時点で既に世界が壊れ行く荒廃した景色が闇の中へと広がっている。そして徐々に奥に広がる闇の中から鈍重なキックが這いずり出してくれば、そこからは一切の甘さを排除し現実からは隔絶されたダークでミステリアスなダブステップ×テクノ空間が幕を開ける。しかし中盤までは直球で押すのではなく、上下左右に揺さぶるように変則的なリズムのキックでバウンスしながら力を内に溜め込み抑制をかけつつ、スモーキーなエフェクトに覆い目眩を引き起こすトリッピーな音で焦らす展開が続く。そして30分程焦らしてからの後半戦に入ればそこからは完全にフロアのピークタイムを感じさせる勢いのあるトラックがスピンされ、金属的な弾けるパーカッションや分厚い電子のベース音などがボディーブローを連発する暴力的なセットへと突入する。無情ともとれる殺伐感と無慈悲な緊迫感に満ちたインダストリアルでダブステップなプレイの前には抗うすべもなく、ただただ圧倒的なサイケデリックの闇で踊り狂うしかないだろう。日本にもこんなにヤバイプレイをするDJが居る、そんじょそこらの外タレなんか目じゃない。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Brendon Moeller - Works (Electric Deluxe:edlx025)
Brendon Moeller - Works
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Brendon Moeller、NYを拠点に活動するこのアーティストはFrancois K.に発掘されBeat PharmacyやEchologistと言った名義を使い分けながら、Wave Music傘下のDeep Space MediaやEchocordにMule Electronicなどの世界各地の大御所レーベルからダブのマナーに沿ったハウスをリリースしている。しかし一体何があったのかこの新作はハードテクノを得意とするSpeedy J主宰のElectric Deluxeからのリリースとなり困惑をもさせる事は事実であったが、蓋を開けてみればレーベルの暗くクールなテクノとの相性は良かったのか見事な生まれ変わりを果たしていた。今までにあった過剰なダブの音響や生臭く湿ったアーシーな空気感は一層され、いや僅かには湿り気は残っているもののそこにレゲエの土着感や緩みは全く無く、機械的なテクノと言う言葉が妥当な音になっていた。エッセンスとしてのダブな音響は軽く残されてはいるものの開放感を作り出す残響音による陶酔感はそこになく、地の深くを掘り進むような重心の低い執拗なミニマルが強調されたトラックで、音全体の密度を高めてタイトに引き締まった重量感で攻めてくる。音自体のハードさを強調する訳ではないが壁となって押し寄せてくる音圧があり、心地よく広がる残響音は無くとも十分に大きなうねりを体感させるグルーヴがあり、闇に包まれたダンスフロアを意識した曲構成は今のテクノシーンへと上手く歩み寄った上での結果だろう。全てがフロア仕様のダンストラックではあるがバラエティーにも富んでおり、アルバムを通して聞いても単調に陥る事なく最後まで体を揺らしながら聴けるはずだ。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Desolate - Celestial Light Beings (Fauxpas Musik:FAUXPAS LP002)
Desolate - Celestial Light Beings
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Desolateの2枚目となるアルバム、実はドイツで若くして才能を発揮しているSven Weisemannの変名による作品だ。本名名義ではMojuba Records等からのリリースからも周知の通りでダブやアンビエントを強く打ち出したディープ・ハウスを制作しているが、このDesolate名義ではそう言った要素に更にはダブステップらしいリズムも含んではいるものの、クラブに根ざした音楽と言うよりもシネマティックでベッドルームを意識している事は明白だ。テクノだけでなくジャズやクラシックにサウンドトラック等にも強く影響を受けていると公言している事からも分かる通り、確かに本作ではクラシック的な弦楽器の重厚な響きやドラマティックに展開する映画を観ているようなストーリー性があり、単に踊れれば良いと言うだけの享楽的なクラブミュージックとは一線を画している。根っこにはカチッとしたダブステップらしい硬質なグルーヴも流れてはいるものの決して激しく体を揺さぶる事もなく、美しいピアノの鍵盤使いや幻想的で崇高な歌を導入しメランコリーな旋律を聞かせながら、深いリヴァーブで少ない音数を散らし奥深い空間を生み出している。波のように広がる心地良い残響音がありゆったりとした時間軸が流れていて、何時の間にかうとうとと夢に溺れてしまう程の快適性を誇る本作はダブ・アンビエントと言ってもよいだろう。スペーシーなアートワークを期待して是非とも聴いて欲しいアルバムですが、残念ながら分厚い180グラム重量盤LPだけのリリースでCDフォーマットは無し。その分だけ更に存在感は増している。



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| TECHNO9 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jimmy Edgar - Majenta (Hotflush Recordings:HFCD008)
Jimmy Edgar - Majenta
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続・エレクトロ・ファンク。デトロイトの若き才能であるJimmy Edgarはまだ28歳ではあるが、しかし10代半ばから既に音楽活動に入り浸りデトロイトのレジェンドとの共演を果たしていた彼にとっては、28歳にしてベテランと言える域にまで達している稀有な存在だ。本人名義では早くも3枚目となるこのアルバムだが、1stがかのWarpからで2ndはあのStudio !K7と余りにも優等生な道を歩んでいるが、この3rdではまさかのScubaが主宰するダブステップ・レーベルであるHotflush Recordingsからと変化球を投げてきた…と思いきや、全くレーベルの音楽性など意識する事もなく続・エレクトロ・ファンクを取り組んでいるのが事実だ。00年代に盛り上がったエレクトロの隆盛は何処へやら現在は主流からは全く外れているもののJimmyは全く意に介する事なく、それどころかオールド・スクールを復権させるべくリアルなエレクトロを貫いている。人工着色料や化学調味料を練り込み動物性オイルをたっぷりと投入したようなこのキッチュで都会的かつ人工的なシンセサウンドは、正にデジタル世代のクールな気分を味わせてくれる。ギクシャクとしたマシンビートに感情を排したようなロボットボイスなど至る所に未来的な仕掛けがされており、その上前作以上にタイトなビートと洗練を兼ね備えてシンセ・ファンクを完全にものにしているのが分かるだろう。その一方で中性的なジャケットが表すように加工されたウィスパーボイスからは艶やかな官能を感じ取る事が出来、多くのトラックでその声が中心となっている事からとてもポップな歌物エレクトロとしても成立している。歌もトラックもアルバムに流れる未来的な空気も、その全てが完璧な程に人工的でありこのレトロ・フーチャーな世界観が堪らない。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moritz Von Oswald Trio - Fetch (Honest Jon's Records:HJRCD67)
Moritz Von Oswald Trio - Fetch
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Moritz Von Oswald+Max Loderbauer+Vladislav Delay=Moritz Von Oswald Trioの通算4枚目のアルバムは、更にベースとサクソフォンにトランペットが加わったセクステットによるもので、最早トリオと言うバンド名以上の即興電子音楽となっている。この新作での目に見えて分かる変化は今まで抽象性を保った曲名だったのが、ここでは"Jam"、"Dark"、"Club"、"Yangissa"と曲調をタイトルとして表現したのだろうか具体性を意識している事だ。最も即興音楽としてのジャズの手法を踏襲しているのが"Jam"であり、ここに決まりきった展開と言うものはなく各プレイヤーの裁量に任せたような演奏をしながら徹底的に抽象性を高める手法により、電子音楽と言う半ばシーケンスに固定されがちな音楽の殻を打ち破る事に成功している。そして"Dark"はと言うとリズムは具体性を増しながらシーケンスを守るものの、朧気に浮かび上がるシンセサイザーやダブの音響で加工されたパーカッション群は明確な姿を見せる事なく、暗闇の中でドロドロと融解する重力場を表現している。"Club"はもう正にタイトル通りにフロア仕様なミニマルダブで、Moritzが取り組んでいたRhythm & Soundの土着レゲエを人力テクノ化したものだろう。異空間から這い出してくるDelayのメタルパーカッションや鈍く原始的な鳴りを聞かせるシンセサイザーには、脈々とし血が通う人間臭いファンクネスさえ感じられる。そしてラストの”Yangissa”は何を示しているのかは分からないが、ワルツ調の跳ねたリズムと歪なパーカッションの攻めと闇の奥に鳴るホーンの音が妖艶なエキゾチシズムを生み出している。初期の頃は微細な変化を遂げるミニマルミュージックの手法を活かしたテクノをやっていたMoritz Von Oswald Trioも、作品数を重ねるに連れて生の即興性をより理解し制約から解放されて自由なプレイをしているように思われるが、本作はもう行き着く所まで来てしまった感さえある力作だ。

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| TECHNO9 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Shed - The Killer (50Weapons:50WCD08)
Shed - The Killer
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ベルリンテクノの中心であるOstgut Tonの中ではライブとしての活動が目を引くShedは、音楽活動は順調のようで2年ぶりとなる通算3枚目のアルバムをリリースした。ところがリリース元はOstgut TonからではなくModeselektorが主宰する50Weaponsからと言う事で一抹の不安もあったものの、蓋を開けてみればこれは正にShedとしか言いようのない作品となっていた。1曲目の"STP3/The Killer"は一見壮大な幕開けを予感させるノンビートなアンビエント風の曲ではあるが、しかし底で蠢く重低音の響きはまるで地響きのようであり、不鮮明なベールに覆われたシンセ音が徐々に晴れていけばそこに待つのは踊る為のフロアだ。続く"Silent Witness"ではフロアへの殴り込みをかけShedらしい横にぐらぐらと揺さぶられるブレイクビーツが顔を出すが、ここでも地を這うような怒涛の重低音は並々ならぬ圧力を掛けてくる。更に"I Come By Night"では前のめりのゴリゴリなハンマービートの鉄槌が振り下ろされ、ダークなシンセが闇夜に鳴り響く暴力的なダンストラックが炸裂する。しかし"Gas Up"や"The Praetorian"などのインタールード的な曲では熱せられたフロアへ冷水を浴びせ、一時期的なガス抜き的な効果も生み出し適切な展開を作るところにShedのアルバム制作に対する姿勢が伺える。アルバムのラストを飾る"Follow The Leader"では流麗なピアノのコード展開とそこに被さるパッドが美しく、闇夜を抜け出して爽やかな朝を迎えるブレイクビーツを配置し、踊り狂った一夜は安堵と共に終息を迎えるのだ。歪なビートに圧倒する重量感、そしてドラッギーなレイヴ風なシンセの使い方とこれまで以上のエナジーを発散しつつ、アルバムとしてドラマティックにも纏め上げたShedの構成力は本物であろう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
S_w_z_k - S_w_z_k (Tresor Records:Tresor 253)
Swayzak-S_w_z_k
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ドイツはテクノ帝国のTresorから初めて耳にするユニットがアルバムリリースかと思いきや、実は様々なレーベルから良質なテックハウスを量産してきたベテランであるSwayzakの変名だったと言う一枚。実はSwayzakに関してはMIXCDしか持ち合わせいないのでそれ程詳しいわけではないが、しかしこのアルバムでの変わりっぷりは驚くものがあった。グルーヴ的に言えば上げ過ぎる事もなくしっかりと地に足が着いた半ばハウシーな4つ打ちも聴けるが、しかし全体的に灰色でモノトーンな世界観や歪で刺々しい音は間違いなく現在のドイツにおけるテクノを意識しているだろう。猪突猛進するハードグルーヴではないのだが、どっしりした重量感やノイズ混じりのダビーな音響で荒廃した世界はまあ如何にもBerghainらしく、かつてのSwayzakらしき甘ったるい耽美な音は見事な程に払拭されている。2000年前後にはクリックハウスだとか今思うと随分と洒落た音楽をやっていた彼らが何故にこんな無骨なテクノを披露したのか、それはやはりドイツに於けるBerghain系テクノの影響が大きいと言う事なのだろう。Swayzakがこんな音楽をやらないでも…と言う気持ちもあるが、元々音楽的な才能はあるだけにまあそれなりのアルバムにはなっている。

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| TECHNO9 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joris Voorn & Cassy - Cocoon Heroes (Cocoon Recordings:CORMIX040)
Joris Voorn & Cassy - Cocoon Heroes
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数多くのタレントを擁するドイツのCocoon Recordings。夏の間は享楽の地と化すイビサはAmnesiaで著名なDJを集めて"Cocoon Heroes"を開催しているが、そのパーティーをCDとしてJoris VoornとCassyがパッケージしたのが本作だ。とは言ってもこの二人が年中Amnesiaでプレイしているわけでもなければ、生粋のCocoonのメンバーと言うわけでもないので、レーベルカラーとは関係なく二人のDJが聴けると言う意味では安心してよいだろう。Joris Voornのミックスについては80分の中に26曲も詰め込み完全にグルーヴをコントロール下においた精密なプレイを聴く事が出来るが、やはり初期の頃に比べると妙に大人びていると言うか抑制されたミニマル色強めな印象だ。恐らく全てがPC内で組み立てられているのだろう、確かに上品に纏められたプレイには繋ぎも展開も違和感無くスムースに聴けるのだが、しかしそれにしたって少々臨場感や人間味と言うものが欠けている気がする。後半に入ればミニマルに深く潜っていく音とメロディアスな音が融け合いながら、パーティーでのピークタイムへと駆け上がっていく昂揚感が増しては行くのだが、初期の初々しさも感じられたテクノクラシックを使用したプレイの方が彼には合っている気がするのだが。対してCassyは13曲だけの使用ながらも鉄鋼のような芯のある太さを基盤に持ちつつ、官能的な夜っぽさや野性的なトライバル感を含むテクノともハウスとも取れる中庸なプレイをしている。しかしJorisの何処か機械的なミックスに比べCassyの方はグルーヴが走っていて、むしろこちらの方が男らしい気迫を感じさせる力強い音を鳴らしている。個性的なプレイではないのだがパーティーの白熱した光景が浮かび上がる生き生きとしたプレイではあるし、余りに凝ったミックスよりは単純な方がやはり踊るには適している場合もあるのだろう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Taragana Pyjarama - Tipped Bowls (Kompakt:KOMPAKT CD 101)
Taragana Pyjarama - Tipped Bowls
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かつてはテクノ/アンビエントでドイツテクノを先導していたKompaktも近年は手探りでレーベルカラーを押し広げているが、その一例がThe FieldやWalls、Gui Borattoと言った新鋭らのシューゲイザーを取り込んだテクノだ。その取組は成功しこの路線がKompaktの新たなる顔になりつつもある中で、そこに更に加わるのがデンマークからの新星であるNick Kold EriksenことTaragana Pyjaramaだ。2011年に他のレーベルからリリースしたEPがKompaktに気に入られ、案の定青田刈りと言うか才能を見出されKompaktからデビュー・アルバムをリリースする事になったのだ。EPは未聴だったので試しに聴いてみると、これが白色光に包まれる躍動感あるシューゲイザー・ハウスで確かに素晴らしい。そしてこの本アルバムに繋がる訳だが、アルバムではダンス的な作風は抑えてリスニング志向に傾いた淡くサイケデリックな世界を展開している。何はともあれ"Growing Forehead"が素晴らしく、はっと息を呑むような女性ボーカルに連れられて夢の世界に没頭するノンビートなこの曲が耳に残る。Border Communityらしいサイケデリックなシンセ使いながらも、毒気を完全に抜いてポップな音へと昇華させている。"Lo Ng"では逆に中毒性を残したシンセがじわじわと侵食する下で力強いキックが4つ打ちを刻み、"Ballibat"ではスーパーマリオの効果音らしきサンプリングを用いたグニャグニャと視界が歪むコミカルなダウンテンポを聞かせ、タイトル曲では冷めきった正にチルアウトまでも披露している。正直な気持ちで言えばもう少し弾けた音も聴きたかったし何処か物足りなさもあるのだが、しかしまだ21歳でこれだけの色彩豊かな淡いサイケデリックな世界感を展開させているのだから、今後の活躍に期待せざるを得ない。

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Check "Taragana Pyjarama"
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