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Fuse Presents Joris Voorn (MINIMAXIMA:MM211CD)
Fuse Presents Joris Voorn
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今や押しも押されぬテクノ界の超新星・Joris Voornの初のMIXCDが遂に登場。大ヒット曲「Incident」や1STアルバム「Future History」での活躍はまだ記憶に残る所ですが、今度はMIXCDも出してくれるなんてなんてファン泣かせな活動ぶりなんでしょう。新人と言う事もあって僕はアッパーにガツンと来るようなプレイを予想していたのですが、ここは意外にもクールで抑制の取れたベテランらしいプレイを披露しています。ここでは流行のAbleton Liveを使って40曲をMIX、19個のセクションに分けています。PCを使ってのプレイのせいかやはり曲の流れに気を遣ってスムースで緻密な展開があり、彼の気高くも美しい面が強調されて感じる事が出来るのではないでしょうか。美しいシンセラインが用いられた曲の他にも、テクノに止まらずハウスクラシックスやクリックハウス、有名なアーティストの楽曲が惜しげもなく導入されて単調に陥る事はありません。こいつ本当に新人かよって思うような精密機械ぶりですが、欲を言えば新人なんだからもっと爆走気味に、ガンガン盛り上げるプレイでも良かったんじゃないかと思ったりもしました。実際にDJでは「Incident」だって回すそうじゃないですか。決して地味と言う訳ではないですが抑えめのプレイなので、緩い上げ下げの展開をじっくり噛みしめて長く付き合っていこうと思います。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(4) | |
Juan Atkins - 20 Years Metroplex 1985-2005 (Tresor:Tresor.216))
Juan Atkins-20 Years 1985-2005
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昨日の素晴らしいデトロイトテクノコンピに続き、本日はデトロイトテクノの始まり、Juan Atkinsのベスト盤を聴いて欲しいと思います。全ては彼から始まったと言っても過言では無く、デトロイトテクノいやテクノのゴッドファーザーとして現在も活躍中なその人です。テクノと言うよりもエレクトロと言うべきCybotron名義から始まり、ファンキーでコズミックな精神を注入したModel 500名義、ストレートで硬派なテクノ系Infiniti名義、意外なるハウスを披露したVision名義、そして遂にはジャーマンテクノとシンクロした3MB(Moritz Von Oswald+Thomas Fehlmann) feat. Juan Atkins名義など、彼の20年に渡る活動は本当に偉大なテクノ軌跡であり、テクノの一つの指標に違いありません。テクノと言うシーンの流れが早い中で20年もの間、その世界に降臨し続ける事自体が驚くべき事なのですが、今でも彼の活動意欲は衰えを見せず素晴らしいテクノを創り続けています。Underground Resistanceの様に神懸かりに近い奇跡や、Carl Craigの様に未来を超越するセンス、またはDerrick MayやKevin Saundersonの様な大ヒットもないかもしれない。それでもJuan Atkinsはこれからもテクノと言うシーンを支えていく人で有り得るし、彼こそがオリジネーターである事に変わりはありません。「Ocean To Ocean」や「The Flow」のファンキーでエモーショナルな音には心が揺さぶられるし、「I Wanna Be Free (I Wanna Be Thereが正しいタイトル)」や「Jazz Is The Teacher」には深い精神世界を感じられさせ、「Game One」や「Skyway」には硬派で頑固一徹なテクノ精神が宿っています。Juan Atkinsだけがデトロイトテクノではありませんが、彼は紛れもなくデトロイトテクノの真髄でしょう。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Electric Institute (New Religion:REG118CD)
Electric Institute
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今年はやたらデトロイトテクノがブームになっている気がします。デトロイトの大物の来日、レアなコンピレーションやデトロイトクラシックの再発、限りなく続く新譜の発表などとにかく今年はデトロイトが熱い!それでだ、年末に差し掛かり究極のデトロイトコンピとも言えるアルバムが遂に出ました。今まで数多く発表されたデトロイトテクノのコンピレーション(「Cosmic Soul」や「Panic In Detroit」、「Virtual Sex」など)を上回る力作、確実にデトロイトの最良の瞬間が閉じこめられている「Electric Institute」です。コンパイラーはデトロイト信者であるKirk Degiorgioが務めているのですが、彼のこの仕事は尊敬と畏敬の念を以てして迎えられるべきである程です。Kirk自身はAs One、Blue Binary、Super-A-Loof(Ian O'Brienを含む)名義で曲を提供し、そしてデトロイトの天才69(Carl Craig)、新世代デトロイトアーティストNewworldaquarium、古参のデトロイトフォロワーBalil(元Black Dog)、デトロイトハウサーShake(Anthony Shakir)、Derrick Mayの愛弟子Stacey Pullen、そしてリミキサーとしてDerrick Mayも起用され、これまでに類を見ないアーティストが集結しています。隠れた未発表音源や未発表バージョンを集める為に各アーティストに声をかけたとの事ですが、さすが信頼を置けるKirkだからこそこれだけの楽曲を集められたのでしょう。どの曲も90年前後のデトロイトテクノ至福期を感じさせる深いエモーションを感じさせ、未来派なテクノサウンドはこれからも歩みを止めないデトロイトテクノの前衛性を表現しています。これを機にKirkはかつて活動させていた伝説のテクノレーベル・ART(Applied Rhythmic Technology) を復活させ、テクノの可能性をこれからも追求していくそうです。確かにこのコンピを聴けばテクノの深さと広大さはまだ無限の様であり、それはテクノを含めたエレクトロニックミュージックの可能性にも繋がっていくのだと思いました。冗談ではなくて期待と幸福、そして可能性を見出せるのです。本当に素晴らしいコンピレーションが登場しました。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(2) | |
HMV 15th Anniversary Our Acid Experience Compiled And mixed By Hardfloor (Hardfloor:HFCOMP02)
HMV 15th Anniversary Our Acid Experience Compiled And mixed By Hardfloor
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アシッド地獄、どこを切り取ってもアシッドハウスばかり、全編アシッドハウスで埋め尽くされているHardfloorによるMIXCD。HMV15周年を記念してHMVが15周年のテーマである“Back To The 90's”で選曲を依頼、そしてHardfloorは自らのアシッド経験から10曲を選曲&ミックスしました。90年代前半の一大事件にはアシッドハウスの大流行が含まれていると思いますが、その中心に居たのはやはりHardfloor。彼らのビキビキうねるTB-303のベース音と、シャッフルするファンキーなリズム、大げさなブレイクは流行にさえなったのですが、流行が過ぎれば彼らの活動も低迷しいつのまにか消え入りそうに…。しかし時代は一回りしここ1〜2年は新たなるアシッドハウスの流行により、オリジネーターでもあるHardfloorにも再度日が当たり始めていました。今年になって遂に全盛時のパワーが復活気味の「Four Out Of Five Aliens Recommend This」(過去のレビュー)を発表し、今後にも期待を抱かせていた訳です。そしてこのMIXCDですが、どれもファンキーで図太いグルーヴと最凶のTB-303ベースラインが呻りまくっているアシッドハウスの名曲ばかり。MIXCDとか言いつつオリジナルに敬意を示し殆どフルレングスで収録の為、MIXCDと言うよりもコンパイル的な存在だと思います。まあ例えそうだとしても収録曲は、正にアシッドハウス最盛期の名曲ばかりなので悪い訳がありません。Hardfloor自身の曲が多いのは、やはり自信と誇りを持っているからなのでしょう。ついでに自由度の高いMIXCDも出してくれたら嬉しいですね。

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| TECHNO2 | 22:30 | comments(5) | trackbacks(1) | |
System 7 - Encantado (A-Wave:AAWCD009)
System 7-Encantado
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System 7の最新作、Encantado。マヤ文明のピラミッド群があるメキシコのコバを訪れた時に、彼らは神秘的な存在を感じたと言います。スペイン語のEncantadoとは英語でEnchanted(魔法をかけられた様にうっとりと)との事。そう、この最新作は彼らが太古の文明から感じた何かにインスピレーションを受けて作った音楽だとも言えるのです。今作ではなんとテクノを越えて、プログレッシブハウス〜サイケデリックトランス方面に完全にシフト。更にアグレッシブさも2割増でアッパーに突き抜けています。いつものエコーを繰り返す高揚感あるギターフレーズ、壮大なアンビエンスワールドも残しつつ、いつもよりかなり攻撃的になっています。ちょっと音的にはテクノを逸脱しているので残念ではありますが、覚醒的でスピリチュアルなトランスサウンドはそこら辺にあるトランスとは一線を画します。脳を直接揺さぶる魅惑的で刺激的な高揚感は、アルバム全体に存在しこれが古代人のスピリッツなのかと想像したり…。コバに行かなくてもどれだけそこがマジカルな場所なのか理解出来る、そんな魅力的な音が封じ込められたEncantado。古代のマヤ人もSystem 7も僕も君もEncantado。

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| TECHNO2 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
System 7 - Mysterious Traveller (A-Wava:AAWCD008)
System 7-Mysterious Traveller
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テクノ・プログレッシブハウス界で年齢を重ねる毎に深みを増し成長してきたSystem 7。齢50は越えているだろうに今だに成長を続けるユニットなのですが、その成長を促したのはその時々の旬のアーティストとコラボレーションのおかげなのでしょう。彼らは特にデトロイトテクノにも敬意を払いCarl CraigやDerrick Mayとも交流が深いのですが、そのDerrick Mayとのコラボ作品を一同に集めたアルバムを出しています。それがこの「Mysterious Traveller」、タイトルからしてもう大好きです。1900年から2002年までのコラボ作品やそれらのニューリミックス、未発表曲を収録しているのですが、不思議と時代のばらつきはあるものの作品のばらつきは感じられません。彼ら自身も「永久の音だよ。何故時間を超越したクオリティーを維持しているのかというと、私たちが作っている音がテクノの源、インスピレーションの源から来ているのと関連する」と述べています。Mayのエモーショナルでファンキーなビートとメロディー、System 7の浮遊感のあるサウンドスケープが見事に融合し、彼らにしか為し得ないテクノサウンドを実現しています。時々思うのは実はこれらの楽曲が、作曲活動を辞めたMayの新曲なんじゃないかって事。それ位Mayのカラーが前面に出ているし、独特なリズムはMayそのもの(Big Sky Cityを聴いてみなよ! )。そうゆう意味でも彼らのコラボ曲は興味をひき、また新たなるSystem 7の進化を期待していました。一番テクノな音を出していたこの頃のSystem 7は自分に合っていましたが、その後はプログレ〜サイケデリックトランスと微妙な方向に流れています。それはまた後の話ですが、System 7の音楽を吸収する貪欲さは若者以上に凄いですね。そういやMayの至高の傑作「Icon」も収録されているのですが、それはSystem 7からMayへの畏敬の念を込めての事なのでしょう。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
μ-Ziq Vs The Auteurs (Astralwerks:ASW06145-2)
μ-Ziq Vs The Auteurs
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Aphex Twinともよく同系列で語られているMike Paradinasことμ-Ziq。このアルバムは、μ-ZiqがThe Auteurs(って誰?)のアルバムをリミックスした物の様ですが、オリジナルを全く知らない為比較は出来ません。当然μ-Ziqがリミックスしているので音は完全にテクノ、それも彼にしては比較的ノイジーで硬派な作業を行っています。メタリックな音質であった頃のAphex Twinに近い物があり、鋭い金属音的なリズムトラックは荒廃しているかの様です。なのに牧歌的でほのぼのしたメロディーが奏でられ、優しく穏やかな世界観を演出します。なんだかやっている事がほんとにAphex Twinと似通っているのはたまたまなのか、もしくはどちらかが影響を受けたのでしょうか?Aphex Twinと比べればそこまでの変態性とか凶悪性は感じられず、思いつきよりも頭で考えて作った様な音楽だと思います。ずば抜けた馬鹿加減とか凶悪性は無いけれど、いかつい音なのに聴きやすくポップでメルヘンチックな田園風景を思い浮かべました。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
AFX - Hangable Auto Bulb (Warp Records:WARPCD138)
AFX-Hangable Auto Bulb
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1995年、Aphex TwinがAFX名義で出した「Hangable Auto Bulb」のPart 1 & 2の激レアEPが、めでたく一枚のCDとして編集され発売されています。「Hangable Auto Bulb」は彼が当時展開していた「Analogue Bubblebath」シリーズのアナグラムではないかと言われていますが、実際は定かではありません。内容はと言うと1995年と言う時代をそのまま象徴したかの様な、ドラムンベースもしくはドリルンベースで破天荒かつメタリックなハードな作風です。現在に比べると荒々しく未成熟な面もありますが、エネルギッシュでシーンをぶち壊す様な勢いに溢れていますね。今聴くとそれ程驚く音でもないのですが、当時は奇怪な目で見られているんだろうなと想像出来ます。ハードな音にも関わらず、メロディーはドリーミィーで子供じみたチープな旋律を奏でて不思議な世界です。でもなんだろう、何故か彼の音には不安と恐怖を煽る危うさがあります。どんなに明るくてポップでも狂気が見え隠れし、一筋縄ではいかないんですよね。どんな性格してたらこんな音楽が出来るんでしょうね、ほんと不思議です。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(5) | |
DJ C1 - Shifting Gears (Intec Records:INTECCD01)
DJ C1-Shifting Gears
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UKで近年希にみる成長を遂げたIntec Records。ハードかつ綺麗目の音を得意としDJにも重宝されるありがたいテクノレーベルですが、そのレーベルの設立者が世界3大DJのCarl Coxと今回紹介するDJ C1なるその人なのです。誰かDJ C1について詳しく知っている人いますか?僕は全然知りません。でも確かに言える事は、このMIXCDがめちゃカッコ良いテクノだって事です。最初からハードに飛ばしていくのですが、清涼感のあるシンセが入った選曲も使いスタイリッシュです。激ハードで攻めるのではなく適度なハードさに、ファンキーなトラックや渋めのミニマル、浮遊感のあるテックハウスなどを小刻みに入れ替えて徐々に盛り上げていきます。中盤のハイライト「D-Clash」はもはや定番、体が勝手に揺れちゃいますね。そこからはひたすらミニマルで硬め打ち…。と思いきや激ハードな「Step To Enchantment」〜「Stardancer」で一気にピークまで血管ぶち切れの急上昇!やってくれる憎い選曲、なかなか出来ないよこんな事。Intec Records系の音が好きな人には勿論、テクノのMIXCDとしては無名なアーティストな割にかなり上出来なので激プッシュしちゃいます。うん、これは選曲勝ちの一言。上手い流れを見事に作りましたね。

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| TECHNO2 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Random Noise Generation - Reign (Concept Music:CEPTCD-15)
Random Noise Generation-Reign
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近年のOctave One名義「Blackwater」の大ヒットも記憶に残るBurden兄弟の別プロジェクト、Random Noise Generationのアルバムが遂に登場。1990年初頭から活動してる割にはこれが2枚目のアルバムだし、デトロイトテクノの中でもそれ程目立った活動してる訳でもなく、でもやっとアルバムが出たので素直に嬉しいです。内容はと言うとベテランらしくそつのない作りで、どれも水準が高い黒人音楽まっしぐらのファンキーテクノ。Octave Oneに比べると血の気が引く様なダークな空気と、硬めでごっつい音が前面に出ています。あ、でもね一番お勧めな「A Better Tomorrow」なんかは、ファンキーに鳴らされるギターと心を掴むエモーショナルなメロディーが、懐かしく胸の中に響いたりします。心地良く体を揺さぶる図太いパーカッション使いや、Octave Oneに対してかなりテクノよりのサウンドは僕には合うかなと。突出した曲が多い訳でもないし、ヒップホップ調の曲もあったり多少冒険心に欠ける気はあるものの、何度か聴いたら意外にはまってる自分がいました。もっと血管爆発する様な攻撃的な曲が多かったら、最高にどファンキーなテクノになっていた良かったかも。甘すぎないメランコリックなメロディーとかも上手く出ているし、ほんと良い感じなんですけどね。闇夜の中に煌めくマシーンソウル、今ここに感じて欲しい。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(5) | trackbacks(1) | |