2004.12.25 Saturday
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かつてはデトロイトフォロアーとして、Mad Mike病を公言していたIan O'Brien。それはそれで質も高いし良かったと思うけど、オリジナリティーが有ったかと言うと少々疑問。しかしそんな彼も作品を出す毎にデトロイトをゆったりと離れ、今ではデトロイトを通過したフューチャージャズを代表するアーティストと成っている。特にこの3rdアルバムは彼のジャズやフュージョンへの愛を深く示した壮大な作品だ。今まではテクノ的影響が大きかったが今作は生楽器を大胆に導入し、4つ打ちを排し複雑なビートが絡み合う。特にパーカッションが多様され、非常にリズミカルなトラックを作り出している。僕は4つ打ちが好きだけど、このブロークンビーツには何故か惹かれるものがある。きっとここには宇宙を超えたものを僕は感じている。かつてMad Mikeが「Galaxy 2 Galaxy」で銀河を横断したように、方法は違えどIan O'brienも同じ世界観を演出するなんて誰が思えただろうか。宇宙(そら)を見上げてごらん、そこには幾つもの星や惑星が輝いている。そしてIan O'Brienは銀河を超えて、未来へと進んでいく。そしてそこにはUK版「Hi-Tech Jazz」が待っている。これはアルバム一枚を通してストーリー性のある神秘的「Hi-Tech Jazz」なのだ。ラストには予想だにしなかった感動が貴方を待ちわびているだろう。
More Fusion, More Jazz, More Cosmic!
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