2008.10.06 Monday
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今年の2月8日に今は亡きYellowで行われたKerri Chandlerのライブが、嬉しい事にCD化されました。自分もこのパーティーには行ったけど、夜中は合コンをしていてその後朝5時から参戦したので、DJは聴けたけれどライブは聴き逃していた事もあり、今回のCD化は嬉しい限りです。しかし合コンって何でみんなカラオケなんかに行くんだろうね?カラオケ行く位なら朝まで飲んだ方が楽しいよ。
そんな話はおいといてとにかくライブの内容だ。Kerriはメカオタクで最先端の機器を導入して音楽製作をしているのですが、ライブにおいてもその才能を発揮してPCやキーボード、ターンテーブル、3Dホログラムスクリーンなどを使用し、機材的な意味でも音的な意味でもハイテックなプレイを披露しています。演目は"Computer Games"(過去レビュー)からですが全てがライブミックスされ、途切れる事の無い永続的なグルーヴを聴かせてくれました。いつもよりはちょっとレトロでテクノっぽい上物が多め、でも太いキックやリズムトラックは強烈なパワーを発し豪快にフロアを揺さぶります。後半に向けてどんどん盛り上がりつつも、どこか寂しげで哀愁を帯びてくるのはYellowでのラストプレイだったからなのでしょうか?電子的でありながらエモーションとソウルを感じさせるそのライブは、Kerriがデジタル世代の申し子でありながら音楽家としても一流である事の証。エレクトロニックな漆黒のグルーヴをYellowの臨場感や高揚感と共に感じて欲しいです。Yellowのクローズへのはなむけとなる一枚。
試聴
Check "Kerri Chandler"