2005.02.01 Tuesday
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昨日紹介したDATA 80と同じレーベルに所属していたForce Tracksの中心的存在だったのが、このLuomoだろう。またの活動の名をVladislav Delay、そうかつてはBasic Channel系列のChain Reactionや、Force Tracksの兄弟レーベルのMille Plateauxからアブストラクトでエクスペリメンタルな作品を出していたその人である。今までのダークで余り一般的とも言えない作風から、突如としてLuomo名義では煌びやかで艶のある耽美的ハウスを送り出した。そしてこの2NDアルバムはよりポップによりセクシーに、ほぼ全編女性ボーカルを取り入れ非の打ち所のない物となっている。USにはディープ、アフロ、ゴスペル等のハウスがあるけれど、Luomoは徹底してヨーロッパ的な音を感じさせる。とても美しく泥臭さとは無縁な音。何なんだろう、このナイーブでセンチメンタルな感傷は。男が作ったハウスと言うよりは、か弱い女性的な感じ。しかし音の広がりや奥深さには、やはり並々ならぬ物がある。何と言ってもマスタリングにはBasic ChannelのMoritz von Oswaldが参加しているのだから。この人を引っ張り出す位だから、これだけでもこのアルバムが素晴らしいと予想が付くのではないだろうか。うむ、これだけ素晴らしい作品を出していたのにForce Tracksが倒産とは、世の中儚いものだ。残念であ〜る
試聴
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