2010.08.06 Friday
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昨年Jonsi & Alex名義でアルバムリリースしたばかりですが、一年を待たずしてのJonsiのソロ作。淡くもカラフルな色彩が生まれようとしているジャケットからも想像出来る通り、Sigur Ros本体に比べると華やかでポップなオーケストラロック色が目立ちます。大勢の木管楽器・金管楽器・弦楽器をバックにやらたと手数の多いドラムスを従えて、限界をぶち破ってエネルギーが放出される様にダンサンブルで力強く弾けるゴージャスサウンド。Sigur Ros時代にもストリングスを使用していたで違和感は特に無いのですが、神々しい静謐さはリスナーにも手の届く親しみに変わり、無邪気になって楽しめば良いと言うスタンスに変わっております。Sigur Rosのドラマティックで荘厳な音楽性からここまでの変化には驚きを隠せませんが、オーケストラの極上な美しさと至福に満ちたファルセットボイスは健在で、それがアルバムに多少なりとも神秘的な霊験を残しているのも感じられます。少々弾けす過ぎな点もあって落ち着きが無くしっとりと聴くSigur Rosをイメージすると期待は裏切られますが、ソロ作だから好きな事をやった結果なのでしょう。
試聴
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