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2010/06/04 Autechre @ ディファ有明
Autechreが2年ぶりに来日すると言う事で、初めてディファ有明に行ってきました。と言っても目的は一緒に出るCloude YoungとJuan Atkinsの方で、自分にとってはAutechreの方が付け合せ状態。そもそも5年前にAutechreのライブを聴いた時に余りの退屈さに途中で帰った苦い思い出があったのですが、せめてもう一回位は体験しておくのも必要かと思い今回のイベントに行く事になったのです。
24時前にフロアに到着してCloude Youngから聴く事に。最初はパキパキしたミニマルでなんか拍子抜けしたのですが、序盤からいきなりインダストリアルなハードなテクノ〜ボディーミュージック風な鞭に打たれるテクノに以降してどっかんどっかんフロアを爆撃。かと思いきやディスコティックな曲を入れたり、ハードなテクノからブロークンビーツの名曲"Samurai"に強引に繋げたり、ハウシーな"Throw"とかも混ぜたりと節操の無い選曲。色々なジャンルの曲をプレイするのは良いんだけど、スムースな展開を作ると言うよりは力任せに繋げて勢いで引っ張っていくDJスタイルだったので、少々疑問を感じつつもまあ盛り上がったのでOKなんですかね。

1時半、フロアのライトは消され真っ暗闇の中、自分にとって5年ぶりのAutechreのライブが始まる。凄まじい低音の音圧、硬くそして金属の拉げた様なノイジーな音、無秩序・不規則かつ反復のしないいびつなビートがこれでもかと炸裂する。何も見えない闇の中で攻撃的で冷たい音だけが浮かび上がり、まるで音の叛乱の様だ。真暗闇の状態も影響してかまるで禅問答を行っている如く脳が思考を働かせ、よく分らない感情が湧き起こる。凄いライブだ、Autechre以外には出来ないであろうライブだ。だが、だがつまらない。ダンス出来ない、したい欲求も全く湧かない。アルバムではどこかアンビエンスを感じさせる音もあるのに、ライブではそれも全く無かった。複雑で作りこまれたからと言って、それが楽しい音楽とは限らない。単純でも面白いのはいっぱいある。なんだか理論先行的なライブで、やはり5年前の苦い思い出は全く払拭出来なかった。Autechreに関してはもう3度目は無いと悟った瞬間。ちなみに昔のライブ音源聴く限りだと、ハードな4つ打ちもあって格好良かったんだけどね。

そして最後はデトロイトからテクノ・エレクトロの元祖・Juan AtkinsのDJ。何度も来日していたけれど、自分は今まで体験する事が出来ず今回ようやく念願叶ったり。そして彼のDJはとても素晴らしかった。一言で言えばオールドスクール、新しい曲は殆ど回していなかったと思う。前半は90年代のTresor系っぽいかっちりした硬めのハードなミニマル中心で、それをバキバキと繋いで非常に疾走感を感じさせるプレイ。シンプルで音数もそんなに多くはない、けれでも芯の図太さを感じさせ重さもずっしりある。テクノ好きによるテクノ好きの為のテクノ、正にそんな音。一応今流行っているGreg Gowの"The Bridge"もプレイしていたけれど、音は全体的に古い印象。だがそれこそリスナーがJuan Atkinsに求めている音。後半に入ると多少明るめのメロディーも入り派手な流れも作りながら、朝方はディスコ〜エレクトロタイムに突入。"I Feel Love"→"You Make Me Feel (Mighty Real)"→"Home Computer"と悶絶な繋ぎもあれば、Cybotronの"Clear"やModel 500のフューチャリスティックな"I Wanna Be There"やディープな"starlight"、そしてラストにはロボチックな"Night Drive"まで自身の往年のクラシックを惜しみなくプレイ。革新性も斬新さも全く無かったけれでも、それでもテクノの元祖らしいプレイを体験出来て本当に良かった。

色々不満があるとすればやはりディファ有明と言う会場は、クラブでは無いので全く雰囲気が無い事。やっぱりクラブの雰囲気って大事だなと再認識。それとAutechreを聴きに来たリスナーと、それ以外のリスナーで差があった事。特に多く居たであろうAutechre目当ての客は、Autechreが終わったらラウンジに避難しちゃってJuan Atkinsの時はフロアがすかすかでパーティーとして寂しい状態。多分Autechre目当ての人はロックのリスナーが多かったのだと思うけど、折角ならこの機会に古き良きテクノに触れたり、パーティーを盛り上げる気持ちが少しでもあれば良いなと思いました。

■Juan Atkins - 20 Years Metroplex 1985-2005(過去レビュー)
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コメント
タイコでオウテカとシェ・ダミエがもろかぶりしてるんですが、オウテカ捨てようかな…二回見たことあるし…ホアンのDJはサービス満天でいいですね!
| yuka | 2010/06/05 12:07 PM |
>yukaさん
オウテカとシェ・ダミエだと全く音楽性が違うけど、僕ならシェ・ダミエを選びますね。
きっとソウルフルかつスムースなディープハウスをプレイしてくれて、長くじわっと踊れるだろうので。
| マチュ | 2010/06/05 1:40 PM |
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