2010.11.11 Thursday
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UKの若干19歳の新星・Jack HamillことSpace Dimension Controller。まだ4枚ほどしかEPのリリースはないものの、テクノの名門・R&SからのダブルパックEPと言う事で期待して手を出してみたのですが、これは今後間違いなく来るだろうと予感させる好内容。初期Warp RecordsのArtificial Intelligenceを意識した知的な世界観、またはCarl Craigが初期に持ち合わせていた素朴でアナログな未来的音色、そしてデトロイトテクノとも共通する豊かなハーモニーやコード進行があり、それを彼自身はギャラクティックファンクと呼んでいる。確かに幻想的で透明感のあるテクノもあれば、可愛らしいヴォコーダーを被せたジャジーなダウンテンポ、そしてスペーシーでブリブリとしたエレクトロニックファンクもある。そこに共通するのはそう、まさにジャケット通りのイマジネーション豊かなディープスペースの広がりで、聴く者をレイドバックした空気に包み込み宇宙旅行へと連れて行ってくれるのです。現在のテクノのモードに合わせるでもなく、しかし古き良き時代の音を感じさせると共に単なる懐古的な作品にとどまらないJack Hamillの可能性も、宇宙の如く広がっているはず。本当に素晴らしい未知との遭遇。アナログ盤には4つのループも収録されております。
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