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2011/2/26 Theo Parrish "Sketches" Release Tour @ Air
「音楽への愛」こそがプロデューサー、パフォーマー、DJ達の原動力であるべきだ…そう情熱を持って語るデトロイトの奇才・Theo Parrish。自身のレーベル"Sound Signature"を運営し、過去の遺産への愛によって新たな音楽を創造する手腕はまさにレーベル名そのままに音の彫刻そのもの。そしてその手法は彼のDJプレイへも反映されている…
今回はオープン〜ラストをセオが単独でプレイすると言う特別な一夜だったせいか、日が変わって半刻後にフロアに入った頃からなかなかの人の入り。そしてセオさん…既に脂こってり滝のような汗を流しテカテカと光らせ頭を振り乱しつつ、渾身のプレイをしておりました。見た目も音も濃い、濃すぎる、とても濃厚なブラックネス。相変わらずのセオにしか成し得ない世界。ジャンルも時代もBPMも超越した -テクノ、NYハウス、アシッドハウス、ロック、ディスコ、ジャズ、ソウル、ヒップホップ、R&B、レゲエ、フュージョン、カントリーなんでもござれで一見纏まりが無さそうな - しかし、もしそこに何らかの共通項を見いだせるとしたら、やはりセオの嗅覚が探り当てた訝しく黒い音、グルーヴがあるのだろう。控えめに言っても丁寧とは言えない繋ぎ、前後の曲のBPMは合わないしぶっ込み繋ぎも多用し、前後のジャンルも予想できないモノを結合させてしまう。もしセオ以外がそんなミックスをしようものなら…きっと批判もあるだろうが、しかしそれを可能にしてしまうのがセオの実力と言う事なのだろう。そしてセオの最大の特徴はその音創り。音への拘りのあまり毎回ミキサー持参すると言う噂(今回はどうだったんだろう?)で、ハイとロウのバランスを大幅に崩し汚らしくざらついた音へと創り変え、自分の音へと再構築するその手法こそが"Sound Signature"と言う音の彫刻なのだ。寂れ朽ち果てて行くような音はしかし何故に心の奥底まで響くのか、それはどんなトラックでさえも血の通う温かみが生じているから。この日もピークタイムでは真っ暗闇の中に光が差し込むように"Solitary Flight"をプレイし、ドンドコ重いキックが唸りまくるブルージーな"Stop Bajon(TP Translation)"など自身の曲も使用し、フロアで聴く事でセオのトラックの美しさも再認識。そして人が減り始めた朝方からはそれまで以上にパワフルで、そう極度に低音とキックを増幅させて振動が全身に伝わる程にけたたましい地響きを起こしながら、ハウスの比重も増やしてよりダンサンブルな時間帯もありがっつり踊らせて頂きました。去年のElevenでのプレイ時に比べるとちょっとおとなしめと言うか、何となく和みムードが強かったけれど、それはそれで楽しかったです。ラストではセオも疲労困憊だったのかCDRをセットして、DJブースの中で横になって仮眠する始末(笑)残っていたファン達の熱い応援により再度起きてレコードをプレイしたり、もうやりたい放題して10時45分にようやく終了。セオ単独で半日もフロアの熱を保ってしまう、それがセオの奇才っぷりとタレント力を物語っています。

■Theo Parrish - Sketches(過去レビュー)
Theo Parrish - Sketches
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コメント
私も行きました。
セオパリッシュのイコライジングで
酒がよくまわりました。
でもエアーは混みすぎなんじゃないかと
思いました。
デトロイトテクノがあまりかからなかったのが
残念でした。
しかし、黒人は体力のレベルがよくわからない。
セオパリッシュだけじゃなさそう。
| cokainco | 2011/02/27 10:05 PM |
>cokaincoさん
セオパリッシュ、相変わらずの狂ったイコライジングでしたね。
混んでたから自分は始発始まるまではだらだらしてましたが、それからまたクローズまでが本当に楽しかったです。

デトロイトテクノいっぱい聴きたければ、Carl CraigのDJはお勧めします。
そんなに上手いって訳じゃないけど、ベタな選曲でデトロイトテクノもいっぱいプレイしますよ
| マチュ | 2011/02/28 10:56 PM |
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