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2011/09/04 Typhoon Party 3 @ Shibuya WWW
悪天候によって開催を阻まれたFreedommuneに続き、夏の野外フェスの風物詩となっているMetamorphoseも悪天候によって開催の中止を余儀なくされた2011年日本の夏。特に両方のフェスの客層は被っていたと思われるから参加しようと思っていた人達にとっては非常に落胆の大きい事だったと思いますが、主催者にとっても苦渋の決断であったと思うし、天候ばかりは仕方ないと痛感しました。勿論それで全てが終わる訳でもなく、主催者とアーティストの迅速な動きにより都内各地でMetamorphose改めTyphoon Partyが開催されたので、Galaxy 2 Galaxyが出演する渋谷のWWWへと行ってきました。
一番最初のアクトはUKのIDM系アーティスト・Gold Panda。自分もアルバムは持っていて家の中で聴く分にはイイ感じだったのですが、結果から言うとライブはう〜ん…と言う印象。ポップでドリーミーな旋律が前面に出ながら、4つ打ちとブレイク・ビーツが混ざりながら、Border Communityと似たサイケな妖艶さとThe Fieldのシューゲイザー的な淡い世界を描き出す弾けるライブではあったのですが、ごちゃごちゃと音が切り刻まれる具合が強いなと感じたり、踊るグルーヴと言うよりはロックのダイナミズムな感じだったので、個人的にはその波に乗り切れず。オリジナルトラックその物がリスニング向けでもあるので、強引に強いビートを打ち出さずに聴かせるライブでも良かったんじゃないかなと思います。

■Gold Panda - Lucky Shiner(過去レビュー)
Gold Panda - Lucky Shiner
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そしてお次はIcanのメンバーでもありG2Gではキーボードを担当しているEsteban AdameのDJ。正直に言うとDJではなくアーティストと言う立ち位置なのでプレイが上手いとは全く思わず、サルサから始まりテックハウス、アシッドハウス、ディープハウス、テクノと節操の無い選曲で、フェーダーもそんなに弄らずに曲を繋げるだけだったのですが、"I'm Your Brother"や"Club Lonely"→"Can You Feel It"の悶絶の繋ぎで強引にフロアを盛り上げておりました。G2Gのライブの前にフロアもヒートアップし準備は万端。

そして会場のボルテージも最高潮に達した頃にG2Gが登場。Underground Resistanceの創始者であるMike Banksを始めとするキーボード3人、ベース、サクソフォーン、ドラム、DJ、ラッパーの大所帯でステージは埋め尽くされ、否が応にも期待が高まります。そしてメンバー全員で一気に音を出して始まったのは、モロにフリージャズかつファンクな聴き慣れない新曲?黒人が一人でも音楽を作れるように生楽器から電子楽器へと発信する道具を変えて生まれたテクノは、また彼等によって人の手によって演奏される音楽へと戻ってきた。セッションして絡み合うサクソフォーンとキーボード、ぶんぶんと煮えたぎるベース、迫力のあるドラミングから生まれる熱く血の通ったジャズは最初からフロアにピークをもたらし、そこから音を切らさずにURの人気を決定づけた"Jupiter Jazz"へとなだれ込む。エレクトロビートと生演奏が混ざり合い疾走感のあるプレイは人力テクノでもありフュージョンでもあるようで、大きなグルーヴのうねりに揉まれれば最早踊るしかないだろう。怒号のような歓声はライブの音すらも打ち消すかの様で、その場に居た皆が興奮の坩堝に飲み込まれていた。その後ヒット曲を立て続けに演奏した後は、今回の来日の為のスペシャルセットを披露。Mike BanksがModel 500に参加した繋がりで"Starlight"を披露。Model 500の中でも一際ディープな曲をディープでダビーな上物をそのまま使用し、サックスが妖艶な旋律をなぞるスピリチュアル・ジャズの様相を見せるアレンジは何処か神秘的でさえありました。そしてまさかまさかのMike Banksの初期傑作ハウスである"Don't You Want It"の一番最初のシンセイントロが流れた瞬間は、もう心の中でガッツポーズ!!!こんなのは絶対やらないだろうと思っていた、そしてURの中でも特に大好きなこの曲が生演奏で聴けるなんて。Davinaのボーカルは刻んで反復させながら、メロディアスなメロディーが余りにも幸せ過ぎる高揚感溢れるハウスはこれぞBanksの専売特許。この時ばかりは本当に涙が零れそうになりました。そして震災に見舞われた日本に捧げられたThe Martianの"Techno Symphonic in G"、ファンキーなエレクトロビートにエモーショナルなシンセストリングが乗っかる哀愁のエレクトロで、盛り上がると言うよりは心に染み入る時間帯も。と普段G2Gでは絶対にやらない曲を披露し、コズミックな新曲もプレイしつつラストにお約束の"Jaguar"。思っていたよりも原曲に忠実に音を出しつつも、やはり今回のライブで目立っていたのはキーボードのJon DixonとサクソフォーンのDe’Sean Jonesの二人の鬩ぎ合い。キーボードを肩に掛けサクソと同調し、時には対抗しながらインプロ的に旋律を広げていくプレイが一層ライブ感を生み出していたのだと思います。"Jaguar"演奏後に最高の盛り上がりを見せたままメンバーは解散し、そしてある予感を期待し会場は一体となって手拍子をし始める。メンバーが戻ってきた…そして、そしてこの瞬間を待っていた、"Hi-tech Jazz"!!!VJには2005年Metamorphoseの彼等自身の映像を流し、その時の高揚とシンクロさせながらハイテックな演奏が奏でられていく。サクソフォーンの演奏が不調そうだったり、キーボードの音量のバランスが悪かったのも感じられたけど、でもとにかくあの"Hi-tech Jazz"だ。会場に居る皆が思い思いに体を揺らし、絶対的な至福に包まれていたのだろう。言葉では説明出来ない程の感動、希望、幸福を感じさせてくれるG2Gのライブ。かつて無いほどの、そう自分が体験したテクノのライブに於いても、これ程のライブには一生に何度出会えるのだろうかとさえ思う位に素晴らしかった。UR=G2Gメンバーの陽気で心温まる人柄を全身で感じた自分は、きっとG2GがMetamorphose中止のリベンジをしにまた日本に戻ってきてくれると信じている。

Set List
1.新曲?
2.Jupiter Jazz
3.Return of The Dragons
4.Timeline
5.Model 500 - Starlight
6.Davina - Don't You Want It
7.The Martian - Techno Symphonic in G
8.新曲?
9.Jaguar
10.Hi-tech Jazz

■UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation(過去レビュー)
UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation
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| EVENT REPORT3 | 14:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
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コメント
Underground GalleryのMail Newsから来ました!
われず下さい!

Davina聞きたかった(ρ_;)
| orcinus | 2011/09/06 8:18 PM |
>orcinusさん
UGさんのメルマガでも紹介して頂きました〜

今回は踊り狂ってたんで本当に何も録ってないんですよ。orcinusさんを召喚するしかなかったですね。

やはり今回の目玉はDavinaですよね、初期URの歌物ハウス大傑作!
| マチュ | 2011/09/06 9:47 PM |
所用で関西にいまして、当初は日本クラブ巡りとして京都WORLDでデリック+梅田NOONでMOODYMANを考えていたのですが、状況の変化を見ながら、結局9.3の遅い新幹線で帰ることにしました。(LIQUIDとUNITの梯子になりましたが)

FREEDOMMUNEも含めてどういう「実害」があったのかを知ることはないのでしょうが、以前のLIVEのように映像を販売するとかそういう形もあってもいいのかなと
思ったりしています。

| LM | 2011/09/09 3:42 AM |
>LMさん
リキッドとユニットはOrbitalとかMoodymannも出てたし、そちらも盛り上がったのでしょうね。
また彼等も聴ける機会があれば良いのですが。

WWWで行ったG2Gの音源や映像が販売されるのかは分かりませんが、彼等はきっと早く戻ってきてくれると思っています。是非とも多くの人にも体験して欲しいライブでしたよ
| マチュ | 2011/09/09 10:04 PM |
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