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The Field - Looping State Of Mind (Kompakt:KOMPAKT CD 94)
The Field - Looping State Of Mind
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2007年、テクノ帝国ドイツに於ける重要なレーベル・Kompaktに新風を吹き込んだAxel Willnerのソロユニット・The Field。ループを多用したダンスのミニマリズムを拝借し、そこにシューゲイザーらしい霞がかったレイヤーを被せ、ソフトなトランス感を覚える"From Here We Go Sublime"(過去レビュー)はKompaktが次の段階へとシフトした事を知らせる作品だった。しかしその2年後にリリースした"Yesterday And Today"(過去レビュー)ではポストロックやクラウトロックをも意識したせいか、今思うとリズムへの拘りや有機的な音色を強めた結果、以前よりも目もくらむトランス感や単純なループに依るグルーヴ感は減衰していたように感じられる。しかしこの新作である3枚目、前作と変わらずにバンドを組んで生演奏も取り入れてはいるが、明らかに前作よりも音の融和が自然となっておりリズムも滑らかに走っている。ドラムは基本的には生で叩いていると思われるが、シンセや霧靄のノイズ混じりなギターの短いループの多用と、敢えて以前よりも展開の抑揚を抑える事で反復に依る螺旋階段を上るような恍惚の上昇が感じられる。前作と同様に1曲が10分前後はある大作志向ではあるが、しかし前作に感じられる冗長さよりもループから得られる快楽が持続する事の方が勝っており、格段に快楽度が増しているのだ。そして何処か内向的でノイズに意識も埋もれてしまう面もあった前作から、ここでも白い幻想的なシューゲイザーのノイズが薄く張ってはいるものの、外に向けられた意識が何処までも拡がるように開放的だ。楽天的またはバレアリックとも言えるであろうし、そして気難しく着飾る事は止めて感覚的な心地良さを重視した方向性がここに結実している。上手い具合に成熟したThe Fieldだ。

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