<< Space Dimension Controller - The Pathway To Tiraquon6 (R & S Records:RS 1109) | main | 2011/11/5 Rovo × System 7 "Phoenix Rising TOUR" @ O-EAST >>
2011/11/4 mule musiq presents Endless Flight @ Eleven
mule musiqが送るレギュラーパーティー"Endless Flight"、今回のゲストはmule musiqにも馴染み深いHenrik Schwarzと日本からは高橋クニユキの二人。トラックメーカーとして才能を発揮している二人のライブが同時に見れるのは幸運な機会であり、Elevenへと足を運んできました。建物の前に着くと紫色に輝く"ELEVEN"と書かれたスタンド看板が新たに設置されており、一見さんには分かりづらかった場所にも遂に目印が出来ておりました。
会場に入るとレジデントを担当するToshiya Kawasakiがプレイ中で、既にアッパーなテンションでごついテクノをプレイ中。硬いキックやダビーな音響でパーカッシヴに弾けさせながら、それとは対照的にドープな音色でざわめきを呼び起こす深みを演出し、更には真夜中の背徳的で怪しさを感じさせる歌物のテクノも使用してゲスト前にしっかりフロアを温めるナイスなプレイでした。フロアで初めて"Envision (Âme Remix)"を聴いたけれど、家で聴くとそんなに…と思うトラックも、やはりフロアの爆音でこそ映えるのがテクノなんだなと再認識させられました。

そして先ず一人目のゲスト、高橋クニユキのライブが開始。丁度一年前に彼のライブを同じ場所で聴きましたが、今年はキーボード無しでPCとコントローラーのみを使用したライブだったと思います。しかしアルバムで聴けるメロウでジャジーな印象はガラリと様相を変え、出だしから太いキックや太鼓系のパーカッションがズンドコと響き渡る、まるで密林の奥地へと進むトライバルなハウスから幕開け。そこに木管楽器や弦楽器、鍵盤楽器の情緒あるメロディーやハーモニを被せ、跳ねるグルーヴと彩りの豊かな上物で優しく、そして激しく揺さぶる激情を展開。余りにもアルバムとアレンジが異なるので分からない曲も多く、歌が入る"Dear African Sky"や"Once Again"では何とか判別がつきましたが、聴くのではなく肉体に体感させるライブとして非常に躍動感があり素晴らしかったです。

■Kuniyuki Takahashi - Dancing In The Naked City(過去レビュー)
Kuniyuki Takahashi - Dancing In The Naked City
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(US盤)

クニユキのライブ終盤ではHenrik Schwarzも加わってセッションを行なっていたのだろうか?二人並んでライブを披露、そしてSchwarz単独のライブは厳格な雰囲気の漂う物静かなサウンドが流れ出し開始。そして一気に急加速し直前のクニユキの疾走感のあるプレイとはまた異なり、適度に疾走感はあるものの更に粘りや重み、電子音を強く打ち出したディープなテックサウンドでガラリを様相を変えました。序盤にメランコリックな"Equinox (Henrik Schwarz Remix)"、"Walk Music"、"Jon"などヒット曲を投入し心を鷲掴みしてからの"Kuar (Henrik Schwarz Remix)"でフロアは大爆発。あの可愛らしい子供の声ネタとミニマルなシンセのリフが絡み合う曲の恍惚感と言ったらもう言葉には出来ない程で、序盤で一気に飛ばされてしまいました。覚醒感のあるテックサウンドが中心ながらもそこにエスニックな訝しさやトライバルな激しさ、またはブラックミュージックとしての漆黒なファンキーさも入り乱れ、テクノともハウスとも言えない中庸なバランス加減が巧いのでしょう。中盤ではあの呟きが徐々に差し込んできて、そして飛ばしのテッキーな上物が被さってくる…そう"Imagination Iimitition"でした。余りにも壮大なテックハウスの波に飲まれつつ、その後は"Once Again (Henrik Version)"でしっとりジャズムードもあったりと後半は前半に比べると落ち着いた印象でした。ライブなのかDJなのかは相変わらず分からない感じで、ライブだったとしても多分選曲は予め全部セットされておりライブの自由性は少ないと思います(昨年も同じ事を感じたけれど)。そんなに終始コントローラーを弄り回していた印象も無いし、ライブと言うからにはリアルタイムでその場の空気に合わせて、もっと加工・加減が出来たらライブっぽくなるのになともどかしい思いも多少。でもアンコールでやってくれたDerrick Carterの呟きをフィーチャーした"Where We At"がクソマッドで、気が狂ったようにぶっ飛べたしやはりどれも曲その物は格別。クニユキ、Schwarz共にDJではなくアーティストとして各々が手掛けた作品をたっぷり披露してくれて、満足な一夜となりました。

■Henrik Schwarz - Henrik Schwarz Live(過去レビュー)
Henrik Schwarz - Henrik Schwarz Live
Amazonで詳しく見る
| EVENT REPORT3 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 14:30 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/2600
トラックバック