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2011/11/5 Rovo × System 7 "Phoenix Rising TOUR" @ O-EAST
一体どんな経緯があったのか謎ですが日本の人力トランスバンド・Rovoと、テクノ界きってのおしどり夫婦ユニット・System 7がコラボレートし、更には一緒にツアーも行っている。自分は初期の頃のRovoの作品が大好きでかつてはライブも結構行ってたのだが、最近はクラブミュージックばかり聴くようになり、Rovoのライブを聴いたのも6年前のメタモが最後と随分ご無沙汰。そしてSystem 7に関しても7年前のUnitで観て以来と随分ご無沙汰。どちらも音楽性に関しては文句無しのぶっ飛びサウンドを披露するライブバンドであり、期待を胸に久しぶりに両者のライブを体験してきた。
先ずは6人所帯のRovoライブから開始。電子ヴァイオリン、ギター、ベース、シンセ、ドラム×2から生まれるグルーヴは色々な音が詰め込まれていても、それがバラバラになるのではなく渾然一体となって大きなうねりを生み出す。ドラマーもただドラムを叩くだけでなく、太鼓類のパーカッションや小さな打楽器も駆使して、3拍子、変則拍子、4つ打ちなど曲毎に全くリズムも変えて打ち鳴らし、更には曲の中でも様々な変化を見せていく。ギターもグワングワン咆哮を上げたり的確なリズムを刻んだり、電子ヴァイオリンはRovoを特徴付ける優雅な彩りで装飾し、機械に頼らない演奏なのにそれ以上の多彩さを聴かせていた。ベテランが集まっただけに演奏力に関しては当たり前に凄いのだが、単に技術を見せびらかす事に陥るでもなく、エンターテイメントのように多幸感で満たしてくれるライブはやはり凄いと思った。ただ自分の好みの問題でやはり手数が多過ぎたり展開の多様さがある故に、逆にトランス効果が持続しにくい点や、クラブミュージックの永続するグルーヴは無いので、踊るには向いてないと思った(当たり前だが)。あとはマンネリズムも少々…

そしてSteve HillageとMiquette Giraudyの二人でエレクトロニクスとギターを駆使してライブを行ったSystem 7はと言うと、逆に二人だけのライブなのに非常に太いグルーヴ感に重たくマッチョなベース、硬めのパーカッションなどが攻撃的に鳴り響くテクノで、文句無しの迫力あるライブだった。Hillageはアへ顔でギターを弾いていたが、彼のウネウネしたディレイ・ギターのとろけ具合たるや正に桃源郷にでも迷い込んだのかと思う程にトランシーで、この音こそがSystem 7の音を特徴付けるものだ。Giraudyは終始エレクトロニクスを操作していたが、こちらの透明感と浮揚感のある綺麗な音もSystem 7には必要なものだ。これらギターとエレクトロニクスから生まれるメロディー・ハーモニ・グルーヴは、無駄を削ぎ落としシンプルながらもそこから永続的なダンスのグルーヴを生み出していた。全ての曲はシームレスにミックスされ興奮は途切れる事なく、足踏みを止める事などありえない。常にテンションは高く開放感のあるサウンドで攻め続け、ギターの咆哮は飛翔しエレクトロニクスが空間に満ちながら、ラストまで突き抜けた。ラストの"PositiveNoise"では迫田悠が制作したこの曲のPVも流れ、感動的な時間帯だったと思う。ニューアルバムからの曲のみの構成だったのが残念だったが、本当に素晴らしいトランス感を感じさせるテクノのライブだった。

そして今回の目玉であるRovo × System 7のセッションはと言うと、System 7の"Hinotori"やRovoの"Eclipse"などを演奏していた。が正直に言うとRovoが頑張って演奏しちゃってる感が強すぎて、System 7が居る必要があるのかと思わせる印象が強かった。Rovoが前面に出てしまうとどうしても電子ヴァイオリンやドラムの音が強くなり、System 7のトランス効果や電子グルーヴが控えめになってしまい、人力トランスバンドと何処が違うのだろうと言う疑問が湧いた。逆にSystem 7のグルーヴにRovoの演奏が乗って行く曲だと電子のダンスグルーヴにRovoの色彩鮮やかな装飾が上手く溶け合っていくようで、そちらの方が気持ち良い覚醒感を生み出していたと思う。セッションにはまだまだ可能性はあると思うが、やはりSystem 7は別格だと言う事なのだろう。

■System 7 - Up(過去レビュー)
System 7 - Up
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