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2011/12/30 Theo Parrish @ Eleven
今年最後の更新になります、一年間どうもありがとうございました、そして来年も宜しくお願いします。さて大晦日にも様々なカウントダウンパーティーがあり、そちらにも非常に興味があったのですが、大晦日前日にElevenにでTheo Parrishのオールナイトロングセットがあるんじゃそれに行かない訳にはいきません。今年の年始に来日しており、そして年末もTheo Parrishでパーティーライフを締めくくる、カウントダウンではないとは言え胸が熱くなるじゃないですか。
Theo単独で一夜のパーティーを創り上げる、ならばと日が変わる前から現場に入るもその時点でなかなかの客の入り。そして既に多くの人を足踏みさせており、フロアは十分に温まっておりました。ワンマンでしかもその時間帯で踊らせるなんパーティーは多くもなく、流石にTheoのカリスマ性は健在ですね。序盤はハウス、ディスコ、シカゴ・ハウスが多かったか、もう既に真っ黒で濃密な芳香を発しながら全身全霊でミキサーを弄り回すTheo。曲の繋ぎがずれたりとか、または繋ぎ自体も放棄してしまうDJで、つまりは正確なビートを刻む事からの解放はこれが他のDJなら叩かれてしまう事もあるのでしょうが、Theoの場合はそれを越えた創造性があるからこそ許されるのでしょう。極端にバランスの崩れた音の高低やある周波数のカットは、彼が考える"Sound Signature" -音の彫刻- であり如何に原曲を削りながらそこから自分の音へと作り替えていくか、その実践と言えるテクニックではないでしょうか。体を大きく揺らしながら彼独自のテクニックで激しくミキサーを操れば、そこから出てくる音は異常に図太くまるで地響きのようにフロアに響き渡ります。心地良い4つ打ちのグルーヴとカオティックで変則的なビートが交互に出現し、フロアは熱狂と歓喜の渦に飲み込まれる。朝方までの時間帯は特にマッチョでゴリゴリなプレイに感じられ、繊細な美しさのあるテックハウスやフロア直系のミニマルテクノ、そして自由なビートを刻むジャズやソウルフルな歌物NYハウスなどジャンルの幅が拡がりつつも、しかしTheoの手に依る彫刻が施されると不気味なアシッド感覚も伴う世界が展開されるのです。例えばNY系のDJが歌物ハウスを綺麗に響かせるのに対し、Theoは極端に音を削り取りまるで壊れたラジオから音が鳴っているように聞かせてしまう、そんな印象でした。音に魂を込めるプレイ、本当に全身全霊を音に捧げておりTheoのその泥臭さに人間の熱さを感じさせますね。ただ以前よりもテンションは落ち着いていたかな?もうちょっと何処に行くか分からないカオスな世界観が強かったら良かったかも。朝方は乗りきれず、今回はそそくさと朝7時に退散しましたが、結局10時位までやっていたみたいです。

■Theo Parrish - Sketches(過去レビュー)
Theo Parrish - Sketches
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