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yanokami - 遠くは近い -reprise- (YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS Inc.:YCCW-10164)
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昨年惜しくも急逝したレイハラカミの最後になるであろう作品は、矢野顕子とのユニット・yanokami名義でのカバーアルバム。彼が亡くなる前に本作がどこまで完成していたのかは知る由もないが、ハラカミが最後に関わった作品として感慨深い気持ちになります。本作品とは別に矢野顕子の歌やピアノ入りのバージョンもありますが、本作はzAkが最後にミックスダウンを行いインスト化したバージョンで、クレジットを見る限りではハラカミの演奏部分のみをミックスしたバージョンになっているようです。ハラカミ、矢野が書いた曲と共に坂本龍一+David Sylvian、荒井由美、オフコース、The Rolling Stonesのカヴァーが収録されており、ハラカミのソロ名義とは似て非なるアンニュイな後味を残しています。元々自身の最後の作品になるなんて思いながら制作していた訳ではないのは当たり前だけれど、今までにあった遊び心に溢れた弾けっぷりは控えめな印象。レイハラカミらしい予測の出来ない変幻自在な自由度は明らかに後退し、しっとりと角の取れた素朴なSC-88Proの電子音を淡々と聞かせる事に終始しているようで、それがyanokamiと言うユニットだからなのか、それとも歌ありきのカヴァー・アルバムだからなのか…。その中で一際輝いていたのはやはりハラカミ作の"yanokamintro"で、ポップスの枠から外れた電子音楽は正にハラカミのソロらしい作品となっています。制約の無い中でこそハラカミの音楽は輝き、そして飛翔出来るのだと実感しました。それでも此処にはハラカミの音が生き続けている訳で、感傷に浸るよりも今は彼の唯一無二の電子音と戯れるだけで満足なのです。

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