2012.02.26 Sunday

アルファベットで洒落乙に命名された武蔵小山のラーメン・ICHI、しかしその実態は実はラーメン二郎のインスパイア系列である。武蔵小山にも二郎系が出没するとはもはや二郎に死角無し、日本全国に二郎が根を張るのも時間の問題だろう。断っておくが本当はこの日は昼間から飲める牛太郎と言う庶民的な居酒屋に行く予定だったのが、開店時間からちょっと遅れただけで満席になっていたので、止む無く隣にあるICHIでラーメンを食べてだけだ。牛太郎は諦めてICHIに入りメニューはどれにしようか悩んだが、飲まない分安くなるからと言う事で子豚(700円)を注文した。つまり普通のラーメンのチャーシュー大盛りと言う事だ。トッピングはヤサイ・ニンニク・アブラで注文。

そんな風に考えていた時期が俺にもありました


どぉんっっっっっっっ!!!!

なんじゃこりゃー!!!!野菜と刻みニンニクと脂の量が尋常じゃないよ。チャーシューは5〜6枚位入っているし、総じてボリュームはなかなかあるじゃないか(麺は除く)。特にニンニクの量は二郎にも負けず劣らずと言うか、生半可な二郎を凌駕しているようにも思われる。ラーメンを食べに来たのにニンニクを食べに来たのかと錯覚する程だ。

早速野菜の山を壊さないように頂上から食べ始めるが、ニンニクが頓挫しているのでそれを一緒に食べないといけないのだ。野菜にはスープの味が染み込んでいないしキャベツは殆ど無くモヤシ中心なので、野菜を食べていてもニンニクの生の辛味だけが口内に広がり、それだけだとちょっと厳しい感じ。なので机においてある醤油ダレを掛けて野菜を食べると丁度良い味となった。そしてその後に平たく薄いチャーシューを頂くが…むぅ、これはイケてない。兎に角脂こってりで口の中に味の無いヌルヌルとした食感のみが広がり、連続してはチャーシューを食べられない位に脂感が強い。その上肉が温まっておらず冷たいので、それが脂の不快感を余計に強めてしまっていた。チャーシューをしっかり温めておくだけでも改善されそうなのでもったいないなと思いつつ、野菜と交互に食べて何とかチャーシューは平らげる事が出来た。

やっとの事で麺とご対面したが、こちらは太いやや縮れ麺で良い感じに強烈だ。しっかり噛み応えもあるし、小麦の風味も感じられ好印象。しかし肝心のスープは二郎らしいジャンクなインパクトが無く、物足りなさが残った。勿論豚骨で出汁を取り醤油や化調も加えられられた二郎風味なのは否定しないが、何だか二郎のような舌がビリビリするヤバい感じが無いのだ。麺自体も200g程しかないので野菜やチャーシューのボリュームには堪えつつも、麺とスープに関しては思いの外あっさりと完食出来てしまった。スープにインパクトが無い為そのままだと物足りないので、卓上の一味唐辛子で味にキレを出したり自分で味を調整して食べる方が良いかもしれない。いきなりラーメン二郎は不安なんて人には、先ずはこの店で挑戦してみてはと思うそんな登竜門的な印象だった。
HP:RA-MEN ICHI
住所:東京都品川区小山4-3-13
電話番号:不明
営業時間:11:30-14:00 17:00-24:00
休業日:無休