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2012/04/14 SIGNATURE vol.02 @ Sound Museum Vision
Sound Museum Visionと言う大型クラブだからこそ成し得るパーティーがあるとしたらやはり豪華なブッキングを突き詰める事だと思うが、その端的な例が今回のパーティーではなかろうか。デトロイトからテクノとラテンを融合させたライブを行うLos Hermanosを招致し、日本からは若かりし頃にデトロイト・テクノに魅了されたKen Ishii、デトロイトの叙情的な音楽感とも共通する方向性を持つHiroshi Watanabe、そしてデトロイトテクノを愛するTakamori K.が出演すると言うフェスティバルに勝るとも劣らない素晴らしいアーティストが集結した。
デトロイトテクノで固めてプレイすると宣言していたTakamori K.のプレイも聴きたかったので、この度は日が変わる前にフロアに行く事に。まだ人も疎らな中でTakamori K.は正にその言葉通りに序盤からデトロイト系のクラシックを躊躇なく投入。"4 My Peepz"から"Spastik"での目も眩む濃厚かつトリッピーな覚醒感、そして現在フロアを賑わしているInner Cityの"Future (Kenny Larkin Tension Mix)"でのエレクトロニックでファンキーなテクノで、デトロイト愛を惜しみなく恥ずかしげもなく表現しデトオタの心もノックアウト。デトロイト・テクノとは言いながらも沸騰する程のエモーションを表現するのではなく、今風に適度に洗練されファンキーなテック調の曲で温度感を上げずにフロアを盛り上げて次へと上手くバトンタッチをしていたと思う。

そしてHiroshi Wanatabeはいつもならば美しい重層的なシンセ音で空間を埋め尽くす荘厳なテクノセットが多いが、この日は幾分か普段とは異なる出だしでそれ程メロディーは主張させずにキックやパーカッションで変化を付けていくリズム主体のセットだった。特に正確な4つ打ちだけに絞るのではなく微妙にキックがずれたりしながら複雑に展開して行くようで、歪なリズムを聞かせつつ硬度の高いテクノで中盤までは攻める。それ以降はようやく彼特有の幻想的なエモーショナルなシンセやパッドの薄膜を張りながら、スムースな4つ打ちのテクノの比重を増やして空間を美しい音で埋め尽くし感動的な世界へと突入。その流れの中でもCarl Craigの"Twilight"やSystem 7の"Big Sky City"などアンビエント風のトラックに他のリズムが入った曲を被せて新たなる音楽性を創造したり、近日リリースされるMIXCDへの布石とも取れるプレイを披露していたのが新鮮だった。

フロアもヒートアップし十分に温まったところで満を持してのLos Hermanosが登場。フルバンドセットとの触れ込みの通りでキーボード+プログラミング担当のGerald Mitchellを中核に、ギター、ベース、ドラム、キーボード+シンセドラムの5人による完全体制。そしていざ演奏がスタートするとその音以上に馬鹿でかい歓声がフロア中に響き渡り、一段と熱狂は高まり興奮の坩堝へと飲み込まれていく。基本的にはLos Hermanosの人気のある曲はほぼほぼプレイしてくれた。出だしは毎度の未来的なボーカルSEから始まり、"The Very Existence"、"In Deeper Presence"などとのDJツールと言うよりはより生演奏に適した曲で、一気に熱気ムンムンなラテン・ファンク・フュージョンのポジティブな陽気を放出する。かっちりとしたクラブトラック的に固めるのではなく、ドラムやパーカッションによるリズムセッションを得てからの他の曲に流れ込んだり、演奏自体も正確無比と言うよりは緩みを残しつつその場のノリで展開させるような流れもあり、プログラミングに合わせるだけでなくよりバンド感を更に前に出してきている印象があった。ブイブイとした切れと重みのあるベース、主張はし過ぎないが彩りを添えるギターのカッティングも重要なパートだ。アルバムでは完全にDJトラックな"Queztal"でさえシンセパーカッションを導入しアフロ色を前面に出していたし、やはりLos Hermanosはテクノであると言う前に人間の手に依るライブを前提としたユニットのダンスミュージックなのだろう。

あっと言う間に一時間にも満たないライブは終了しメンバーは一旦はステージを離れたが、流石にこれは短過ぎてアンコールやるのが前提なのには少し笑ってしまった。フロアでは直ぐに手拍子が始まり、暫くして予定通りにメンバーが戻ってくる(笑)。アンコールでは宇宙へと持って行かれるコズミックファンクな"Central Nervous Systems"、お約束のラテン・ファンク化した血肉沸き踊る"Jaguar"、そしてこの度のライブのコンセプトである復活を意味する"Resurrection 2011 Remix"、ファンキーなボーカルで汗が飛び散る"Messages Of Hope"、涙を誘う憂いに満ちたソウルフルなハウス"Nobody But You"などとヒット曲のオンパレードで、もうがむしゃらになって体が勝手に動いて踊り狂う最高の時間が過ぎて行った。Los Hermanosは大好きなバンドなので多少贔屓目に評価する部分はあるが、それを差し引いても本当に幸せと希望を見出させるライブで益々Los Hermanosと言うバンドに愛着を持ってしまう程だった。ライブ後はGerald Mitchell御一行もフロアで遊んでいて、Ken IshiiのDJが鳴らす音で身を揺らしていた。彼等にとって音楽は仕事ではなく、人生の一部なのだろうとつくづく痛感させる出来事だったのだ。

Los Hermanosによる狂乱騒ぎのライブは終わったが、パーティーはまだまだ終わらない。デトロイトコネクションのあるKen Ishiiの登場だ。彼もデトロイトを意識したセットをやると言ってたが、やはりこの人がそれを意識した時のプレイは格別だ。いきなり"Every Soul Needs A Guide"をプレイしてエモーショナルで爽快感のある世界を広げると、そこからはハードでズンドコしたテクノの応酬で、朝方にも拘らず一向に下げる事を知らずに攻め続ける。黒人っぽい汗臭いファンキーさは無いのに、それとは異なる白人のファンキーさを持ち合わせたKen Ishiiのテクノセットは鈍い切れ味とタフな図太さが特徴で、少々インテリながらも肉体感を伴うからこそ格好良く映えるのだろう。そして図太いテクノセットの中にも"Groove La Chord"や"The Climax"などのデトロイト・テクノのクラシックを織り交ぜ、終盤では"Alams"や"The Bells"等の問答無用のクラシック、そしてオールドスクールで情緒的なOctave Oneの"I Believe"も混ぜつつ、古き良き時代感を匂わせながらのDJを繰り広げていた。体にも疲労が溜まるラスト間際での"After The Rainstorm(Yogurt & Koyas Remix)"は、そのタイトル通りに嵐が過ぎ去った後の雲の合間から後光が射しこむ様な感動的な美しさもあり、雨によって全てが洗い流される様でもあった。最後にはシカゴ・ハウスの大クラシック"Move Your Body"をプレイして、踊り続けろ・前進し続けろと言う気持ちも込めたのか、パーティーはいつ迄も続くんだと言うKen Ishiiの気持ちも伝わってきて感極まる時間だった。本当に最初から最後まで素晴らしい音楽が鳴り続ける中でそれを楽しむ人間に溢れており、パーティーを企画した方々やDJ/アーティスト、そして踊りに来た人達全てに感謝したい。

■Los Hermanos - On Another Level(過去レビュー)
Los Hermanos - On Another Level
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