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Theo Parrish - Sound Signature Sounds Vol. 2 (Sound Signature:SSCD06)
Theo Parrish - Sound Signature Sounds Vol. 2
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リミックスワークにエディット作品の編集盤、そして新作のリリースと活動がにわかに慌ただしくなっているTheo Parrishと彼が主宰するSound Signature。アナログをこよなく愛するTheoの発信方法は基本的にアナログとなり、アルバム以外のEP作品となるとなかなか聴ける機会はないのだが、この度12年ぶりとなる彼のコンピレーションアルバムが発売された。内容は1997年から2005年までのTheo Parrish名義の作品に3 ChairsやThe Rotating Assemblyの作品を含み、初期/中期の彼にしては比較的ハウスフォーマットを保っていた頃のトラックが今でも強い個性を放っている。本作の中では一番古い"Rain for Jimmy"を聴くと規則的な図太い4つ打ち基調であるのが逆に新鮮だが、しかし極端にバランスの崩れた高低の音や執拗に繰り返されるファンキーなサンプリング使いは、やはりこれこそTheo Parrishと言うべきであろう。奇才と言うべき仕事を行った作品と言えばReclooseの曲のリミックスである"I Can Take It"で、原曲が軽快で爽やかなフュージョン・ハウスだったのに対し、ここでは徹底的に全体を圧縮し一部の帯域を削ぎ落したように平たいグルーヴが永遠と続くビートダウン・ハウス(とさえ呼べるのかも分からない)へと変貌を遂げている。果てもなく同じボーカルネタを反復させ上昇も下降も無く徐々に時間間隔を狂わせる、16分超えの偉業と呼ぶべきリミックスを披露しているのだ。そして本作の中で一番の話題作が9.11アメリカ同時多発テロに衝撃を受け、そこからレクイレムのように制作された"Major Moments Of Instant Insanity"だ。テロの標的となったWorld Trade Centerに対する人々の話やMarvin Gayの"Inner City Blues"をサンプリングして曲のあちらこちらに散りばめたこの曲は、テロを体験した事の無い者に対しても重苦しい悲壮感を背負わせるディープな世界感かつ泥臭いソウルが爆発した至高の1曲だ。これら以外の曲についても視界の悪い煙たい音像や壊れたエフェクターによって歪められたような音質が徹底されており、そこにTheoのSound Signatureと称する音の彫刻の技を聴く事が出来るのだ。

試聴

Check "Theo Parrish"

Tracklistは続きで。
01. Get Got
02. I Can Take It
03. Suns Of Osiris
04. Didn't Pay Dues (unreleased)
05. Rain for Jimmy
06. Capritarious
07. Dirt Rhodes
08. Instant Insanity
09. Timeislafinacharunninout
| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
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Sound Signature Sounds Vol.2 / Theo Parrish
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| 音盤収集病患者の館 − 裏 MDRH | 2012/07/21 12:04 AM |