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2012/6/2 groundrhythm @ Air
この日は都内各所/地方でも大型フェスとイベント三昧でしたが、代官山AIRではロングランを続ける井上薫によるgroundrhythmがありました。ゲストには日本屈指のビートメーカーであるDJ Mitsu the Beats、日本のドラムンベース開拓者であるMakotoを招き、いつものgroundrhythmとは異なる新風を吹き込んでの開催。そしてジャンル、国境を超越するコスモポリタンな井上薫が、多岐に広がる音楽を一つのパーティーとして纏め上げるのが期待される一夜でした。
フロアに入るとDJ Mitsu the Beatsのプレイ中。しかし終電でのんびりと出かけた為、この時点でプレイの半分位は終わっていて30分程しか彼のプレイを聴けませんでした。が、スイートなレゲエ、ヒップホップ、そしてディープハウスまでのゆったりとしたグルーヴを丹念に編み込むDJプレイは、自分が普段聴く4つ打ちDJとは異なるタイプで新鮮味が感じられました。特に強烈で規則正しいキックで引っ張っていく4つ打ちとは違い、緩めのテンポながらもぐりぐりと腰を揺さぶる複雑なリズムには鋭い切れがあり、対して甘いメロウな旋律がフロアに心地良いムードを生み出していました。

そしてその後に登場したMakoto。こちらは前者のゆったりまったりなプレイから一転、出だしから強烈なドラムンベースの応酬。ドラムンベースは元来リズムにバネが入っているように激しく、そしてしなやか。非常に手数が多く緻密で複雑なビートが打ち付けられ忙しいのですが、Makotoのプレイはドラムンベースの中でもハードコアな印象はせずオーガニックでまるで高速でジャズをスピンしている様にさえ感じられました。畳み掛ける激しいビートの中で繰り広げられる優雅で知的な舞いが続き、後半ではブラスの音も入ってくる親しみやすいポップなセンスも聴けたりと、圧倒的な疾走感の中で強靭さと柔軟さを兼ね備えたプレイを堪能出来ました。

パーティーのトリを飾るのはレジデントの井上薫。Makotoに連られてのドラムンベース・クラシック、"Inner City Life"をいきなりスピン。刺々しくありながら緻密で繊細なビートが打ち付け、静と動を行き交いながら孤高のエレガンスを聞かせる名曲を10分近くに渡って流し、そのまま前半は怒涛のドラムンベースな時間帯が続きました。他にも初期ドラムンベースの傑作である"Universal Love"もプレイしたりと、確かにドラムンベースではあるけれども根にあるのは内なるソウルを解放した情熱的な音であり、激しさの中にもドラマティックな展開が繰り広げられました。途中からはエレクトロニックなハウスへと移行し、民族的な雄叫びが響き渡るトライバルな"Ramafar"や黒いファンクとテックハウスが融合した"Natsu(kaoru Inoue Remix)"などで、井上薫らしい異国情緒を香らせながら徐々に朝方の開放的な時間帯へと向かいます。"Ain't No Mountain High Enough"の様な皆で合唱したくなるディスコクラシック、眩い白光に包まれる"The Invisible Eclipse"などのキラートラックも織り交ぜ、昂揚感を持続しながら少しずつ緊張感を解きほぐしていく朝方の時間帯は本当に気持ち良いものです。そしてフロアで聴くブラジリアンな空気を取り込んだ"Aurora"には宗教的な神憑りの霊力さえ感じられ、DJをする井上薫も内なる世界に入り込んだ悦な表情でプレイに没頭していました。終盤はガクンとテンションを落として踊って疲れた体にも優しく馴染むラバーズロック、甘いレゲエである"Lovin' You"カバー、ジャパニーズポップス"Love Talkin'"のエディット、ポップなR&B、フォーク・ロックなどをそれ程ミックスをしないでしっとりと聞かせて3時間半に及ぶロングセットは終了。序盤から中盤までの攻め上げるダンスな時間帯も勿論楽しいですが、groundrhythmの醍醐味はフリーフォームになって井上薫のコスモポリタンな音楽性が出てくる終盤の朝方ではないかと最近感じるようになりました。

周りで大型パーティーが多数あった為動員は満員御礼とは言えないものの、遊びに来ていたクラバーは本当にこのgroundrhythmが好きな人達なんだろうと言う思いが伝わってくるパーティーで、こんなシンパシーを感じられるパーティーの居心地は本当に心地良いものです。そして井上薫のロングセットが聴けるのはこのgroundrhythmのみ、ずっと続いて行って欲しいパーティーですね。

■Groundrhythm 2 Mixed By Kaoru Inoue(過去レビュー)
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■DJ Mitsu The Beats - The BBE Sessions(過去レビュー)
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