<< A Long Hot Summer Mixed By Chris Brann From Ananda Project (Nite Grooves:KCD274) | main | 三芳菊 壱60 無濾過生原酒 >>
Vedomir (Dekmantel:DKMNTL 009)
Vedomir
Amazonで詳しく見る(MP3)

2010年頃からFirecracker Recordingsや3rd Strike Recordsと言ったカルトなハウスレーベルからの作品で注目を浴び、2011年に至ってはほぼ毎月世界各地の良質なハウスレーベルから新作をリリースし、2012年になってもその勢いが全く衰えないウクライナのMikhaylo VitykことVakula。EP中心に非常に膨大なアーカイブを残してはいたものの全容を知る為のアルバムのリリースには至っておりませんでしたが、遂にVedomirと言う変名でLP2枚組でのアルバムリリースを果たしました。Vakulaと言えばポスト・デトロイト・ビートダウン的なねっとりとしたグルーヴ感を持ち、華麗に浮遊するシンセサウンドや温かみのあるアナログ風な手作り感を重視していた様に思われますが、Vedomir名義での本作では更に進化/深化を遂げていてアルバムと言うフォーマットを十分に生かした作品となっています。幕開けとなる"Jump In The Past"からして壮大な展開を予感させる不気味な胎動が蠢くアンビエントで、そこからディレイの効いたコズミックなシンセが心地良い物哀しいハウスである"Musical Suprematism"へと続き、更にはAIテクノ風のレトロ感匂わせるブレイクビーツ"Casserole 80s"など序盤から意外な展開が続きます。そして幽玄なシンセと図太い4つ打ちによる踊れるディープハウス"Forks. Knives And Spoons"もあれば、"Scream Of Kind Morning"の様にざらついたロウなハイハットに不気味な雄叫びが絡むシカゴ・ハウスまで、Vakula名義とは異なり自分の中の音楽的影響を全て曝け出す事に専念している様にも聞こえます。確かに様々な音楽性を取り組んではいるものの統一性が無い訳でもなく、手作り感のあるラフなビートや人情味のある優しいメロディーでアルバムを染め上げられて、彼が愛するアナログサウンドの温かさを前面に出した作風は確かにVakulaである事を主張もしています。色々なタイプのハウスが収録されているのでDJにも重宝するでしょうが、ホームリスニングとしてもVakulaの魅力が伝わってくる力作ですね。

試聴

Check "Vakula"
| HOUSE7 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 11:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/2787
トラックバック