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Conrad Schnitzler - Rot (Bureau B:BB 102)
Conrad Schnitzler - Rot
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Tangerine Dream結成時のメンバーでありClusterの前身であるKlusterも立ち上げた輝かしい経歴があるConrad Schnitzler。つまりは初期ジャーマン・プログレに於ける実験的な電子音楽のパイオニア的存在とも言える方なのですが、当時のジャーマン・プログレの不当なる評価によって諸々の作品はやはりレア化している状態でした。この度彼の作品の中でも特に人気となっているであろうカラーシリーズが復刻されたのですが、本作はその中の一枚である「赤」。初出は1973年、恐らくまだまだ使い勝手の良い電子楽器など無かった時代であろうが、本作では既に電子楽器の自由な可能性を十分に感じさせる未来的な音を鳴らしています。収録曲は3曲だけながらも全てが20分前後の大作で、摩訶不思議な発信音を嫌と言う程味わう事が出来るでしょう。"Meditation"は持続する発信音の上に金属がひん曲がるような電子音がピ〜ンやウニョ〜ンと被さっていき、いつの間にか無重力空間へと誘われる不思議な電子音響世界が広がっています。そこに何か確信的な意思は全く感じられず機械による無機質かつランダムな音がただ鳴っているだけにも思われ、何もイメージさせない抽象的なサウンドスケープが眼前にあるのみ。"Krautrock"は幾分かリズム感のある電子音が繰り返しながら構成を形作ってはいるものの、明快な音程の展開は無く何処か不気味な気持ちさえ煽りもします。途中からはエレキギターも入ってきて呪術的なジャーマン・ロック化も見せつつも、後半からは電子音のシーケンスも安定化しミニマル的な展開もあったかと思いきや、終盤ではやっぱり電子音が自由に踊り乱れて混沌へと向かいます。ボーナストラックの"Red Dream"が意外にもアンビエント的な心地良さのある電子音響で、動きの激しい前出の2曲に対してこちらは鎮静さを強調しています。上モノの電子音は浮遊感がありながら全体として重力に縛り付けられる重厚感があり、単なるアンビエントに向かわないのはジャーマン・プログレの性ですね。これがテクノと言うには余りにも原始的ではありますが、しかし確実にテクノに繋がっていく自由な創造性は感じられ何とも不思議な感覚を覚えました。

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| TECHNO9 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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