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2012/8/11 FREEDOMMUNE 0<ZERO> A NEW ZERO 2012 @ 幕張メッセ
2011年8月19日、FREEDOMMUNE 0<ZERO>は東扇島東公園を襲った集中豪雨によって中止となり、ある意味では伝説となってしまった。それから一年、再起をかけて開催されたFREEDOMMUNE 0<ZERO> A NEW ZERO 2012は屋内である幕張メッセへと場所を移し見事にフェスティバルを完遂させた。クラブ系DJからノイズ系のユニット、サブカル系ロックバンドや大物アーティスト、しまいには夏目漱石の脳味噌まで出演をする奇妙な存在が邂逅を果たした稀有な一夜だったと思う。
会場は幕張メッセの6〜8ホールを貸し切っていたので一万数千人とされる入場者を収納するには十分で、想定していたよりも会場は快適に音楽を聴いたり移動する事が出来た。音楽を聴けるフロアは大小4つありライブ中心のフロアから生粋のクラブDJがプレイする小さなフロアまであり、全方位的に幅広い客層を相手にするにも全く問題は無かった。

先ず最初に聴いたのが松武秀樹ことLogic Systemで、通称"タンス"と呼ばれるアナログシンセであるMoog IIIcをバックにPCやキーボードを配したライブセットは見た目からして圧巻だった。残念ながらLogic Systemのオリジナル曲は知らないのだがそれでもアナログシンセ全開の人懐っこい色彩豊かな音色は抜群だったし、なんとなくもたついていてイモいグルーヴ感さえも愛嬌を覚えてしまう古き良きダンスミュージックは、今でも全く色褪せないアナログの味わいと今っぽい計算し尽くされた構成がしっかりと感じられた。YMOのカヴァーである"Simoon"も聴けたし出だしから素晴らしいライブが聴けた。

次に聴いたのは同じフロアのAltz。こんな大きな会場でもAltzはAltz、形容のし難いエキゾチックで愉快なダンスミュージックはある特定のジャンルに依存しない不思議な音楽をプレイしていて、上げるだけではない祝祭的な雰囲気を含みつつフロアを温めていた。と思ったら突然レイヴオン状態でKLFの"What Time Is Love?"で爆上げでフロアを混沌へと誘い込んだり、いつも通り癖になる楽しさがあるプレイだった。

その後は腹拵えの為フードエリアへと移動すると、飲食店は屋外へ出た所へ並んでいて一応軽く外気に触れられるスペースがあったのは幸いだった。フードやドリンクも適価だったと思うしフードやトイレも思っていたよりも並ばずに利用する事が出来たのは、入場者数が適切な人数だったと言えるのかもしれない。

腹拵えした後は入口階段の真下にある一番小さいフロアへ移動して、John Robertsのライブを聴く事に。200人も入らない位の大きさのフロアの熱気は凄い事になっていて、踊りたい人たちは間違いなくここに集結しているんじゃないかと思う程。John Robertsは自分が全く知らないアーティストだったので聴いてみようと思ったのですが、これがリズムトラックはシカゴ・ハウスを思わせる簡素な味付けのたどたどしさで、そこにテッキーな上モノを被せていくアンバランスな構成が妙なグルーヴ感を生み出していた。

そのままの流れで日本のアンダーグラウンド・パーティーで猛威を振るっているCMTは、こんな大きなフェスでも変わりなく彼らしい電子音の雷鳴轟くハードなテクノを披露。途切れる事のない安定したスムースな4つ打ちの上に破壊的な電子音が渦巻き、暗黒サイケデリックの波に飲み込まれていく狂気にまみれたテクノには抗えない躍動感が宿っていた。間違いなくどのフロアよりも多くの客が体を揺らしていて、踊る事が好きな人たちが踊る事を本当に楽しんでいる光景が見受けられた。大きなフェスであってもこう言ったアンダーグラウンドな精神も忘れない姿勢に、宇川氏の懐の深さが伺える。

その後はDVS1による有り余るパワーが爆発したマッチョなテクノやShhhhhによる狂った重力地場を作り上げたダブ・ステップのプレイ、幻の名盤解放同盟による演歌や歌謡曲のエレクトロまで混ぜる奇っ怪なDJを聞き流しつつ体力を温存。そう、一番の目的はあの人のプレイを聴く事だったのだから。

その人こそジャーマン・プログレの大先生であり、そしてその後のテクノに多大なる影響を与えたManuel Gottsching。ラストはManuel一人による長い長い官能の旅へと誘い込む"E2-E4"改め"E3-E11"のライブだったのだが、タイトルはまあ東日本大震災に見舞われた追悼の意味も込めているのだが、内容は正真正銘"E2-E4"だ。PCとキーボードとギターを一人でプレイしながら延々とあのフレーズを繰り返す中で、少しずつ色合いや変化を付けていくだけの究極的なミニマル・ミュージック。永遠とも思われる時間の中で繰り返す官能的なリフにスペーシーなシンセの音やブルージーなギターを被せていき、微細な変化を幾度となく繰り返し内なる小宇宙へと意識を飛ばしていくトリップ感はこの世の物とは思えない程だ。正直に言えば心身共にくたびれた時間帯でもあった事も影響しているのだろうが、立ちながら音に合わせて体をゆらゆらと揺らしつつ、余りの酩酊感に意識も数回ぶっ飛び寝落ちしそうになってしまった。何処か物悲しさが漂いながらもしかし絶対的な色気を放つ官能は、ジャーマン・プログレがまた別の進化を遂げた瞬間だった。アンコールではAshra名義のトロピカルで楽天的な空気を放つ"Midnight On Mars"やピコピコエレクトロな新曲?も披露して、計1時間半に及ぶライブは終了。圧巻…と言うよりは感慨深く、そして1時間半の夢に溺れた体験であった。

無料と言うフェスティバルにも拘らずこれだけの面子を揃え運営も滞りくこなしたFREEDOMMUNE、そして宇川直宏氏や関係者の方々の努力は我らが想像する以上の物だろう。しかし忘れてはならないのはこのフェスティバルが東日本大震災の為の復興支援の精神が根底にある事だ。残念ながらフェスの途中でも寄付金・義援金をもっとお願いしますとアナウンスがされたが、本来はそんなお願いが無くとも一人一人の気持ちによって十分が寄付が集まる事が望ましいと思う。自分達が宇川氏やアーティストを含めた人達から素晴らしい音楽や体験を提供されたのであれば、それを受容するだけでなく今度は自らが他人の為に何かをすると言うのが良い大人の態度ではなかろうか。単に無料だから遊びに来ました…なんて思っているだけでは、宇川氏が報われないと思う。兎に角素晴らしいフェスティバルではあったので、今後も継続してこの素晴らしいフェスが実施出来る事を切に願う。

■Manuel Gottsching - E2-E4 Live In Japan(過去レビュー)
Manuel Gottsching-E2-E4 Live In Japan
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| EVENT REPORT3 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
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コメント
行きましたよ〜。自分は半分がノイズ系という悪ふざけ全開のメインフロアにほとんどいました。小室が意外に良かったです。そしてゲッチング先生は言うことなし。生きてるうちにE2-E4見れてよかった。最後のノリのいい新曲も。あと、ゲッチング先生、サインありがと〜。これで今年はクラフトワークとゲッチングを見ることができました。あとはクラスターが見たい!片方だけでもいいから誰が呼んでくれ!
| ゾウィ | 2012/08/13 9:08 PM |
>ゾウィさん
ノイズ系やロック系の人達も聴きたかったんですけど、自分は一緒に行った人との兼ね合いもあってそこら辺は聴けず。小室哲哉も昔大好きだったからソロライブも興味はあったのですが。やはり最後のゲッチングが感慨深く満足のいく一夜になりましたよ。

Clusterは二年前にUnitのアニバーサリーで来日しましたよね。もう結構な歳だろうと思いますし、次の来日はあるのでしょうか。。。
| マチュ | 2012/08/14 1:28 PM |
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