CALENDAR
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
<< Makoto - Another Generation EP (Apollo:AMB1207) | main | 2012/9/22 stiff ~ 8HOURS~ @ Batica >>
Kaoru Inoue - A Missing Myth (Seeds And Ground:SAGCD027)
Kaoru Inoue - A Missing Myth
Amazonで詳しく見る

"Dancer"(踊る者)、"Sacred Days"(神聖なる日々)と続いてきた井上薫のアルバムリリースだが、2年ぶりとなるこの新作では"A Missing Myth"((未来の)失われた神話)とまた謎めいたタイトルが付けられている。アルバム名からも分かる通り常に肉体性と精神性を結び付けながらコンセプトを持った音楽を生み出している井上氏ではあるが、本作では人類がこの先の向かう所を意識して制作したそうだ(詳しくはライナーノーツを読んで欲しい)。如何にもワールドミュージックも起源に持つ氏の思想や音楽観を現代的なエレクトロニックビートと融合させた音楽性はここで完成を果たしているようで、前作以上に大地と共に生きる民族的な音楽の要素を盛り込みつつフロアでの狂騒を喚起させる事に成功している。未来の神話の幕開けはオーロラの様な美しいシンセが重なり合うように空間を覆い尽くすビートレスな"Sphere"で始まり、そしてガムランがミニマルに繰り返されるトライバルな"Malam"で突如異国の世界へと誘われるとそこからは祝祭空間の広がる真夜中のパーティーへと突入する。木管楽器の優しい心地良い響きが開放的なエレクトロニックハウス"Nova"、ハンドクラップやシタールの妖艶な音色が肉体を刺激し野性的な雄叫びがトランスを誘発する"Ramafar"で前半のピークを迎え、もうグルーヴは止まらない。その後も怒涛のパーカッションが大地の響きとなって押し寄せる"Etenraku"、ガムランのミニマルから生まれる恍惚感を疾走感のあるテックハウスと掛け合わせた"Ground Rhythm(The Backwoods Remix)"、オリジナルよりもテック感を打ち出してクールな空間を演出した"Tokyo Diver(Jebski Remix)"などが続き、真夜中のクラブにまるで地球と言う大地が剥き出しに出現するような太古の土着感と現代的な電子音が絡み合いながら神話を描き出す。また全ての曲は氏によってミックスされてシームレスに繋がれており、ストーリー性を途切れさせる事なく展開する流れが一夜の祝祭を疑似体験させるのだ。コスモポリタンな音楽性を発揮しつつクラブとの繋がりも密接に保った井上氏のミュージック・ジャーニー、こんな音楽は世界的にもそう多くはないだろう。

試聴

Check "Kaoru Inoue"
| HOUSE8 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
スポンサーサイト
| - | 12:30 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
A Missing Myth / Kaoru Inoue
えーと、このところ年末年始企画(?)が続いていたのだが、その前は確かコズミック・ディスコ周辺をレヴューしていたんじゃあなかったかな。で、突然ながら、そっち方面に無理やり戻ることにしましょう。と言いつつも、コズミック系ではないのだが、日本が誇る Kaoru I
| 音盤収集病患者の館 − 裏 MDRH | 2013/01/17 1:34 AM |