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2012/11/10 SOUND MUSEUM VISION 1st ANNIVERSARY Heartbeat Special @ SOUND MUSEUM VISION
2011年に渋谷にオープンした大型クラブ・Sound Museum Vision。その一周年記念としてこのクラブがリリースにも関連しているMIXCDであるHeartbeatのパーティーが開催されたのですが、そのゲストがデトロイトからDerrick MayとNYからFrancois K.によるCosmic Twinsと言うスペシャルユニットとなっており、東京でこの両者が同時にプレイした事は数える程しかない貴重な体験であるので期待を胸に遊びに行ってきました。
日が変わる直前にフロアに入るとGONNOがプレイしており、非4つ打ちのリズムが崩れた曲も用いつつガツガツと前のめりに切り込んでいくテクノをプレイしていて、早い時間帯からフロアを盛り上げていてた。どうしてもこの様なパーティーだと前座扱いになってしまうのだけど、プレイ自体は全く抜かりなく暴風的に客を巻き込みながら爆走する疾走感があり、単なる温め役に留まらない格好良いプレイでした。

そして遂にCosmic Twinsの時間帯になると先ずはFrancois K.がDJブースに下りてきて、Kaitoの"Color Of Feels"と言う大ネタから幕開け。いきなりプログレッシヴで壮大な展開から始まるからこの路線で行くかと思いきや、そこからは重厚感のあるテクノトラック中心に正確無比で緻密なマシングルーヴを丹念に編みこんで、ジワジワとグイグイが入り交じる職人的な盛り上げ方をさせていました。そして途中からはDerrick MayもDJブースに下りてきて、こちらはシカゴアシッドの"Video Crash"を投入。そして両者が並びながらB2B、又は数曲ずつDJをしながら二人によるピークタイムを演出していたのですが、何となく両者の違いは感じられました。FrancoisがPCを使って正確かつ丁寧にグルーヴを滑らかに継続するのに対し、Derrickは過激にツマミを弄り派手に展開を作っていくと言う、相反するようなDJプレイだったと思います。それはFrancoisが理性的で機械的なのに対し、Derrickが野性的で人間的であり、そんなプレイの違いが互いに交わる事でCosmic Twinsとしての魔法が起きるかなとは期待していたのですが、なかなか両者が分け隔てなく混じり合い新しい何かが生まれる事は難しいのでしょう。音自体はFrancoisが低音が図太く効いたクールでダブ加減もあるテクノで、Derrickはハイハットがシャキシャキ、パーカッションがパキパキとして疾走感のあるテクノでと、音自体にも好みの違いははっきりと感じられました。ただ真夜中のピークタイムはとにかく盛り上げる為に両者ともアッパーなテクノ中心にプレイしていた様ですが、何だかCosmic Twinsでそんなプレイをしていても個性は無いし、Derrickが執拗にキックの抜き差しを繰り返す事でグルーヴが途切れ途切れになってしまい、自分の中では盛り上がらない時間が暫く続いてこりゃ外れかな〜と思った時もありました。

しかし朝方になってからようやく盛り返してきて、上げるだけのプレイから緩急を付け出してからはやはりベテラン二人の持ち味が発揮されて、特にFrancoisは"Incident"を投入しての爆発的な盛り上げやデトロイト関連では"Birth of 3000"や"Family Property"、"Poor People Must Work (Carl Craig Remix)"なども投入して、音をしっかりと聞かせる事も配慮したプレイが浮上してきました。Derrickの方は相変わらずと言うか曲を繋げる度にキックの抜き差しを過激に行なっていて、まあこの人は何時でも変わらないプレイなんだなと再認識。しまいにはFrancoisがプレイ中にも彼のミキサーを弄り、キックの抜き差しをし出してやりたい放題な性格はDJにも表れていましたね。そんなDerrickを尻目にFrancoisは普段のディープスペースセットにも近い何でもありの確変状態へと突入し、高速のガバっぽいのやレトロ感あるエレクトロに麗しのメロウなハウスや狂気のシカゴ・ハウス、そして朝方には心休まるポップスまで自由にジャンルを横断しつつ、ふらふらと何処かに遊びに行ったDerrickが戻ってきてはまた激しいテクノセットへと回帰したりと、何度も終わるかと思いきやまた上げるプレイを繰り返していました。始発後はどうしても人は減るもののハードなクラバーが残っている為かフロアの雰囲気も良く、そこにCosmic Twinsによる年の功を存分に発揮した音楽が投下される事で、真夜中以上に音に身を委ねて心地良くなれる時間帯が続きました。Derrickも時折ふっと息を抜くように幻想的で穏やかなテックハウスをプレイしたりと心休まる時間帯もあり、ちょっとロマンティックな面も見受けられたのは意外です。最後の方ではFrancoisもお疲れの為か何度もアクビをしつつ、二人によってフランスの最強アシッド・ハウス"Acid Eiffel"からLil Louisによるソウルフルな歌物ハウス"Fable"へと繋ぎ、しっとりとしたクローズを迎える事が出来たのでは。Francois K.+Derrick May=Cosmic Twinsのユニットとしての意義や個性と言うものは希薄だったのは否めませんが、最終的には踊り尽くして充足した朝を迎えられたので結果オーライとしましょう。

■Heartbeat Presents Mixed By Francois K.×AIR Vol.2(過去レビュー)
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| - | 2012/11/11 4:25 PM |
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