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Envoy - Seawall (Ricardo Villalobos Remix) (Soma Quality Recordings:SOMA 353)
Envoy - Seawall
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8年ぶりかの新作かと思いきや実は1996年作のリミックスをリリースしたのは、Soma Recordsきってのデトロイト信者であるHope GrantことEnvoy。流石にEnvoyの事を知らない人も多いだろうので軽く紹介すると、90年代後半からSoma一筋でデトロイト・テクノのエモーションとUKテクノの骨太なグルーヴを組み合わせ、実に清涼感に満ちたテクノを手掛けていた黒人アーティストだ。2004年にリリースされたアルバム"Shoulder 2 Shoulder"(過去レビュー)は、言うまでもなくUnderground Resistance=Galaxy 2 Galaxyを意識しているのは想像に難くない。本作には"Seawall"のオリジナルも収録されているが、デトロイト・テクノのファンにとっては垂涎の的となるフリーキーなシンセ使いともやもやと漂う透明感に満ちたパッドが美しい世界を描きながら、シャッフル系の逞しいビートで体を揺さぶるピュアなダンストラックが素晴らしい。しかし驚くべきはなんとリミキサーとして参加したのが、あのRicardo Villalobosなのだ。まあ彼のDJセットでもデトロイト・クラシックを組み込むのが既成事実ではあるとしても、作品としてデトロイト・テクノ系を手掛けたのは意外と言わざるを得ない。そんな彼のリミックスはやはりVillalobos色に染まっていて、上モノは確かにオリジナルを引用しつつもズブズブとした沼地へと誘われる湿度の高いキックの4つ打ちに繊細なパーカッションや効果音を散りばめ、神経を麻痺させるような不思議な快楽を発するミニマル・ハウスへと昇華させている。エッジの効いていたビートも滑らかに研磨され、緩やかな流れとなって纏わりついてくる粘度の高さが心地良いのか気持ち悪いのか。サイケデリックな音響ハウスと言っても良いだろう、納得の一曲だ。

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