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Ian Pooley - What I Do (Pooled Music:PLD33)
Ian Pooley - What I Do
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2000年以降のIan Pooleyと言えば良くも悪くも可愛い女子が佇むカフェでかかりそうな小洒落たハウスを手掛けていたと言う印象が強いが、90年代の初期はハード・アシッド・テクノに始まり中期以降は今となっては懐かしいForce Inc.などからファンキーなフィルター・ハウスまで手掛け、フロアに直結した尖った作風で高い評価を得ていた。なのでそれ以降の品の良いハウス作品には質の高さを認めつつも、それを心の隅では素直に認められない自分もいた。本作はそんな人にこそ待ち遠しかったニューアルバムであり、90年代後半を意識しキーボードやハードウェアを中心に制作されたオールド・スクールの趣向もある作品だ。勿論今更ハード・アシッドやフィルター系をやっているでもないしボーカル物今まで通り入っているが、今までよりも内向的で沈み込むような深みのあるハウスへと様変わりをしている。Pooleyらしく流麗で整った構成のツールとしてもリスニングとしても適用するバランスの良さと共に、原始的でヒプノティックなシンセの鳴りには夜のざわめく陶酔感を感じずにはいられない。闇雲に陽気に振る舞う事もなければゴージャスに盛る事もなく、すっきりと贅肉を落として理性的に作りこまれたトラックからは逆に控え目なエレガンスさえ聴こえてくる。特にInnervisionsからリリースされた"CompuRhythm"はそれを象徴しており、ゆったりとした流れながらも恍惚とした音の狭間に埋もれて行く感覚が堪らない。音自体はアナログを意識しただけありオールド・スクールな素朴さがあり旧知のリスナーに訴えかけるが、古臭く陥らないところにPooleyの音に対する卓越した拘りが出ているようだ。本当に良く出来ているアルバムだと思う。

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