<< Mr Raoul K - Mande (Still Music:STILLMDCD007) | main | 2013/3/2 Ostgut-Ton presents Sound of Panorama Bar @ eleven >>
Jerome Sydenham - Animal Social Club (Ibadan Records:IRC 113-2)
Jerome Sydenham - Animal Social Club
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
90年代後半、ハウス・シーンにおいてより音楽性を深めたスピリチュアル・ハウスと呼ばれる生音志向の音楽が世に広まったが、その流れを作ったのがJoe ClaussellとJerome Sydenhamだ。フォーキーでアコースティックな音色を強めて、アフロ/ラテン/ブラジリアンなどの土着的な要素を持込み、より人間の根源的な部分にまで深く掘り込んでいくメッセージ性の強い音楽は一大旋風を巻き起こした。現在でもJoeは更に宗教的にも思える深い精神世界を展開しているが、片やJeromeは2007年にドイツへと移住して以降テクノ化を強めて、音楽性をアップデートする事に成功した。元々テクノ的な片鱗も覗かせるエレクトロニックな作風もあったのだが、この11年ぶりとなるアルバムではテクノ/ハウス両面の要素がありながらスピリチュアルな面をほぼ払拭している。特に近年はDrumcodeやCLRと言ったハードテクノ系のレーベルから重厚感と共に空間の奥深さを演出した冷たいテクノをリリースしており、その流れで本アルバムにも現在のドイツを意識したベルリンテクノ的な冷たく無機質なテクノが収録されている。無駄な装飾は排し芯のある骨格が強調されながらもトリッピーなSEも混ぜながら、ずっしりと重いグルーヴで低い位置から攻め上げるトラックはツールとしての用途を前提としているようだ。逆に古典的なハウスを思わせるピアノのコード展開が懐かしいエレクトロニックなハウスも収録されていて、そちらも以前に比べると硬度を増しつつも何処かでソウルフルな感情が残っているのは、Jeromeのルーツはやはりアフロなのだろうと思わせる面もある。テクノもハウスもと完全に振りきれていない部分はあるものの、ならばこそどちらのリスナーの興味を引く事も可能であろう。

試聴

Check "Jerome Sydenham"
| TECHNO10 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 20:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/3008
トラックバック