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2013/2/2 groundrhythm feat. harmony @ Air
前回で10周年と言う偉大な記録を打ち立てたgroundrhythm。2013年になり遂に11年目に突入しての初回は、渋谷で最も有名なカフェであるカフェ・アプレミディで開催されている“harmony”のクルーをフィーチャーし、またForce Of NatureのKZAや若手有望株であるYosaにShu Okuyamaをゲストに迎え、いつも通りに日本のアーティストのみでの開催となった。groundrhythmは10年経とうとgroundrhythm、ドメスティックパーティーに拘る一貫したスピリッツは発足当初から変わらず、しかし新進気鋭のアーティストを掘り起こしながら未来へと進んで行く。
早めに現地入りするとN.Y.H(NARU + YUJI + haraguchic)のharmonyメンバーがB2Bならぬ3人体制でDJをしていたが、まだ日も変わる前のパーティー序盤である事を念頭に置きつつフロアをゆっくりと温めるプレイが上手くはまっていたと思う。牧歌的なハウスや官能的なテック・ハウス、ボーカル物などを使用していたが強引に上げる事はしないでも程良い揺らぎを生み出すグルーヴ感があり、派手過ぎもせず地味過ぎもせずフロアを退屈させずに中庸を保ちながら、深い夜へと誘うかのようにパーティーの空気を作り上げていた。なんとなくではあるが3人の音の違いも感じられて、だからこそ3人が一緒になってDJをする事で絶妙な音の幅も生まれるのだろう。

次にDJブースに上がったのはKZA。2週間前にも彼のプレイを聴いたばかりだが、今回も前回と同じようにディスコティックな音を下地にしつつそこにアシッドやテック・ハウスなどを織り交ぜ、反復のトランス感でじわじわと高揚感を高める渋いプレイだった。音自体はディスコティックなのでキラキラと多少派手な点もあるのだが、みぞおちにくるベースラインやアシッドの音が全体を引き締めて実に硬派で男気を感じさせる音になるのだ。そして反復の継続は螺旋階段を昇るが如く上昇気流を生み出し、みるみるうちにKZAのグルーヴに乗せられてしまう。

DJが続いた後はYosa×Shu Okuyamaによるライブだ。YosaについてはDrumpoet CommunityやCompostにClassic Music Companyからのリリース歴や、まだ20代前半と言う若さでそんな名実共に重要なレーベルから認められた事もあり、以前から気になっていたアーティストだ。ようやくライブを聴ける機会に出会えたのは幸運だが、想定していた音と実際のライブは少し異なっていたかもしれない。前述のレーベルからのリリースを考慮するとハウス寄りかと思っていたのだが、前半から中盤まではファンキーでモノクロなテクノが多かったと思う。デジタル的でファットな音質を生かしてリズムに特徴を持たせて引っ張っていっている印象を受けたのだが、中盤では単調さに少々ダレを感じてしまった。後半ではエモーショナルなメロディーやポップな歌物も挿入し心機一転、明確にメロディーを打ち出した楽曲の方が楽しむ事が出来た。しかし他のアーティストの曲もプレイしていたようだが、ライブ+DJってスタイルなのだろうか?

そしてトリを飾ったのが、groundrhythmを10年に渡り守り続けている井上薫。彼にDJが変わると音も空気もがらりと変わり、フロアの緊張感や高揚感が高まるのが感じられる。先ずは壮大なアンビエントでフロアの空気を入れ替えながら、突如としてギアをトップに入れての"Ground Rhythm (The Backwoods Remix)"が激震となりフロアを揺らす。いきなりピークを持ってくる意外な展開で客の心をぐっと掴めば、そこからはもう止まらないグルーヴに飲まれるだけだ。テクノやプログレッシヴ・ハウスな音に何処から漂ってくる土の香りが混ざり合い、彼が得意とする所在不定のコスモポリタンな音となってフロアに襲いかかる。単純なトライバル…と言うものでもなく、あくまでテクノ的でありながらさりげなくトライバルな要素を聞かせるのだが、"Mir A Nero"のようなラテン・ハウスで血湧き肉躍る瞬間も突如として訪れる瞬間もあり、ドラマティックな展開には真夜中のパーティーの楽しさが詰まっている。そして朝方に近づくに連れ湿っぽさが強くなり、徐々に聴いた事のあるパーカッションが浮かび上がってくる…そうクラシック中のクラシック、"Elements Of Life"だ。ピースフルでハッピーな至福に包まれる曲の下で朝を感じつつ、そこから更に生っぽく温度感が上がる"The Thief That Stole My Sad Days"に繋がれ、フロアの緊張感はすっと解けていく。そしてそして自身の名曲である"Aurora"がプレイされると、聖なる光が降り注ぎフロアが浄化されるように澄み切った空気で満たされていた。長い長い闇の夜を通り越した先に垣間見る至福の瞬間とは、きっとこの事なのだろう。そこから先はR&Bやフリーソウルにジャズテイストなど、ぐっとテンションを下げてゆったりと音に耳を傾けながら聴ける選曲が続いた。Paul Wellerカバーによるゴージャスかつ甘い"Thinking Of You"も回され、一夜を踊り明かした心身を癒すようにしっとりした時間が続き6時ぴったりでプレイは終了。何かが憑依したように心酔した井上薫のロングセットが聴けるのはgroundrhythmだけであり、今年も素晴らしい始まりを体験させてくれた気持の良い一夜だった。

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