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2013/2/23 Lifeforce - Pure Dance - @ SECO
数々のパーティーには足を運びつつも未だLifeforceには遊びに行った事がなかったが、この度そのLifeforceにFrank Bookerが出演するので良い機会だと思いパーティーに参加してきた。Lifeforceと言えばご存知Nick The Recordが93年頃から開催しているレイヴパーティーで、それが野外であろうと屋内であろうと通常のクラブパーティー以上のモノを作り上げる事で新たなファンを獲得していた。そしてFrank Bookerは2009年に初の作品をリリースしたばかりとトラックメーカーとしてはまだ新参なものの、温かい感情をたっぷりと含んだブギー/ディスコスタイルの音楽は数々のDJを魅了している。出演するDJ、そして開催されるパーティーそのどちらもが自分にとっては初となる体験に胸が高鳴っていた。
SECOのフロアへと入るとDJブースの奥には層になるように多段のスクリーンが吊るされて、天井には網状のデコレーションが張り巡らされていた。それらをスクリーンに見立ててフロア全体に幾何学的で美しいVJを投影していたが、それが感覚を鋭利に刺激すると言うよりは音楽との親和性を重視したリラックスする映像で、まるで繭に包まれた胎内に帰還したようでもあった。Lifeforceに期待している幻想をそのまま現実のものとしており、和みにつつまれながらも心地良い陶酔感を生み出すVJはとても素晴らしかった。

そして夜も深まってからFrank BookerがDJブースに入る。彼がリリースしているトラックはねっとりとしたブギーでディスコよりのハウスが多いが、やはりそこからほぼ想像が出来るディスコ・ハウスな選曲でじとじととフロアを湿らせていく。ネットではビートダウンとも紹介される事があるが、確かに地べたを這いずり回るような低い重心を保ってはいたが、決してビートがダウンしているわけではなかった。勿論アッパーでもないが上げ過ぎず下げ過ぎずに持続力を持っており、丁度足踏みをしやすいBPMでぐいぐいと引っ張っていく。ファンクへと繋がるチョッパーベース、綺羅びやかな夜を演出するストリングスの旋律、下からずんずんと盛り上げていく4つ打ちのイーブンキックは、黒くて湿度の高い空気を放出していた。当初はディスコ系のみなのだろうかと思っていたところ、しかし実際にはテクノもシカゴ・ハウスもエレクトロ寄りのハウスも、そして優雅でしなやかなブロークンビーツ、古いファンクやディスコも一つの軸に纏めてプレイしていて、古き良き時代を思わせるスリージーな質感の統一があった。Space Dimension Controllerの"Mercurial Attraction"もプレイしていたのは以外だったが、恐らくそこから読み取れるのはコズミックとファンクな感覚であり、テクノも違和感なく一連の流れの中でもしっくりはまっていた。またMass Productionの"Welcome To Our World (of Merry Music)"を含めて生演奏によるファンクもふんだんに回していたが、どうしたってそういう古い曲には懐かしみを感じるもので、こんなにも緊張感のない弛緩したフロアでは皆が満面の笑みを浮かべて踊っていた。最近ではReclooseとも交流のあるBookerだが、その繋がりでか"Don't Get Me Wrong"や"Electric Sunshine (Andres Remix)"もプレイしていて、フュージョンとブギーが混在しながら華麗に波打つハウスも素晴らしかったし、またデトロイト・ソウル大爆発の"Love's Got Me High"のようにピアノのコード展開が美しいハウスには身も心もほっこりと温まる。朝方5時以降は時間も時間だったのか生演奏系のディスコ/ファンクでほぼ占められていて少々甘ったる過ぎた印象もあったが、終始フロアは満面の笑みが浮かび温かい雰囲気に包まれていたと思う。Lifeforceと言うパーティー、そしてFrank Bookerと言うDJ、そのどちらもにも愛着感じる事が出来た一夜だった。

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