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Vincent I. Watson - Serene (Pyramids Of Mars:POMCD002)
Vincent I. Watson - Serene
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デトロイト・テクノにも匹敵するエモーションなテクノを生み出すVince Watsonは、良い意味で金太郎飴的にフロア受けするビートに心揺さぶるドラマティックな旋律を乗せたダンストラックを一貫して制作している。しかしそのメロディーやコードを重視した作風は必ずしもフロアの為だけのものではなく、リスニングとして機能する側面がある事は以前からも感じさせていた。本作はRadio Slaveが立ち上げたばかりのPyramids Of Marsからのアルバムとなるが、Vinceも新しい挑戦と考えたのかVincent I. Watsonによる本名名義によってリスニング/アンビエントに特化した音楽を手掛けている。前作がジャズ・ヴァイブス溢れる生っぽさもあったダンスアルバムであったのに対し、本作では機械的な電子音響に特化し理知的な耽美さや叙情を聴かせている。研ぎ澄まされた耽溺するメロディーと共に幻想的な音が散りばめられた紛れもなく美しい音楽だか、音の後ろに人間の感情があると言うよりは音そのものの意志に自然と広がる事を委ねたようなドローン的な音響も強く聴こえてくる。アンビエントでありつつもアンビエントのように快楽主義でもないし、ドローンと言うには余りにもドラマティック過ぎる気もするが、終わりの見えない地平の先へと続いていく深い残響も伴って壮大なサウンドスケープを描く事に成功している。なので全編通してビートレスな作風であるにもかかわらず、今までのダンスアルバムよりも重厚感なり包容力と言う点に於いて勝っているのは面白い結果だ。ジャンルとして表面的には今までとは変わっているが、今までのVince Watsonのダンストラックが好きだった人にも違和感なく受け入れる事が出来るだろう。

試聴

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
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コメント
こんばんは、お邪魔します。
またまた、いいですね。
どこからこのような作品を探してこられるのでしょうか。
これも、購入して、じっくり味わいたいですね。
| jamken | 2013/04/14 1:11 AM |
>jamkenさん
こんばんは。Vince Watsonは昔から好きなアーティストですが、新しいアーティストを探す場合は、好きなアーティストの同じレーベル繋がりだとかMIXCDに収録されているのを聴いたりとか、そんな感じですね。
Vinceの昔のアルバムはダンストラックですが、それらも同様にエモーショナルですよ。
| マチュ | 2013/04/14 9:05 PM |
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