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2013/4/13 ESCAPE presents Galactic Soul @ Eleven
魂を揺さぶる程にエモーショナルなテクノを手掛けるVince Watsonだが、Vincent I. Watson名義によるサウンドトラックを思わせるノンビートなアルバムに於いても、ビートが無い事でより美しい音響を活かしたエモーショナルなテクノを聴かせる事に成功した。そして彼の音楽の真骨頂はライブにあるのだが、初来日であったYellowから10年以上経過した上でElevenへと改められた場所へと遂に帰還してライブを披露する事になった。そのライブの前後にはHiroshi WatanabeとAlex from TokyoのDJがあり、正に"Galactic Soul"と言う一夜に相応しいアーティストが集結した。
今回はHiroshi Watanabeが序盤にプレイするのでそれに合わせて早めに現地入り。フロアに入って直ぐに彼のプレイが開始されたが、久しぶりにプレイを聴いても周りの流行にはそれ程左右されない独特のテクノは健在。深い残響のトンネルを作りながらその中を疾走する、真夜中のハイウェイをドライブするような高揚感があり、そして低域から中域にかけての音の厚みによる重厚感が厳かな空気を生み出している。そんな中にもKaitoらしいメロディーの美しさや幻想的なムードがあり、ある種のトランスミュージックにも似た様式美が通底している。そんな壮大な音の荒波に飲み込まれながらゆったりしかし大きくフロアを揺らし続けて、後半では声が入った牧歌的な、またはシューゲイザー風なテクノも投入してドラマティックな盛り上がらせていた。

■Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 2(過去レビュー)
Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 2
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そしてフロアも十分に熱くなった真夜中にVince Watsonのライブが開始。PCを中心にキーボードやミキサー、そしてRolandのハードウェア音源(TR系か?)などが配置されてかなりがっつりな体制した様子でした。出だしは映画のイントロらしくノンビートで叙情溢れるシンセサウンドがゆらゆらと広がりながら、Vinceらしいエモーショナルと陶酔感を放出。徐々にキックやパーカッションが入ってくると、そこからは永遠に止まらないハイスピードのテクノセットへと突入した。乾いたハイハットやクラップが高速で拍子を刻みながら、オーロラが層になるようにパッドが美しく引き伸ばされ、そしてメロディアスなシンセリフが反復する、もう予想通りにVince節全開なエモーショナルなテクノが怒涛の勢いでプレイされる。殆ど下げる事を知らない完全に金太郎飴的なライブは、ブレイクでの16符スネアロールなど古典的な業の応酬で少々単調であったり中盤でのダレもあったものの、パワフルな突き抜け方は最近の他のテクノライブではなかなか感じられないものであったと思う。"Renaissance"や"Love in F Minor"、"Atom"や"Sequential"などデトロイト・テクノを思わせる曲はハードでありながら情緒的であったが、全体的には突き刺さるように荒々しいソリッドなビートを強調したアレンジがされており、ライブとアルバムは本当に別物と言った印象だ。1時間半の予定だったライブも本人が気を良くしたのか、結局2時間にまで延長され流石に少々長かったかなとは思うが、十分過ぎる程にVince Watsonの音を堪能する事が出来た。

■Vince Watson / Yohei Ishijima - Live At Irizo(過去レビュー)
Vince Watson Yohei Ishijima-Live At Irizo
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盛り上がったライブの後にはパーティーのクローザーとして、DJ Alex From Tokyoが登場。ライブ後には徐々に人もばらけてしまいフロアも空きつつあったが、そんな事もお構いもせずにハードコアなパーティーピープルを踊らせる珍しいテクノセットを披露していた。テクノと言ってもハウシーなグルーヴが貫きながら、音は贅肉を落として密度が高い硬めのミニマルかつディープな、Alex From Tokyoにしては熱気を放出すると言うよりはクールで知的さもあるプレイ。それまでのライブやDJがかなり音を詰め込んだものだったので、そこから対極の音がすっきりしたプレイを聴くのは新鮮だ。とは言えどもブースの中では大袈裟過ぎる程に体を揺さぶりつつ、それに呼応するような大胆なミキサー使いに自然と体は揺さぶられてしまう。オールド・スクールでジャッキンなハウスやアシッド・ハウス、また歌物トラックに"Debbie's Groove (Robert Hood Remix)"のディスコ的なトラックも使用して洗練されながらも徐々に熱量は高くなっていたが、それがパーティー男らしいAlexの魅力なのだと思う。パーティー序盤から踊り倒したので疲労も溜まり7時にはフロアを後にしたが、その後もパーティーまだ暫くは続いていたようだ。三者三様"Galactic Soul"と言うコンセプトにも相応しいプレイで、とても楽しい一夜だった。

■DJ Alex From Tokyo - Mi Mix(過去レビュー)
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