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2013/5/5 Rainbow Disco Club @ Harumi Port Terminal
2010年に奇跡的にも8年ぶりにDJ Harveyを来日させて始まったRainbow Disco Clubは、2011年は東日本大震災により、2012年は悪天候の影響により中止となる不遇な状態が続いていた。そして今年のRainbow Disco Club、1会場3フロアのスタイルを改め晴海埠頭、WOMB、SECOと場所を分けての天候も考慮したであろうスタイルでの開催となったが、自分はハウスアーティスト勢が固まった晴海埠頭のイベントへと参加してきた。
開場時間を勘違いし10時オープンに現地へ到着し、会場へと入ると目の前には海が広がっている。頭の上には何処までも青い空、遠くには東京タワーも見える。お天道様も機嫌が良かったのか肌に太陽光が突き刺さって痛い程に天候も良く、逆に普段真っ暗闇のフロアで遊んでいる自分には冗談抜きで太陽光が厳しい位だった。が風を浴びて開放的な野外でお酒を飲んでまったりと過ごすのも、たまには気持ち良いものだ。オープニングDJのSISIはそんな雰囲気に合わせてバレアリックかつエレクトロニックなダウンテンポで、リゾート地を喚起させるまったりゆったりとしたムードある音楽をプレイ。会場に入って早々にDiscossessionの"Manitoba"が流れてきた時には、(まだ朝だけど)あぁ黄昏時ぽいなぁ〜と言う切ないムードに浸ってしまった。

お次は最近頭角を現し始めているビートダウン系のアーティストであるCottam。だいたいは期待しているような黒くてブギーなビートダウンやハウスをプレイしていたと思うが、まだ時間が早いと言う影響もあってか人も疎らで、盛り上がるでもなく会場はリラックスしていた。その為かプレイも全体的に均一的にのっぺりした印象が強く、個性を強く感じ取るのが難しかった。今度はフロアのピークタイムでフロア受けするプレイを聴きたいものだ。

そして久しぶりに聴いたDJ Sprinkles。正直野外向けのアーティストではないと思いつつ、そこは彼なりにも考慮したのかある程度跳ね感の強いトライバルなハウスや強烈のベースラインが響くシカゴ・アシッド・ハウスも織り交ぜて、比較的アッパーな選曲をしていた。勿論DJ Sprinklesの個性とも言える枯れた味わいのある美意識や、古く懐かしいオールド・スクールな感覚もあり、耽美で侘び寂びのあるピアノが鳴らされるトラックには優雅な情緒を感じずにはいられない。普段余り聞かれる事が多くはないアーティストなので、このような多くの人が集まるイベントで知られる機会があるのは嬉しい限りだ。

■DJ Sprinkles - Where Dancefloors Stand Still(過去レビュー)
DJ Sprinkles - Where Dancefloors Stand Still
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次も自分が大好きアーティストである高橋クニユキ。PCだけでなく自身でキーボードを弾き笛も吹くと言うマルチな才能を見せるライブで、一人だけのプレイにもかかわらずあんなにもオーガニックで野性的なライブが出来ると言うのは素晴らしい。非常にパーカッシブで大地と共振するかのような弾け具合でズンドコと飛ばしつつも、そこに情緒のあるピアノや物憂げな笛のメロディー、ブルージーなホーンの音なども入り混じり、セッション風なグルーヴも伴い疾走していた。CDとしてリリースする作品はリスニング志向が強いものの、ライブではしっかりとグルーヴ感を強調して踊らせる事に重点を置き、CDとはかなり違ったアレンジを聞かせるのも醍醐味だろう。記憶が曖昧だが"Earth Beats"、"Dear African Sky"、"Shout"、"Once Again"辺りはプレイしていたように思う。激しく躍動感がありつつも温かい包容力のある人間味の感じられるライブだった。

■Kuniyuki Takahashi - Feather World(過去レビュー)
Kuniyuki Takahashi - Feather World
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そして特に期待していたThe Wild BunchのオリジナルメンバーでもあったDJ Milo改めDJ Nature。いきなり出てきた音の低音がとにかくでかい、そして黒い、更に粗い。ビートダウン/ファンク/ハウス、そんな音楽がごった煮となって混じり合い、スモーカーズ系の不鮮明で粗いファンクネスを発していた。またはメローグルーヴ&ジャジーヴァイブスと言うべき和みもありつつ、粘度の高いリズムがしっかりと地に根を下ろしBMPは早くないにもかかわらず腰を揺らす。ザラザラとした音、パキパキと切れのある音などがどんどん出てきて飽きない展開にも気持ち良く酒を飲みつつ踊れたが、後半になってアッパーなハウスが増えてくるとミックスも雑になり少々面白味には欠けていたと思う。あと途中で"Do U Luv Me"もプレイしていたけど、余り盛り上がってなかったのは残念だった。クラブだったらみんなで大合唱パターンなのだろうが…。それでもDJは楽しめたので、次は是非パーティーに聴きに行きたい。

■DJ Nature - Return Of The Savage(過去レビュー)
DJ Nature - Return Of The Savage

Kevin Yostの頃には日も落ち始め、黄昏時の都会の海を眺めつつ音に耳を傾けていた。Kevin YostはDJとライブパフォーマンスと言う触れ込みだったのだが、正直良く分からなかったし、音も思っていたよりもテッキー過ぎてはまれなかった。なので友人と談笑しつつBGM化してしまい、印象には残らなかった。なのにKevinが30分も延長したせいで、この後のDixonが延長しても90分しかプレイ出来なかったのには少々いらっときた。

最後はInnervisionsの頭領であるDixon。この頃には辺りは真っ暗、その変わりライティングでフロアも飾られ、周りにはイルミネーションが点灯した東京タワーやレインボーブリッジに、都会のビルディングの灯りに照らされて雰囲気も良い感じになってきていた。暗くなってくると俄然気分も上がってきて、音も比較的テクノ寄りだったせいかDixonのプレイは最初から最後まで素晴らしかった。90分と言う短い時間ではあったもののInnervisionsらしいシンプルなリフが反復するディープでミニマルな選曲を終始続けていて、低空飛行を続ける単調なプレイのようでキックの抜き差しで飽きずに焦らし続けるプレイが心憎い。長く長く揺らめく覚醒感のあるシンセリフが続き、ドープにマッドにはまっていくドイツのディープ・ハウスの美しさにうっとり。ラストではキラキラとしたエレクトロポップなトラックに淡く霞んだ女性ボーカルが乗っかったトラックで、切なくドリーミーな感動で締め括った。

■Dixon - Temporary Secretary(過去レビュー)
Dixon - Temporary Secretary
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久しぶりに野外のイベントに来るとやはり緩くてがっつり踊るモードにはどうもはまれなかったものの、ぐだぐだと酒を飲みながら友人と絡めたり、ぶらぶらしながら景色を眺めたりしつつ音楽に耳を傾けるのもたまになら良いのかなと思う。集客はどうだったか、丁度良い人の入りで踊ったり休んだりするのに全く不便も無く、寧ろ快適な野外フェスだったと思う。半日たっぷり楽しむ事が出来たので、来年も出演するアーティスト次第では参加したいなと思う。
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