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2013/5/18 0 Opening Party Day 2 @ 0
ビル老朽化による建て替えの為、今年1月に惜しまれつつも17年の歴史を閉じた青山Loop。しかし終わりがあれば始まりがあるのも世の常、Loopに程近い場所へと拠点を移して0(ZERO)として新しく歩みを始める事となった。コンセプトは「0から始まるサウンドジャーニー」。公式の紹介は下記の通りだ。
今、熟成期を迎えつつある東京クラブシーン、みんなが求める場所、空間とは何だろう? 時代に逆行する温かみのあるアナログ・サウンドで、尚かつクラブ本来の魅力を、追求してみた。その答えが0。キーワードはBack to Basic。箱でしか響かない、ここでしか体感出来ない音を、思い出してほしい。
さて渋谷から青山方面へと歩いて行くと、Loopがあった場所よりも少し手前の角に0は立地していた。階段を下りて中へ入ってみると、DJブースの奥側にフロアがあり天井は高いせいか以前よりも開放感に優れていた。反対側にはバースペースが設けられているが、フロアとバースペースに特に仕切りは無いので何処にいても音が常に聴ける状態だ。特に無駄な装飾もなく綺麗ながらもすっきりした内装で、DJとの距離が近い規模や落ち着いた雰囲気からもクラブに対する箱側の考え方がしっかりと表現されていてなかなか良い場所に感じられた。

到着して直ぐにNumbのライブが開始されたが、やはりDJブースを覗きやすい作りの為にアーティストがどんな事をしているかがしっかりと確認出来るのは面白い。PCとコントローラーなどが設置されていて、じっくり眺めているとライブと言うものは思ったよりもせわしなく機材を扱っているんだあと感心。それはそうとNumbのライブは初めて体験したのだが、想像していた以上のビートの多様性に驚かされた。ブレイク・ビーツと呼ばれる地を這う重苦しくも生き物のようなうねりを見せるビートは、マシンガンのように勢い良く多くの音を発していた。曲毎によくもまあこんなにも色々なリズムを生み出せるものだと思いながら、エレクトロニカなのかテクノなのか形容し難いダンサンブルな勢いに飲み込まれて、終始体を小刻みに揺さぶられる。Numbの音楽はもっと崇高で小難しいものだと勝手に想像していたのだが、実は非常にフィジカルに訴えかける強いグルーヴがあり、しかも途中からはレイヴを思わせるエグいシンセの旋律も入ってきたりと素直に楽しめるものだった。

そして久しぶりに白石隆之のDJ。なんといきなりIan O'Brienの"Eden"をスクラッチとエフェクトをかけながらコラージュ風にプレイし、空間に水彩画を描くように優雅な色彩を放つ。そこから可愛らしいエレクトロニカなFour Tetの"Pockets (Minimal Version)"、忙しなくギクシャクとしたビートが面白いWishmountainの"Bottle"など、序盤は普通ではない奇妙なダンストラックを用いたプレイでフロアの緊張感を解きほぐしていた。そこからはディープ・ハウス中心に黒いデトロイト系やミニマルテクノもプレイし4つ打ちで攻めるも、決して大箱的なアッパーなノリではなく小箱だからこそのウィット感や控え目で厳かなエモーションを含みながら、淡々と聞こえるようで人情味のある丁寧なプレイでエレガントな空気でフロアを満たしていた。享楽的で派手な音ではないけれど音楽と戯れるような美意識を伴うプレイは実にアダルトで、強迫的でない自然なBGM感覚に優れていると思う。その後もメランコリーな"Don't Look Down Now (Roman Flugel Remix)"や無味乾燥ミニマルの"Spastik"など氏が良くプレイする曲も回して、2時間のプレイで白石隆之のDJを十分に堪能する事が出来た。

最後はDJ Wada、こちらも聴くのは半年ぶり位で本当に久しぶり。相変わらずの精密なミキサー使いで非常にスムースなミックスで繋げていく。基本的にはテクノと呼ばれるべき曲をプレイしているのだが、流行のテクノと言う印象は全くなく、一見線の細いグルーヴ感なのに芯があって力強いミニマルを継続させるのが本当に不思議だ。そんな曲を平坦かつ滑らかな展開で繋げる事によりミニマルの深みに嵌めていたのだが、途中ではオールド・スクールなシカゴ・ハウスもプレイしたりして、懐かしさが込み上げる熱い展開も。しかし時間帯がもう朝方かつ早めの時間帯に飲み過ぎてとにかく眠かったので、後半は残念ながら椅子に座って寝てしまった。丁度目を覚ました頃にはか弱くも美しいテクノがかかっていて、その曲で優美にパーティーはクローズ。

まだオープンしたばかりで今後のブッキングも分からず先は読めないところもあるが、しかし狭すぎず広すぎずに適度な大きさで綺麗な音を聞かせてくれる箱として印象はまずまずだ。お酒の値段もお値頃で決してハイソでお洒落なだけの場所でもなく、音楽好きの溜まり場として音楽を堪能しつつお酒を片手に仲間と戯れる、そんな場所に成り得るだろう。後はもう少々低音が出ると迫力があると思うのだが、そこは徐々に音を調整しつつと言う感じだろうか。

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■DJ Wada-Final Resolution(過去レビュー)
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