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2013/5/25 eleven Closing Party ARAS NIGHT @ eleven
YellowからElevenへと名を変えて再始動したこの場所も、3年弱と短い運営をこの日で終える事となった。あまりの急なクローズアナウンスで失意の念を隠せないが、この3年間で最も足を運んだクラブなので最後まで看取らずにはいられない。元々以前からブッキングが組まれていた為にelevenとは特に縁のないAndre Galluzziがゲストで呼ばれていたが、しかしクローズが決まってからDJ NobuやGonnoも参加を表明してくれたおかげで、今までelevenを支えてきた国内のDJで幕引きが出来るのはひとしお感慨深いものだった。
前日に続きパーティーを目一杯楽しみたかったので日が変わる前に入店したが、前日よりもまだ人は集まっていなかった。しかしメインフロアで一番手にプレイしていたdj masda、実は初めてプレイを聴いたのだがこれが思いの外素晴らしかった。CHAOSのラウンジでもプレイと言うアーティスト紹介があるが、それも納得のとことん贅肉を削ぎ落としたミニマルな展開で、非常に淡々としつつも金属的な鳴りや抜けの良いパーカッションが効いたトラックで反復による反復から生まれる快楽に嵌めていくプレイが特徴だった。音は金属的で硬質な響きで冷たく重いのだが、間を生かしたリズムはすっきり軽快で非常に走ったグルーヴ感があり、リズムの妙でぐいぐいと引っ張っていく。リズムの奥で規則的に鳴っている上モノの電子音もミニマル感を増長させ、螺旋階段を駆け上がるような高揚感の持続を作り出していた。またテクノ一辺倒と言う事もなく温度感を抑えたミニマルなハウスもプレイし、テクノとハウスの間を行き来するバランスの良さで、徐々にリズムを強めながら緊張感を高めてメインの時間帯までしっかりと踊らせてくれた。

さて、2時頃にゲストであるAndre Galluzziに交代していたと思うが、元々クロージングパーティーではなかった為か何となく浮いている印象、と言うか浮いていた。これはAndreが悪いわけでもなくelevenが悪いわけでもなく、単純にタイミングが悪かっただけだ。プレイ自体はCocoonらしい享楽的なり俗物的なりドラッギーで快楽度の高いテクノセットで、まあ大箱とかなら受けるんだろうなと思うプレイだった。低域から高域までしっかりと圧のある音で攻めるテクノで決して悪いプレイではなかったけれど、そもそもCocoonの音楽性には全く興味が無いしelevenのラストらしくないプレイだったので、没頭する事もなく酒を飲んだり寝ていたりぐだぐだと時間を潰す事に。

恐らく多くの人が期待していたのはDJ Nobuのプレイではないだろうか。ここelevenで幾度となく海外の大物DJと共演し互角以上に痺れるプレイをしてきたDJだ、彼がパーティーをクローズさせる事に異論は無いだろう。実はこの日は東京の奥地の野外フェスでプレイしていたのだが、そこから直行でelevenへと駆け付け朝7時からメインフロアでプレイをする事になっていたのだ。そして時間通り7時近くになってDJ Nobuがブースへと入る頃には、フロアでは遂に終焉を迎える空気が漂い始めていた。幕開けはビートレスでソナー音のような電子音が厳粛に鳴り出し、徐々に胎動が始まるように硬いリズムが粛々と響き始める。最後のパーティーにもかかわらずフロアの緊張感たるや並大抵のものではなく、そこからは数時間は地獄への扉が開く殺伐としたテクノセットへと引き込まれた。ブレイクビーツのような揺さぶりのあるUKテクノ、ドイツはBerghainの骨太で平たいグルーヴ感のテクノ、昔のドイツテクノを象徴するTresorのようなゴリゴリと荒い質感のテクノ、またはBasic Channelをはじめとした深い音響のミニマル・ダブまで、基本的に一切の甘さや和みなどがないモノトーンな音の連続で怒涛の攻めを突っ張り通す。ハイハットやキックの絶妙な抜き差しや大胆な緩急の付け方などプレイ自体の素晴らしさは言うまでもないが、ブースの中から鋭い眼光でフロアを睨みつけるDJ Nobuの気迫はフロアを完全に掌握していた。そんな中で朝から遊びに来る客も多い為にフロアからは一向に人が引けず、テクノの暴風雨が吹き荒れるフロアにて皆がDJ Nobuのプレイと対峙し体を揺らしていた。

前半はテクノで貫き通したが後半はハウス中心で、クローズに向けて切なさを増していく時間帯だった。ハウスに変わったのは"Lovelee Dae"がプレイされた頃だったと思うが、このelevenと言う場所に相応しい曲名だなとしみじみ思う。クラブは音楽を楽しむ場所であり、仲間と繋がる場所でもあり、素晴らしい日々の場所なのだから。徐々に緊張感を解きほぐしながら感情が前面に出る事で、エモーショナルな展開が強くなっていく。前日にもプレイされた哀愁歌モノの"Back Together"をまさかDJ Nobuがプレイするなんて意外だったし、90年代ハウスの名曲である"I'll Be Your Friend"ではその示唆的なメッセージに感極まって目が潤んでしまった。しかし思っていた以上にハウスであった、前半の殺伐とした空気から真逆のLove & Peaceなハウスだ。だが元々Future Terrorなどではデトロイト・ハウスをプレイしていたそうだし、実は我らが思っている以上に熱き感情を吐き出す人なのであろう。Ananda Projectの"Destination"のように郷里への思いが馳せる男泣きな曲など、DJ Nobuがここまで切なく胸を締め付けるハウスをプレイするのも本人の中では意外ではないのかもしれない。かと思えば"Shade of Jae"のように黒くて生臭いファンキーな曲でフロアに活を入れたり、"The Thief That Stole My Sad Days"のように祝祭感のあるゴスペル・ハウスでフロアを緊張感から解放させながら癒し、そうそう"Here & There(Sunshine & Rain Live Version)"のようなブギーな黒いハウスもやっていたっけ。

後半は正確な記憶はもう殆ど無いし、敢えて記す必要もないだろう。音楽好きな仲間が集まって酒を飲み、素晴らしい音楽に浸り、身を任せ踊っていたと言うただそれだけの事実があるだけだ。DJ Nobuのプレイはいつ終わるとも知れず、徐々にディスコやファンクなどの生の要素を増やながらと思いきやまたテクノで上げてきたり、とにかく楽しさと共に悲しみや切なさに浸りながらパーティーは続いていた。14時半以降の最後の方では宇川直宏がブースに登場しelevenへの熱いコメントやDJ Nobuへの賛辞を述べ、トラックに合わせKiller-Bongがラップを披露するなどサプライズの瞬間もあった。それのみならず、フロアやバースペースを見渡せば一般客のみならずelevenを愛する音楽関係者も多く居た事も気付いた筈だ。elevenはただのクラブではなく、音楽を愛しパーティーを創り上げる仲間が集まる場所だったのだと思う。ラスト間際の涙無くしては聞けないファンクな"If You Know Like I Know (John Morales M+M Mix)"で感傷に浸り、そして最後はDJ Nobuが「最後は元気になれる曲がいいよな」と熱き感情が大爆発したディスコな"Keep On Truckin'"によってパーティーは閉じられた。それは15時を過ぎた頃であったと思うが、そんな時間でもフロアは人で満たされていた。

ロングパーティーが出来るだとか、ブッキングが素晴らしいだとか、または低い天井から真下に差し込むライティングがかっこいいとか、elevenが好きな理由は沢山あった。しかしそれ以上の魅力はきっと人の繋がりにあったのかもしれない。最後に「ゆうこ」(※elevenの看板スタッフである)コールが起きたのを知れば、この箱が如何にスタッフへの愛情や信頼を元に成り立っていたかを理解するであろう。スタッフへのコールが起きる箱など、恐らく日本中を探しても殆ど無いのだから。そして最後の最後まで本当にこの場所を愛する人が大勢集まって、一緒になって音楽に耳を傾け体を揺らし踊っていたなんて、きっとスタッフ冥利に尽きるだろう。3年間と言う短い時間ではあったけれど、本当に素晴らしい数々のパーティーを開催してくれた事に感謝したい。
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