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2013/5/31 WOMB presents Ricardo Villalobos vs Zip @ Womb
幾ら大好きなDJでも行くべきかどうか迷う箱もあるが、今回のRicardo Villalobos vs ZipもWombで開催されると知った時には非常に困惑した。DJプレイが幾ら素晴らしくてもそれだけではパーティーが成り立たないのは当然で、逆にその箱の質や客層次第では魅力が損なわれる場合もあるからだ。しかしRicardo Villalobosを聴けるのは5年ぶりと言う事もあって、意を決して遊びに行ってきた。
終電で現地へと向かったのでフロアに入ったのは25時頃、既に人でごった返していた。しかしここのメインフロアは人の会話で煩くてなんだか気分が削がれてしまう。メインフロアの音を聴けるラウンジが無い事や、メインフロアの音がそこまで大きくない事が原因なんだろうけれど、音に深く入り込めない環境はやはりいまいち。それはそうとZIPのプレイに耳を傾けるが、ハイハットがシャカシャカとしたミニマルで地味にプレイしていたけれど、26時頃には交代してしまいZIPのプレイに嵌る前に終わってしまった。

そこからラストまではRicardo Villalobosの時間帯。やはり人気は絶大でフロアは満員御礼で移動するのも大変な状況だったが、そんなフロアでもRicardoはRicardo。序盤は彼の作風にも似た湿った生臭いパーカッションがポチャポチャと響く沼ミニマルや昔で言うクリックハウスと呼ばれる線の細いパーカッシヴなハウスなど、決して浮上する事なく淀んだ湿地帯の奥へと引きずり込んでいく。人混みの中から生まれるじめじめとした湿気で意識も朦朧とし、足元がおぼつかないふらふらと酔った酩酊感でグッドトリップなのかバッドトリップなのかも分からない状態が続く。一時間位はそんな状態で溜めを作りながら、夜が深まった頃にはザクザクとしたハードなテクノやシカゴハウスを思わせるミニマルに中毒的なアシッド系まで変遷を通過して、大箱受けするようなセットも披露。世界中の大きなパーティーでプレイしている経験の賜物か、やはりどんな音であってもフロアにいる人を惹き付けるような求心力は確実に持っている。行き過ぎたら下品になってしまうようなトランス感覚や壮大で派手なプログレッシヴなサウンドまでも持ち込んで、中盤は如何にも大箱と言うようなピークタイムを創り上げていた。しかしWombは人が捌けるのが早く4時頃からはフロアにも隙間が出来始め、始発が始まるとRicardoがプレイしてもかなりの人が帰ってしまった。朝方には"Losing Control"をやってもフロアの反応は乏しく、まさかの自身の大ヒット曲"Enfants”を投下してもフロアにいる全ての人が一体化して盛り上がるような展開もなく、なんだか逆にそんなド派手なプレイが空回りして焦燥感を醸し出していた。それからラストまではまた地味目のミニマルに戻り徐々にフロアに落ち着いた空気を取り戻しながら、最後はしっとりと着地。久しぶりに彼のプレイを体験出来てそれなりには楽しかったものの、やっぱりパーティーを参加している皆で創り上げていくムードに欠けているのは正直厳しいなと痛感。幾らDJが素晴らしかったとしてもそれだけではパーティーは成り立たないし、Ricardo VillalobosのようなDJならもっとゆっくりとした展開を繰り広げながら長い時間で聴きたいなと言う気持ちもある。久しぶりにWombへと行ったものの、胸の奥にもやもやっとした物が引っかかったパーティーとなってしまった。

■Ricardo Villalobos - Dependent And Happy(過去レビュー)
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■Zip - Fabric 67(過去レビュー)
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