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Orlando Voorn - Divine Intervention (Subwax Excursions:SUBWAXEXCCD01)
Orlando Voorn - Divine Intervention
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現在では音楽面においてデトロイトとオランダの蜜月な関係は周知の事実だが、早くからそのコネクションに貢献していたのがオランダ出身のOrlando Voornだろう。90年代半ばからデトロイトのアーティストと制作を共にしながらデトロイト・テクノを自身のモノとし、また個人では様々な名義を用いてテクノやハウスにエレクトロなど現在に至るまで大量のアナログ作品を残している。その一方ではDJツールに特化した制作を進めていたせいかアルバムは全くリリースしていなかったが、なんと14年ぶりとなるアルバムが突如届けられた。そもそもが大量の作品を残しているので彼の全てを把握する事は困難であったが、本作ではアルバムと言う形態を意識してかデトロイト・テクノに拘る事なくより多彩な懐の深さを聞かせる作品となっている。特に粘り気のあるデトロイトのビート・ダウンや色気のあるベース・ミュージックを思わせる要素が盛り込まれていて、今までの印象を塗り潰していく意外性のある作品となっている。アルバム冒頭の"The Realness"はファットなリズムを打ち出したベース・ミュージックで、女性ボーカルのサンプルがセクシーながらも切ない心情が込み上げるソウルフルな曲だ。続く"Come With Me"ではシンセポップを思わせる綺羅びやかな音色やヴォコーダーの導入が目立ち、このポップな感覚には意外性もあるがダンス・ミュージックとして自然と成り立っている。そしてブレイク・ビーツを用いたリズムが躍動的な"Majestic"は、一方で透明感のあるアンビエンスに包まれフューチャリスティックな世界が広がっている。"Find A Way"に至っては麗しいエレピやサックスを導入したジャジー・ハウスで、この爽快な風が吹き抜けるリズムをOrlandoから想像出来る人は殆どいないだろう。とアルバムの中で大風呂敷を広げている印象もあるが、デトロイト・テクノやOrlandoの根底にあるものを今一度掲示しようと言う意識も感じられ、結果的にはデトロイト・テクノのエモーショナルな感覚からはそうは外れていないように思われる。アルバムと言う形態を意識しての多彩性がありながら、デトロイト・テクノのオタクも納得させる素晴らしい一枚だ。

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