<< Tornado Wallace - Desperate Pleasures (Beats In Space Records:BIS008) | main | Kaito - Behind My Life (Kompakt:KOMPAKT 284) >>
Jimpster - Porchlight And Rocking Chairs (Freerange Records:FRCD32)
Jimpster - Porchlight And Rocking Chairs
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
インプロヴィゼーション・バンドとして注目を集めていたThe BaysのメンバーであったJamie OdellことJimpsterは、Freerange Recordsや最近ではDelusions Of Grandeurの運営と、どちらかと言うとアーティスト活動よりはマネージメントの面で高い評価を獲得しているようにも見受けられる。事実、このニューアルバムも前作から7年ぶりと随分と間が開いて忘れた頃に届けられた印象もあるが、しかしレーベルを統率する手腕を以ってしてクロスオーヴァーな音楽性をパッキングした本作によってアーティストの面に於いても更なる高い評価を得る事になるだろう。Freerangeはディープ・ハウスを基調にダウンテンポやブロークン・ビーツにテック・ハウスなど多角的な方面からダンス・ミュージックを洗練されたものへと押し上げているが、Jimpsterはそんなレーベルの音楽性をこのアルバムに全て封じ込めており、陳腐な言い方にはなってしまうが円熟と言う表現が相応しいアーティスティックな大人の包容力を持ち合わせたアルバムとして完成させている。時代を作る事やトレンドに乗っかる事には然程意識は向いていないのか、どれだけ丁寧にソウルフルかつメランコリーな感情を楽曲に織り込めるかと言う事に終始しているようで、全体を包むしっとりとムードのある空気は非常に落ち着いている。しなやかなリズムの多様性、電子音と生音の自然な調和、微熱を帯びたエモーショナルなシンセのコード展開に勢いに頼らない豊かな楽曲性など、やはりバンドの中でキーボーディストとしても活動していた経験が表れており、DJではなくアーティストとしても楽曲を作る事に長けているのが証明されている。全くの嫌味なくこんなに優雅で甘美なメロディーを聞かせてしまう、これぞモダンソウルの極みとでも言うべきアルバムだ。



Check "Jimpster"
| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 12:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/3146
トラックバック