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Marcel Fengler - Fokus (Ostgut Ton:OSTGUTCD27)
Marcel Fengler - Fokus
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日本においてMarcel Fenglerの名を聞くようになったのはここ数年に思われるが、実は90年代半ばから活動をしている大ベテランだ。2004年にベルリンにてBerghainがオープンしてから現在に至るまでレジデントを任され、2007年からはBerghainが主宰するOstgut Tonからも作品をリリースし、その音楽の活動を広げている。本作はそんな彼にとっての初のアルバムとなるのだが、その内容は長い活動を経た後の集大成とも呼ぶべき完成度を誇っている。Berghainと聞けばハードなテクノを想起させるが、その関連として00年代前後のハードミニマル時代を思い出す。ハードミニマルが全盛を誇っていた時代にハードミニマリストがDJではなくアーティストとしてアルバムをリリースした結果として、DJとしての個性を埋没させハードでもなくリスニングとしても微妙なアルバムが産み捨てられていた時代があった。ハードミニマルと言う音のみが彼らの個性を際立たせていた時代だったと思う。そして同じくハードなスタイルを貫くBerghain、しかしBerghainに生きるアーティストはよりクレバーでより柔軟な姿勢を持っているのか、アルバム制作においても失敗する事なく時代と適合をしているのだ。このアルバムには歪んだ金属音が炸裂するテクノや宇宙系ミニマルに乾いた質感のシカゴ・ハウス、意外なる静謐なアンビエントも、そしてスタイルとしてダンスフロアを刺激するものからベッドルームで聴けるものまで収録されているが、空気としてはBerghainの緊張感ある電子的な音に統一されている。アルバムの冒頭とラストは完全にノンビートの曲が用意されているが、その流れがあるからこそハードな曲はよりハードな個性が際立ち、ドラマティックな曲では安らぎの瞬間が訪れるのだろう。かつてのハードミニマリストがアルバムで個性を発揮出来なかったのに対し、Berghain勢はアルバムにストーリ性を持たせながらダンストラックとエクスペリメンタルの架け橋を行ないながら、それが実に自然体として表現されている事に深さを感じさせる。知名度が高まり商業化が進んでいるとも噂されるBerghainではあるが、まだまだベルリンを引率する求心力は失っていないだろう。

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