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DJ EMMA Presents Nitelist Music 3 - Acid City (Nitelist Music:NM21032)
DJ EMMA Presents Nitelist Music 3 - Acid City
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アシッド・ハウス、狭義の意味で言えばTB-303(だけではないが)が生み出す偶発的な狂気のサウンドを使用したハウスではあるが、取り分けその中枢にあったのがシカゴ勢のそれだった。彼等が生み出すラフで粗雑なサウンドはアシッド・ハウスとの相性は抜群で、やはりその不安定で不完全にも思えるラフな音が肝でもあったと思う。そして2013年、DJ EMMAが中心となりそんなアシッド・ハウスの本質を見失わずに、日本から世界に向けたアシッド・ハウスのコンピレーションを完成させた。アシッド・ハウスと言えば大量にコンピレーションもリリースされており中途半端な出来では埋もれてしまうのも当然に思えるジャンルではあるが、ここに収録されている日本人によるアシッド・ハウスはオリジナルの伝統にも敬意を示し、また時代に左右されない普遍的な個性も持ち合わせている。本作が生まれる発端となったDazzle Drumsによる"Jack In The Box"(タイトルからして最高ですね)は、序盤は数少ない地味なアシッド音がビヨビヨと反復しているところに、徐々にどぎついシンセやボイスにハイハットなどが重層的に被さり、ワイルドピッチスタイルも継承する狂うほどにドープな曲だ。対照的にどこか気の抜けたユーモア溢れるアシッドを聞かせたのがGonnoによる"Sloppy Acid”で、TB-303の不気味な狂気が迫り来る感覚はなく、GonnoらしいスロウなIDM感覚のあるテクノに多幸感のあるアシッドを注入している。またオーガニックなハウスを得意とする高橋クニユキも参加しているのは意外だが、"Push Button Three"では彼らしい有機的なパーカッションを使用しつつも、底の方ではアシッドベースが這いずり回り密林の奥の祭事のような覚醒感を生み出している。そして本作のタイトルにもなったDJ EMMAとHideo Kobayashiによる"Acid City"、音が削ぎ落とされたスカスカの構成にもかかわらず、もう嫌という程に強烈なアシッドのラインと太くマッチョな4つ打ちのリズムが強靭なグルーヴが脳髄を刺激する、これぞアシッド・ハウスな曲だ。その他にも多様性のあるアシッド・ハウスを収録しており、またどれもが派手になり過ぎずラフな部分を残した感覚が徹底されており、期待を越えて素晴らしいプロジェクトとなっている。



Tracklistは続きで。
1. ACID CITY / DJ EMMA & HIDEO KOBAYASHI
2. A.S.I.D/DJSHIMOYAMA feat.VANCLIFFE
3. SWING DA A(aciid jazz mix) / AMEE feat. DJ EMMA
4. JACK IN THE BOX / DAZZLE DRUMS
5. PUSH BUTTON THREE / KUNIYUKI
6. HELLO ! ACID(reprise) / MALAWI ROCKS
7. BURN IT / DJ SHIMOYAMA feat. JESSICA
8. JACTRAC / MALAWI ROCKS
9. AC2D / OGAWA & UNIC
10. JACK MASTER FUNK / DAZZLE DRUMS
11. ACID ZOMBIE - Club Halloween / DJ EMMA & SUGIURAMN
12. SLOPPY ACID / GONNO
| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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