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Kirk Degiorgio Presents Sambatek - The Remixes Vol. 2 (Far Out Recordings:JD28)
Kirk Degiorgio Presents Sambatek - The Remixes Vol. 2
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UKのベテランアーティストであるKirk Degiorgioによるテクノとサンバを融合させたプロジェクトがSambatekであるが、そのプロジェクトによるアルバム発売間近にして2枚目の先行EPがリリースされている。Kirkと言えばデトロイト・テクノや古典的なフュージョンやジャズなどに精通しているが、最近の彼の活動はと言うとハードなスタイルのテクノにも広がって来ているように見受けられる。リミキサーにRush Hour系のBNJMNを迎えている事には特に違和感はないが、それとはスタイルを異にするJonas Koppや前作にも参加したSpatialが並んでいるのには意外性がある。それはそうと唯一のオリジナルである"Rocinha"は、ブラジリアン・サンバを思わせる軽快で弾けるパーカッションが乱れ打つ中を、コズミックなシンセが反復しながら宇宙空間を高速で疾走するハイテックな音があり、Kirkのデトロイト愛が花開いた作品と言えよう。一方で"Babilonia (Bnjmn Remix)"はBnjmnらしい不気味なアンビエンスも漂っているが、暗闇の中を彷徨う内向的な暗さと未来的なインテリジェンスが同居したテクノで、まだKirkにも共通する点は残っている。しかしSpatial による"Dende (Spatial Remix)"は変則的なパーカッションが入り組んだつんのめるようなテクノで、ダブ・ステップのリズムと切れ味の鋭いシンセを合わせた新世代を予感させる楽曲性であり、今までのKirkの趣向には無かった音であろう。そして最もKirkの音楽性からは似つかわしくない"Borel (Jonas Kopp 'My Vision Of Samba' Remix)"、サンバのようにパーカッションが大地を揺らすように脈打っているが、曲そのものは執拗に金属音が発せられるモノトーンなハードテクノ化しており完全にフロア向けのDJツールとなっている。Kirkがこのようなリミキサーに目を向けた事は、彼が以前よりも更にフロアに接近しテクノに傾倒している事を示している。ちなみに前作に続き本盤も180g重量盤と、音も盤もどっしりと重みがある。

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