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2013/8/23 Space Gathering - Summer of Morris - @ Oppa-la
湘南は江ノ島に渡る橋の目の前にあるクラブ・Oppa-la。日の出を拝める絶好のシチュエーションに温もりのある非クラブ的な内装がなかなか都内では見かけない独特のクラブだが、そこに魅了されるDJも多いのかMixmaster Morrisも3年連続での出演となる。今回はサイケデリック・トランス方面において長い歴史を誇る”Space Gathering”との組み合わせとなり、昨年までのハウスやトライバル・ビートなど様々な音が入り交じるパーティーからがらっと傾向が変わっているので、その意味でMorrisもどう触発されてどう変わるのかを楽しみにしていた。
現地入りすると内装は野外フェスに色々と反射板を置いたり大きな布で天井を覆ったりとデコレーションが施されており、キラキラと極彩色の光が辺りに投影されながら温かい雰囲気を作り出していた。徹底的に無駄を削ぎ落して簡素に無機質な内装に統一するパーティーもあれば、今回のようにサイケデリックな音に合わせて視覚的にも楽しませるパーティーもあり、パーティー毎にその特徴を打ち出していくのは大事な事に思われる。

さて、序盤はMASAがプレイ中で”Space Gathering”と言うパーティーからだいたいはイメージが湧いていた4つ打ちのテクノをプレイしていたが、どこかデジタルの人工的な音から発せられる覚醒感はやはりサイケの人達なんだなと感じた。アシッド・テクノも混ぜたり基本的に下げがなく終始エグく攻め続ける4つ打ちのセット。続くRee.Kも聴くのは本当に久しぶりだったが、しかし昔聴いた印象とそれ程違いはなく、アッパーでテクノっぽい4つ打ちの選曲の中にファンキーな要素もあったりするものの、根っこにはサイケがあるのだろう。両者ともハードな音ながらも大きな展開を生み出すのではなく安定感のある流れでズンドコと攻め上げていたが、自分はどうしてもここら辺の音には生理的に馴染めずアルコールを摂取してだらりと時間を過ごす事に。

ようやく4時頃になってMixmaster Morrisが登場するとそこまでの4つ打ちのセットからがらりと変わり、変幻自在のグルーヴが発芽した。昨年までは比較的湿っぽく生っぽさが強い音源を選んでいた印象が強いMorrisだが、今回は”Space Gathering”との組み合わせも意識したのかテクノ色が強く出ているように思われた。とは言っても90's風なIDMやAIテクノを思わせるインテリジェンス/ピュアな音色、ブロークン・ビーツやダブ・ステップも取り入れたしなやかで繊細なグルーヴ感があり、幅の広いリズム感を用いて大きな緩急を付けながらも優しく包み込み自然と踊らせてくれる。勿論エレガントな4つ打ちのテック・ハウスや手に汗握るディスコにファンクも忘れてはいない、それどころかギラついたEDMっぽいものやオーケストラ鳴り響くクラシックみたいなもの、ベース・ミュージックにお洒落なラウンジ・ミュージックなど実に纏まりのないジャンルを一つのストーリに紡ぎ上げていくプレイで、朝方の微睡みの中で単純に気持ちの良い音が流れていた。Oppa-laと言う海が見え開放感のある雰囲気の箱に野外フェスを意識して創り上げたデコレーションに対して、Morrisのジャンルを横断しつつもソウルフルでエモーショナルな人間臭いプレイは、大らかな包容力のある点で素晴らしい相性を見せていたと思う。パーティーと言うとどうしてもどっぷりと音にはまって熱狂的に踊り狂うと言う印象は強いが、今回のようにダンスすると言う欲求や束縛から解放された自由な感覚のあるパーティーは居心地が良く、このようなパーティーも増えると面白いのでは。

■Calm Down My Selector Mixed By Mixmaster Morris(過去レビュー)
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