<< Jackson And His Computerband - Glow (Warp Records:WARPCD238) | main | 2013/11/15 Grassroots 16th Anniversary Special LAIR @ Grassroots >>
Flare - Dots (Sublime Records:XQLP-1003)
Flare - Dots
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
今年で活動20周年を迎える世界のテクノゴッド(死語かな?)ことKen Ishiiが、その20周年企画として続けてきたシリーズの恐らく最後に、長年ファンが願い待ちわびていたFlare名義を復活しさせてアルバムを送り出した。Ken Ishiiが世界へと飛び出すに至った背景には、テクノにおけるそれまでにない実験的で個性的な - 日本と言う国からしか成し得ない - サウンドがあったのだが、それを更に推し進めて自由なマインドを拡張したのが初期のFlareであったと思う。が世界的な評価を獲得したKen IshiiはDJとしての活動へとシフトし、トラックメーカーとしてもDJ向きの作品が中心となった事で、Flareは永遠に封印されたかとファンはやきもきしていた筈だ。それが遂に17年の時を経てFlare復活となったのだが、流石にこれだけ時間が空いていれば初期のFlareとは音楽性も全く一緒と言うわけではない。ダンスに拘らずにコンセプトも設けずここ数年の間に気ままに製作したトラックを纏めたと言うだけあって、曲調には寄り添う統一感は無くある意味では遊び心とユーモアが見え隠れするリラックスした作品だ。初期のFlareには如何にエクスペリメンタルなテクノを突き詰めて枠を壊していくかと言う野心的な探究心が強く感じられたが、本作では氏の活動的も長くアーティストとして成熟しているおかげか、そのような挑戦に拘らずにランダムに生まれる音をスケッチしたように聞こえる。よって作品としては確かに既存のダンス・ミュージックからは外れているが、かつてのFlareのように狙ったような実験的なテクノという雰囲気は少ない。その上で淡くも光沢感のある精錬された電子音が連なるフリーフォームな音楽性であり、これならばKen Ishiiではなく確かにFlareとなるのも自然な事だろう。初期のFlareとは確かに同一ではないのが、Flareらしい想像力を喚起する幾何学的な電脳空間が広がっており、既成概念と言う枠を取っ払って音と戯れている氏の姿が浮かんでくる。

試聴

Check "Ken Ishii"
| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 12:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/3239
トラックバック