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The Field - Cupid's Head (Kompakt:KOMPAKT CD 110)
The Field - Cupids Head
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今までリリースされた3枚のアルバムジャケットはどれもスウェーデンの雪景色をイメージするかのように白で統一されていたが、この4枚目のアルバムでは突如として無表情な真っ黒に染まり、何かしらの変化を予兆させているThe Field。2005年にKompaktからThe Fieldとしてデビューしてからは一貫して白のイメージを保ち、多幸感溢れる開放的なホワイトノイズ=シューゲイザー・サウンドと執拗にも思えるループを駆使しして、幻想的な夢の世界に連れて行ってくれる音楽を展開していたAxel Willnerに一体何が起きたのだろうか。特に前2作ではドラムやベースの生演奏も取り込み立体感のあるバンド的な要素も持ち込んでロックファンも魅了していたが、本作ではデビューアルバム時と同じくハードウェアを駆使して一人で完成させたアルバムだと言う。しかし実際の音としてThe Fieldらしいサウンドに大きな変化を遂げているわけではないが、恍惚の階段を上り詰めて行く開放感と言うよりはどことなく心の隅に陰鬱なムードを抱え込んでいるようで、内向的で密室に閉じこもるような音が聞こえてくるのだ。ハードウェア中心の制作となった影響だろうか、安定したリズムを刻み疾走するリズムも変わってはいないが、やはり抑揚や感情はコントロールされながらミニマルな方向性をより強めているのはテクノにも感じられる。"Black Sea"を聴くと序盤は確かにThe Fieldらしい快楽的なフレーズの反復に懐かしさを覚えるものの、終盤ではどんよりと暗いベースラインが浮き上がり不穏な空気に包まれる。"No No…"では晴れない灰色のフィードバックノイズが浮遊し歪なリズムが刻まれて、その世界は不協和音を奏でているようだ。アルバムのラストを飾る"20 Seconds Of Affection"では、深遠な暗闇の底から湧き立つ圧倒的なドローンノイズと重苦しいキックが爆発し、開放的ではないがそのゆっくりと満ちる膨大なエネルギーに平伏してしまう。正直に述べると、先日のライブではこのアルバムからの曲は客受けが悪かった。恐らく多くのファンが求めていたのは明るく広がる多幸感だったと思うし、ロック的な躍動感だったのだろう。本作に於ける機械的で平坦な展開はテクノ的であり、暗くアブストラクトな世界観は決して多幸感に満たされるわけではない。しかし変化を厭わないKompaktと言うレーベル性から考えても、本作はThe Fieldが殻に篭もる事なく進化をしていると作品として私は前2作以上に気に入っている。



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