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Simoncino - For My Father (Creme Organization:CREME 12-70)
Simoncino - For My Father
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今ハウスシーンで確実にキテいるのがロウハウスと呼ばれる、アナログ感を強調した未加工状態的な洗練されていない音楽で、かつてのシカゴ・ハウスにも共振するその荒っぽさが何故か受けている。早くからその流れを作り出していた一端とも言えるのが、イタリアからシカゴ・ハウスを猛烈に愛するSimone Vescovoだろう。複数の名義を用いつつSkylax、Quintessentials、Mathematics、L.I.E.S.など見過ごす事は厳禁なハウスレーベルから膨大な作品をリリースし、質と量の両面から(海外では)注目を集めている。そして新作でも、やはりシカゴ・ハウスへの敬意を感じるトラックが並んでいる。タイトル通りにインターバルとして短いトラックではあるが、デトロイト・テクノを思わせる未来の予兆を感じせさせるストリングスが美しい"Interval I"で幕が開ける。次の"Tape I"ではドタドタとやかましいシカゴ・ハウスをベースにしたリズムトラックが脈打つ中で、増幅された極太ベースがうねりミステリアスなシンセのメロディーが不安を誘うが、たかが外れたように衝動が溢れ出る雰囲気は正にシカゴ・ハウスの系列だ。"Tape II"は生っぽいドラムマシンのリズムが迫り来る中で、幻惑的なシンセのリフレインが空間を埋め尽くすように広がり、ぐっと胸を締め付けるような郷愁が心憎い。そしてまた短い"Interval II"を挟んで、最後にはもやもやとした浮遊感のあるパッドが揺蕩う下で相変わらずアナログ感全開のラフなリズムがドタドタしている"Tape III"が待ち受けている。音的には目新しさもなく一見流行に乗っているだけにも思われるかもしれないが、活動当初から作風が一貫していて逆に流行とは無縁のぶれない芯の強さを感じさせる。

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