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2013/12/13 Mad Professor Japan Tour 2013 @ Unit
ダブ業界の重鎮・Mad Professorが来日。主にテクノやハウスを聴く当方でもリミキサーとしてよく耳にするので、その存在をしらないわけではないが、彼が行うダブショウを体験した事は未だない。そして日本からは復活したDry&HeavyやSilent Poetsこと下田法晴、Reggae/Dub/Bass Music Setを披露するDJ Yogurtが出演と一夜がダブ化するパーティーだったので、この機会にMad Professorのダブショウを含め様々なダブ・ミュージックを体験すべく遊びに行ってきた。
現地へと着くと丁度Silent Poetsこと下田法晴がDJプレイを開始していた。アナログタンテ2つにミキサー、そしてハードウェアのエフェクターなども用意していて、正にダブミックスらしい様子が伺われた。フロアはいつものテクノ/ハウスのパーティーよりも明るい照明で見通しも良く、客もいつもとは違う如何にもダブやレゲエが好きそうに見える格好をした人が多く、パーティーの雰囲気は非常に和んでいるのが印象的。特にミニマル・テクノのパーティーでは黙々と踊って自分の世界に引き籠もるようなところもあるので、リラックスしてのんびりと楽しんでいるダブパーティーは何だか面白い。下田法晴のプレイはDJと言うよりはセレクターと言うべきか、ダブやレゲエにジャングルなどをミックスはするものの一曲毎に流れが変わっていく感じで、グルーヴの継続ではなくショウ的な聞かせ方だったと思う。スピーカーからはどでかい低音が具現化するように飛び出てきて、変幻自在の裏打ちやらブレイク・ビーツやらのリズムで横にぬるぬる滑るように踊らされる。ゆったりとはしてながらも高速回転する複雑なリズムの多様性が面白いが、時折かけるダブエフェクトでぶわ〜んと広がっていく音の開放感も心地良し。汗だくになって踊る感じではなかったが、レゲエやダブの陽気なムードに包まれて温かいフロアが出来上がっていた。

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そしてこの日の主役であるMad Professorのダブショウが開始。大きなミキシング・コンソールを中心に周りに何か色々置いてあったが、やはり基本となるのはミキシング・コンソール。トラックを流しながらコンソールを弄くり回して、リズムやメロディーのそれぞれの音の抜き差しを行い音を削ぎ落としつつ、ディレイやリバーブのエフェクトをかけて加工しダブの音響を作り上げていく。また自身でも歌というかポエトリーと言うか、とにかくマイクを持って歌いながらそれにも過度なダブ処理を施し、ぐわ〜んと空間が広がるような味付けをしていく。緩急自在の流れをコントロールしBPM自体は早くないはずなのに体感的には早くも感じられ、その不思議な感覚の中でも自然と体が動く躍動感は実にライブ感のあるものだった。またUNIT自体がライブ会場と言う事もあってか、どでかい低音やらダブ処理された音響もずどんと体を突き抜けるような力強さがあり、体全体でダブ音響を浴びれたのは気持ち良かった。終始にこやかで陽気なプレイしていたMad Professorだったが、音の方も湿っぽく和やかなUKダブと言った感じでフロアから温かく見守られていた。Mad Professorは実際に楽器を演奏をするわけではないが、あれだけの豊かなダブ処理をしていると最早ライブと言っても過言ではない。

Mad Professorのダブショウの後は、Dry&Heavyの登場。七尾"DRY"茂大のドラム、秋本"HEAVY"武士のベースと二人体制のライブがどんなものか興味はあったのだが、この日はMad ProfessorもLive Dub Mixを行うためにミキサーとして参加。とは言っても演奏をするのは二人だけで、しかもそのどちらもがリズム主体となる体制。となると基本的にはリズムで展開を付けながら、そこにMad Professorがディレイやらリバーブなどの残響処理を加えて、リズムの変化とそのダブ処理された空間を楽しむべきなのか。無骨なベースラインが強調され乾いたドラムの音が空中へと飛散し、ずぶずぶとしたダブライブにはなっているが、メロディーが全く無いので象徴ドライ過ぎだったように思う。

最後にはDJ YogurtがReggae/Dub/Bass Music Setで登場。結局この日一番踊ったのはこの時のプレイで、やはり普段からパーティーでDJをしているだけあって、踊らせるDJプレイに長けていた。レゲエやダブのみならずベース・ミュージックにジャングル、果ては音響ダブテクノまで盛り込んで猥雑に盛り込んでグルーヴを途切れさずにミックスさせる。これまでの時間帯が比較的じとじとと湿っぽく和やかな流れだったのに、パーティーの最後で濁流となって押し寄せるジャングルやベース・ミュージックの勢いは体を叱咤し、小刻みなステップを誘発。様々なリズムを形成しながらもそれらは自然とミックスされ、しっかりとグルーヴをキープしつつ踊れるのはテクノ/ハウスのDJ的だ。朝方になれば徐々に甘いレゲエで落ち着きを取り戻しつつ、最後にはまさかのThomas Fehlmannによる重厚感に溢れるマシーナリーなダブテクノで混沌とした闇に包まれ終了。行く前はダブパーティーを楽しめるのか一抹の不安もあったが、人もいっぱい遊びに来ていてパーティーの雰囲気は終始温かく、ライブもDJもあって開放感のあるダブを十分に楽しむ事が出来た。

■DJ Yogurt - 1970's Jamaican Dub Mix(過去レビュー)
DJ Yogurt - 1970s Jamaican Dub Mix
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