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2014/1/18 Cabaret -Leap of faith edition- @ Saloon
独特の審美眼でテクノやハウスと言ったフォーマットに拘らずに海外の個性的なアーティストを招いて継続しているCabaret。今回はLeap of faith editionとして小型パーティーながらも、ベルリンで活動しているKaitaroを招待し、また普段のdj masda、KABUTO、Kazuki FurumiのCabaretクルーがオープン〜ラストでDJを務める事となった。
日が変わってからSaloonへと入ると既にdj masdaがプレイ中。湿っぽいパーカッションが効いたミニマルでゆらゆらとふらつきながら、有機的かつ土着的なトラックで感情を爆発させるのでなく浸食させるようにじっくりとフロアを温めていた。変則的に纏わりつくリズムが幻惑的で、パーティー序盤は踊らせると言うよりは体に音を馴染ませ、これから深い闇へと入っていく流れだったと思う。

KABUTOに交代するとがっつりした四つ打ちのビートが強まり、テクノともハウスともとれる骨太で粗野なトラックが野性的なグルーヴを生み出す。力強いが揺らぎ漂うような酩酊感、仄かに放出される生温かいエモーショナルな空気が心地良い。ビートはかっちりしながらも低空飛行を続け、展開の少ない反復が思考を麻痺させる。徐々に暗く光も射さない深海へと誘われるようにズブズブと潜っては浮かび上がり、緩やかな潜行と浮上を繰り返していた。有機的な音質でありながら、感情を抑制した無機的でひんやりしたムードはヒプノティックにも受け止められ、長く酩酊感が継続する。脅迫的に踊らされるのではなく、音の波に乗って揺らされる心地良い揺さぶりと言うのだろうか。時折上げてくる流れもあるものの自然と誘われるような上げ方で、派手に盛り上げるのとは異なる粛々としたプレイだ。最後まで無骨なストイックさを保ち続けていたが、心地良い酩酊感にはまらせてくれた。

KaitaroはPCライブセットを披露。メロディーを極力抑えてパーカッションやリズムが前面に押し出されて、スタイルとしては展開の少ないミニマルが中心だ。感情を排すように無駄な装飾もこそげ落としたミニマルテクノは、ライブではありながらDJMIX的に流れを継続させ、その意味で盛り上がった感情が途切れずに常にダンスのグルーヴを守り続けたのは良い形になっていたと思う。終始クールなムードを保ちながらすっきりと軽快なリズムと音の隙間を強調したトラックはファンキーで、音数的に密度が高いとか質が重厚ではないにもかかわらず音数を絞ったトラックは芯が強く感じられた。また曲自体は展開を極力抑えながらも、一つ一つの曲を聞かせるのではなく全体の流れを通してリズムや抑揚の変化を聞かせるような幅があり、ミニマルの高揚感と飽きさせない全体の流れが素晴らしかった。Kaitaroの前後がDJだったのだが、DJとの違和感を感じさせないライブセットは上手くパーティーの雰囲気にはまっていたので、パーティーに出演するDJとアーティストの相性は大事だなと考えされられる。

Kazuki Furumiはハウスのグルーヴが根ざしつつも、展開はミニマル色が強め。ひんやりと冷たく無機質な質を保ちながら、そこにディープハウスの幻想的な音色やダビーな音響を混ぜ込み、幾分か感情の膨らみを感じさせる。無骨と言う観点からはパーティーの雰囲気と同一だが、色っぽささえある艶が暗闇の中で映えているのが印象的だった。中盤からはロウハウスなのだろか、むき出し感の強い粗野なトラックがもっさりしたビートを刻んだり、ずんどこと骨太でファンキーなハウスで切れ味を見せたりしながら、朝に向かって少しずつフロアの空気を和ませているようでもある。

最後はdj masdaが再度登場しパーティーの締め括りのプレイをしたのだが、もう朝になったにもかかわらずそれまで以上に硬めの4つ打ちミニマル・テクノで上げてきたのは意外だった。複雑に音数が増しつつ硬質なリズムがイーブンキックを刻み、その上で緻密で繊細なクリック音らしきものも鳴っていて、幾何学的に練られたミニマル・テクノが強靭なグルーヴを発する。パーティーの趣旨上ハードに持っていくわけではないが、直球で押し通し肉体を直接刺激する作用があり、朝になってから疲労の溜まった体を再度鼓舞するように攻撃的なプレイが印象的だった。単にBPMが早いだけで感じる疾走感ではなく、下からぐぐっと支えるような分厚く重厚感のあるテクノが押し寄せ、しかし中盤からは徐々にソフトでしなやかでビートをへと変遷しながら、静かな引き潮と猛々しい満ち潮が入れ替わり、朝になっても全くフロアの足踏みを止める事はない。終盤では闇を切り裂いて光が差し込むように宗教的なピアノの旋律が荘厳な"A Little Beat (The World Is Ova Megamix DJ Sprinkles RMX)"がスピンされ、踊り明かしたパーティーの終盤だからこその感動的な瞬間が訪れる。エモーショナルなボーカル系のハウスも混じってきて目前に迫る切ないパーティーの終わりを予感しつつ、再度そこから図太いミニマル・テクノで上げなおして長い長いパーティーは終了。

パーティーはUnit下の小さなフロアであるSaloonで開催されたが、照明も殆ど使用せずに暗闇に包まれたフロアの中で淡々としたミニマル度高めのテクノ/ハウスで終始一貫していたので、音のみに集中出来る環境でストイックなパーティーに仕上がっていたと思う。実際にパーティー好きな人達が集まっても大きく盛り上がるのではなく、皆が黙々と音に集中して自分の世界に入りながら踊るフロアは、ある意味異形でもあるがフロアの足踏みは途絶えなかった。お互いを理解したCabaretクルーが最初から最後までプレイする事で、個々のDJのプレイを楽しむと言うよりはパーティー全体の流れを楽しめるように雰囲気の統一感があり、その意味ではやはり定期的に開催されるレギュラーパーティーは音楽的に大切なものだと思わせられる。
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