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2014/1/24 Guidance〜導き導かれる人生〜 9th Anniversary @ Amate-raxi
音楽ジャンルを限定する事なく変化を続けながら、音楽以外の楽しみ方も持ち込んで多角的な楽しみ方の出来る一夜を作り上げるパーティー、"Guidance〜導き導かれる人生〜"。そんなGuidanceも遂に9周年を迎えたが、そのスペシャルな一夜にはベルリンのバレアリックシーンで頭角を表しているEnzo Eliaをゲストに、国内からAltzや瀧見憲司らが参加し、アニバーサリーらしい錚々たる面子が揃った。
Guidanceはフロアに入った瞬間にいつも驚かされるが、今回のラウンジは普段とは趣向を変えてギャラリーを意識していた。今までに開催された時のフライヤーやポストに絵画を多数飾り、それを見ながらあんなパーティーもあったなと感慨深い気持ちになりつつGuidanceの歴史を紐解くのだ。勿論フードや物販にシーシャバーもあったりと、ラウンジの方はいたせりつくせりだ。そして階段を降りてメインフロアへと足を踏み入れると、見た事もない骸骨の顔をしたミラーボールが3つ、そして天井からは人体骨格の模型が天井からぶら下がっている。骸骨のミラーボールも利用して深遠な宇宙空間を生み出すYAMACHANGの照明も素晴らしく、レーザー光線が生み出すあの幻想的な空間は音楽との相乗効果で興奮を高めていく。フロアにはアロマの清涼な香りも漂っていて、音楽だけではなく五感を刺激する楽しみ方がGuidanceからは伝わってくる。

早い時間帯はAltzがプレイしていたが、序盤は意外にも整った四つ打ちのハウスでオーソドックスに踊らせつつ、テックで耽美な音色も織り交ぜながらAltzにしては奇を衒わずに直球勝負。と思っていたら途中からはAltzの変幻自在なプレイが飛び出して、訝しいサイケデリックな香りを放出しながらユニークな音が増えだし、ベースラインが強調されたファンクや重心が崩れたような異形のダブステップ風の曲までプレイし、フリースタイルに空間を歪めながら踊らせる。アッパーではないにもかかわらず泥臭いグルーヴ感には躍動が漲っていて、何時の間にかしんみりした切ないバレアリックな郷愁にまで辿り着き、ファンクやサイケにハウスやダウンテンポが境界を飛び越えて渾然一体となりAltzらしい遊心溢れる音楽へと昇華する。自由気ままに型にはまらないプレイは流浪人とでも呼ぶべきだろう。

途中でラウンジへと戻り"ゲリラシーシャバーらび庵"で心地良い紫煙を燻らしつつ、CMTのプレイを聴く事に。自分はシーシャバーのエリアで他のパーティーピープルと共に一時の休憩を楽しんでいたが、CMTのミニマル〜ディープ・ハウス〜テクノのプレイはゴージャスなメインフロアとは対照的に感情を抑制するように、色彩を排しながらひたすたクールにミニマル性を突き詰めるようだった。ラウンジではありながらまったりではなく鋭角的に執拗に攻め上げ、DJブース前では猛烈に踊り狂う人達も多数いてラウンジと言う場所以上の盛り上がりだ。ハードテクノと言うジャンルではないが気質としてはCMTの無骨な音楽性が浮かび上がりつつ、しかし時折入ってくるディープ・ハウスのチョイスも良くて、踊らずにシーシャで微睡みながら聴く音楽としても十分に心地良かったと思う。

十分に休んでから再度メインフロアへと戻ると瀧見憲司がプレイ中。こちらは時間帯もピークタイムと言う事もあってか、芝刈り機が芝を刈り取るように力強いグルーヴが濁流となってフロアを飲み込み、過剰とも思える様々な音がフロアを満たしていた。ディスコティック、ニュー・ディスコ、サイケ、ニューウェブらへんの振り分けされる音が中心だっと思うが、快楽的なシンセベースのシーケンスがうねる一方でサイケなギターサウンドが咆哮したり、時間軸を歪めるようにピッチも変えながら高揚を継続させる。確かに多様な音が湧き出しフロアを充満させるプレイは派手だが、ゴージャスでありながらどこか懐かしい切なさもあり、享楽的とも似て非なるロマンティックなプレイ。後半に進むに連れてその感傷的な切なさは強くなり、"Bizarre Love Triangle"が飛び出した瞬間は幸せな光に包まれた。一時間程しかプレイは聴けなかったものの、その中でも圧倒的な多幸感を体験させてくれた。

さて、スペシャルゲストのEnzo Eliaは朝が近くなってから登場。初来日の上に自分も全くEnzoの音楽を知らず、バレアリックに仕上げたエディット作で活動するアーティストくらいの知識しか持ち合わせていなかった。その意味では期待と不安を感じていたが、前半のプレイは思っていたよりもアッパーでテクノ寄りな部分もやや多く、想定していた音楽性からの差があってのめり込めなかったのは正直な気持ちだ。トラックとしては刻んだサンプルを連打するようなエディットしたディスコやハウス中心で、リズムも鋭利に4つ打ちを刻みディスコの快楽的なベースラインもしっかりとあり、使用しているトラックはどれもファンキー格好良かったと思う。ただアッパーな勢いに頼っている点があり、Altzや瀧見憲司らが展開した巧みに構成されたプレイと言う点では物足りなかった。なので小一時間程寝て休んで朝になってから再度Enzoのプレイを聴くと、少々テンションも落としてきてバレアリック・ハウスな多幸感がより強く広がっていて、やはり多少緩い方がこの手の音は気持ち良く馴染む事が出来た。"E2-E4"ネタも飛び出して微睡むドリーミーな流れとダンサンブルなアッパーな流れで上げ下げを繰り返しつつ、ラストは少々謎な流れで"Jaguar"をプレイ。そこで終わりではなく最後は瀧見憲司×Altz×Enzo EliaによるB2Bが開始され、そこからの色彩豊かに煌めき始めたプレイは素晴らしかった。それまで以上に朝方の輝かしい光を放つような多幸感が放出され、溢れるエナジーがフロアを満たし、逞しく力強いビートが刻まれる。エレクトロハウス風に仕上げられた"Tears Dry On Their Own"のエディットで涙腺を刺激しつつも、ラストにはシンセシーケンスが狂おしい程に美しい"Computer Incantations for World Peace"のサイケデリックなエディットがプレイされ、感動的に着地しパーティーは幕を閉じた。初来日であったEnzo Eliaに対しては100%満足した訳ではないが、実力未知数のアーティストを呼ぶGuidanceのチャレンジ精神は評価するところではあるし、瀧見憲司やAltzの国内勢のDJが十分に素晴らしいプレイを聞かせてくれたのだから良いパーティーになったのだろう。ゲストだけに頼らない一夜を作り上げるGuidanceの精神があってこそ、パーティーは9年も続いているのだと思う。

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